体外受精をする私の気持ちの拠り所 | 日記を書こう

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現在、不妊治療5年。このブログでは、不妊治療・体外受精の情報と治療状況、私が日々感じたことを記録しています。タイミング法、人工授精を経て、体外受精では3回の採卵と8回の胚盤胞移植を受けましたが、妊娠判定は全て陰性でした。

 最近の私の趣味はブログを書くことです。

 私が不妊治療をしていることはごく限られた人にしか話していません。しかし、私の日々の生活は治療を中心に回っています。

 

 採卵前には時間厳守の点鼻薬と毎日連続の自己注射があります。また、採卵では重症になり入院した経験があるため、採卵に強いストレスを感じます。それが終わると今度は受精確認、凍結確認と続きます。そして、移植前には数種類の薬を間違えないように飲んだり貼ったりの日々です。

 それに呼応して、私の気持ちも目まぐるしく変化します。

 卵胞が多く育ったことに喜び、それにもかかわらず採卵数があまり伸びずに落ち込み、かと思えば今度は受精数や胚盤胞数が多いことに喜び、そして、陰性判定となりひどく落ち込むのです。

 

 治療のストレスと一喜一憂する気持ちの起伏に振り回される中、このことを話せる相手は主人と私の両親だけです。

 自分の生活の中心になっている事を秘密にして過ごすのは、何だか気が晴れないと感じる時があります。

 人に気付かれないよう隠れて薬を服用し、治療の大変さを抱えていることは他人が知る由もなく、小さな子供に会うのが辛いのに平静を装っていたり、まるで仮面を被ったような自分に正直ではない生き方に嫌気が差すことがあります。

 自分の置かれた状況や自分の気持ちを知らない人に会うことは、時に傷つくので、楽しくないと感じることがあります。

 

 しかし、ブログを始めてから、自分が日々考えていることや感じたことを実際に文字に書き起こすことで、自分の考えや気持ちを整理することできるようになりました。

 また、いつも押し黙っていることを匿名ですが、外に向けて発信することは気持ちの開放感にも繋がります。

 「いいね」をしてくれた方のブログを読むことで、本当に沢山の人が自分と同じ治療を受けていることを知り、また、複雑な自分の心情と全く同じ気持ちを抱えている人がいることを知ります。安心感を覚えます。一人じゃないのだなと感じるのです。

 

  これまで孤独に頑張ってきた不妊治療ですが、やっと自分の居場所が出来たように思い、この「匿名公開日記」によって助けられているのだなと感じます。