これを読んだ後の感想としてこれだけは言いたい。本当に、本当に面白かった!
どうやら青春小説に弱いようで、受験が終わった直後に読んだ本がこれで、本当に良かったと思う
スピード感、終わり方、文体、構成力が絶妙なバランスで保たれており、しっかりとした動機を載せて
段階を経て主人公を成長させることに成功している。登場人物のキャラ付けもよく出来ていて、なんといっても
読んでいて気持ちがいい。
個人的に「夜のピクニック」以来のヒットとなったが(奇しくも同じ本屋大賞だ)、共通点を挙げるとすれば
青春小説を前提として、登場人物に悪性の憎たらしさを持つ者が登場しないところにあると思う。
けちをつけようと思えば、いくらでもつけれる(例えば、登場人物間のバランスがとれすぎていて
現実味がなく、舞台や描写のリアルさの中だとどうしても違和感が生じてしまう、とか)。しかし、
それを忘れさせるほどのパワーを持っている。これはまさに「感動巨編」ではないだろうか。
ただ一つ悩ましいことは、長いことだ。しかも、面白くて長いことだ。読み終えた後の疲労感は、
それこそ100m走を全力で走り終えたようだった。
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