次から次へと明らかになる食品偽装問題、ついに老舗にも火がついた。伊勢参りのお土産として、一番人気の赤福、そして、日本三大料亭の一つ 吉兆グループで百貨店などに出店する船場吉兆、どちらも、まさか!と思われたほどシッカリした店と思われていた。
そんな二つの老舗の賞味期限を売っていた問題で、どちらがより印象が悪いか。赤福は創業300年だが、吉兆は昭和5年、老舗というには少々歴史が浅いかもしれないが。ここからは勝手な話。
先に判明した赤福は、賞味期限改ざんも34年とこちらもある意味老舗級の歴史。ちなみに、和菓子屋赤福は、赤福のみを製造している。その商品、一つで続いたまさに老舗だ。
赤福は売れ残りの賞味期限を書き換え、冷凍した商品を解凍し、解凍したその日の賞味期限をつけるなど様々。さらに、赤福は餅の上にアンが乗っかった商品なのだが、そのアンを分離し、親族が営む和菓子屋に卸すなどしていた。しかも、全て手作りと銘打っていたが、実は機械で製造していたというオマケ付き。
謝罪では、当初、解凍出荷を認めたものの、偽装の意図はないとしていたが、その後、長年、常習的に行っていたことなどが判明している。現場が独断でという話にはなっていない。
一方、料亭で知られる吉兆のグループ会社 船場吉兆(せんばきっちょう)は百貨店で販売していた黒豆プリンなどが賞味期限切れ1ヶ月の商品をそのまま賞味期限を張替え、販売と当初公表していたが、のちに、最大で4ヶ月賞味期限を過ぎたお菓子を販売していたことが明らかに。
しかも、会社ぐるみではないことを強調しつつ、ノルマは課していない、現場のアルバイトが行ったと謝罪している。しかし、これはおかしな話で、ノルマもなく、売上の増減が給料に影響しないアルバイトが、何の見返りもなく、ある種の違法な行為を行うというのは矛盾している。
さらに、現場の管理者が何をしているのかということ、そして、売り場で商品を全てつくっているのだろうか、販売する現場で賞味期限の張り替えができるのかという疑問もある。
アルバイトが行ったことに対して、正社員でもないため責任を問い難く、それを狙ったと見られても仕方がない。さらに、賞味期限偽装が、他の商品でも広く行われていることが判明し、後から芋ずる式に問題が見つかりキレが悪い。最後には、製造していた商品全てを売りつくしていたという食品業界ではありえない力技をしていたことが明らかに。
赤福が単品なのに対し、船場吉兆は取り扱い品目が多いこともあり、のちのちいろんな問題商品が明らかになるというやや不利な点はある。
個人的には、赤福はばれてしまえば認め、船場吉兆はばれる前に先手を打ち隠そうとしているように見える、結局、バレるのだが。しかも、赤福は有り勝ちというか地味な社長による謝罪会見だったのに対し、船場吉兆は取締役による謝罪、社長は体調不良により欠席と誠意が伝わり難かったとうマイナス面もある。
さらに目についたのは、船場吉兆の取締役の記者会見での態度。アクションが大き過ぎ、何かを演技しているように見えた。テレビドラマなどでは、そんなシーンは鼻につかないのだが、やはり、現実となると話は別かと改めて感じる。
もう一つは声の高さ。生まれもったものだから仕方ないのだが、謝罪会見なら、ある程度、声を低く抑えなければ、誠意が感じられない。
マイナス要素が重なった、船場吉兆がやはり、印象が悪いのでは。