ガタが出るとか摩耗するとか言われてる金属軸ですが.... 壊れた軸を調べてみると、その不具合の多くは歪みから始まる不調なんですね。 分解測定で一目瞭然。新品の加工精度にも問題が有るのですが##、 

100ミクロン以下の歪みでも小さなギヤの噛合いには大きなダメージですから。
さらに金属素材や加工処理からも、手入れ怠れば摩耗してしまう品質なのです。

 


外部から判断する場合は、金属軸の弦を取り付ける回転部が本体と平行に成っている事、 圧入されている面位置が狂っていないか、 弦を緩めたときのガタを測定すれば解ります。 金属軸の先端平面部を定盤上に固定し巻取り部にマイクロメーターを当て回転させれば面位置の狂いと振れガタの測定が出来ます。

 

その摩耗したギヤです!!


ウォームホイールの刃先は歪み摩耗してます。

 

円筒ウォームは中央だけ薄くなってます、こちら側が重傷です。

この摩耗が軸廻した時のカクカクとした変な動きになっていた。

そして弦が直ぐに緩むの原因でもあったのです。

 

 

原理的にも摩耗しやすい軸角90°のウォーム構造なので、加工精度の悪いホイール軸の歪みでさらに擦り減るのです。 こうなる前に....金属軸の回転にムラが有る!!.硬い!!.ガタが有る!!.と感じたら、 二胡の調整時には点検(測定)そして歪有れば給油を、これで少し延命は出来ます☆ 削られた切粉が詰まり固く成っている場合でも給油である程度は治ります。


ハウジング下部への給油で摩耗は防げますが、給油穴が設定されていないので、握り部を取り外しウォームギヤ側のインサートナット外しての給油と成ります。

 

そんなことから、ウチの工房では壊れぬ様に大切に使いましょ♪メンテしっかり!!
それでも壊れたら木軸に改造しましょ☆がお奨めのメンテと修理のメニューです◎

 

 

 

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≪そして、壊れた金属軸の木軸への改造手順を≫

1,壊れた金属軸を取り外します。

此処で、取付穴の追加工だけで済むか、竿の修理、又は交換まで必要かを判断します。


長くなるので、次記事に続く‥→..。