「ほら見て!」と人間ジュニアに言われたのでのぞくと、はっかがお掃除ロボットの上に座っていた。動いているときに乗ることはないので、こういうポーズを見たのは初めて。だが、ジュニアが喚起したのは、そのことよりもはっかの開いた「瞳孔」。「超かわいく見えるでしょ?」

 

 

「ほう、そういうものか。暗がりにいると猫の瞳孔は開くのね?」そう言われてみれば、別の椅子の下にいるはっかも、同じように黒目勝ちでなかなか美猫ぶりを発揮している。確かに、ただでさえ大きな瞳が目いっぱい黒々として魅惑的。

 

 

ふ~む、明るいところにいるはっかの大きな目も魅力的ではありますが。今まであまり意識してみたことはなかったかもしれない。同じようなポーズをしていても、表情にかすかな違いがあるのは確かだろう。

 

 

では、にっきの瞳はどうだろう?まじまじとこちらを見るにっきの目はいつだって表情豊かだ。「なあに、めがどおしたの?にっきどんぐりまなこっていわれた。」 う~ん、確かにどんぐりみたい。首輪についているのはだるまのメダル。おめでたいね。

 

 

ひとみまじまじ。こういう時のにっきは挑戦的だ。「あたしのおさかなよ。だれにもあげない」とでも言うかのように、お魚猫じゃらしを手足にひっかけて、こちらを睨んでいる。むしろ瞳孔は狭まり、キリっとしている。

 

 

「あ~あ、どうこうがどうこうしたってかんけいな~い。にっきねむくなった。」とおおあくび。そうそう、人間の観察なんて関係ないね。猫は猫で好きにしているだけ。

 

 

横向くはっか。はっかの首輪のメダルは招き猫。猫が猫を付けてるなんて同語反復(トートロジー)みたいだけれど、とてもお似合い。最初についていた鈴は外したので、チリチリ鳴らないから、猫は気にしていない。

 

 

猫はたいてい眠っているのだから、むしろ目を見開いていることの方が少ない。ドデーンと伸びて、思うさま眠りを貪る猫の姿は、たいへん魅力的。冬のフカフカな毛皮に思わず手を伸ばしたくなる。

 

 

それに伏し目がちな猫たちも愛らしい。おひげが素敵なアクセント。二匹とも丸まって仲良く並ぶと大きな二つの毛玉になる。

 

 

はっかの背中からお尻のラインも、にっきのつややかな背中のラインも大変に魅力的。人間たちは猫のどこを見ても感嘆詞を連発する。猫はただ存在するだけで称賛されるのだから、見上げた生き物だ。それぞれボディーケアに抜かりはない感心な暮らしぶりなればこそ!