先週、渋谷ヒカリエ9F「ヒカリエホール」で、写真展「まなざしの奇跡 日本女性写真家の冒険」を観ました。
1950年代から現在にかけて活躍してきた、日本女性写真家30名を紹介する作品展です。
2024年夏に、1950年代から今日まで、表現の世界において重要な役割を果たしてきた女性写真家に光を当てた書籍『I’m So Happy You Are Here』が英仏2か国語で刊行されました。これに併せて開催された同名の展覧会は、フランス・アルル国際写真フェスティバルを皮切りに大規模な世界巡回を続け、現在までに延べ14万人を動員したのです。
本展はその凱旋記念となるもので、「写真」という枠組みを超え、インスタレーション、コラージュ、映像など、多様なアプローチによる作品約200点が一堂に集結しました。
[紹介]
館内に入った途端、溢れ出る才能の洪水に圧倒されました。どれも大人しさ、行儀よさなど微塵もない、ひたすらカッコいい写真ばかりです。
自らの作品を「写真による表現の実験」と称する山沢栄子、
モノクロ写真やレントゲン写真に絵の具を加筆する「フォトペインティング」の可能性を追求した杉浦邦恵、
1950年代に不気味でシュールなダダイズムの感性でコラージュフォトを創作した岡上淑子、
人物ではなくその人が着ていた古着を撮り、それを「ジェノサイドの後に残された衣服=身体なきポートレイト」と呼ぶオノデラユキ、
魚や花や昆虫など多様な素材でオブジェを作り、それを写真に収める今道子、
おびただしい数の写真で構成された巨大なインスタレーションで度肝を抜いた小松浩子、
写真家としての活動のほか、映画「ヘルタースケルター」やAKB48「ヘビーローテーション」のCDジャケットとMVなどマルチな活動をする蜷川実花、
横浜の赤線地帯で働く女たちなど人間を撮り続けた常盤とよ子、
女性をテーマにした写真のほか、舞台演出家として台湾でオペラも演出するやなぎみわ、
両足が義足の自身のセルフポートレートでも知られる片山真理、
セクシャルマイノリティなど人の性と生をテーマにする岡部桃、
お見合い写真などユニークな仮装のセルフポートレートで内面と外見の関係を問いかける澤田知子、
ありふれた飾らない家庭の部屋の冷蔵庫など日常の細部から人間の営みを見つめる潮田登久子、
1990年代に女子高生写真家としてガーリー・フォト・ブームを巻き起こしたヒロミックス、
などなど、さまざまな女性写真家たちの作品が溢れます。
[感想]
展覧会全体の感想を一口で言うと、「すごく好き!」でした。
1980年代、この渋谷のパルコで毎年「日本グラフィック展」というのが開催されていました。自由でポップな若者の感性が会場全体を埋め尽くし、満足度100%の公募展でした。
最初に観たのは、上京した1982年に開催された第3回展で、そのとき大賞を受賞したのは、ダンボールアートの日比野克彦さんでした。
若者を中心に大変人気を博したイベントで、その好評の勢いで、「日本オブジェ展」も生まれ、やがて、アート全般を対象にした「アーバナート展」に発展しました。
会場が同じ渋谷ということもあり、全体に流れる自由でポップな感性が、日本グラフィック展を想起させたのです。
目録も買いました。これは充実しています。どちらもオススメです。
ワクワクしました。世界が度肝を抜いたのもわかります。
行って良かった~~♪
「まなざしの奇跡 日本女性写真家の冒険」
渋谷ヒカリエ9F「ヒカリエホール」
2026年7/4(土)~8/26(水)※会期中無休
開場時間:10時〜19時(最終入場は18時30分まで)
https://www.bunkamura.co.jp/museum/exhibition/26_kiseki/














