にっきとはっかが文句なく「お団子姉妹」になる季節。昼寝タイムにすらまるまってあっため合っている。毛皮と毛皮がダブルになったら、どんなヒートテックより「極暖」になるだろう。にっきが一所懸命はっかを腕で押さえているところが健気だ。

 

 

日向に並ぶところも温かそう。二匹は一サイズ違っているようだ。年上のはっかがおとな体形なのか、もともとふっくらタイプの猫なのか。にっきは運動量が多いためか、この家に来た時と殆どサイズが変わらない。二匹とも毛並みつやつや。

 

 

相変わらず散らばったテーブルの上にちょっとした隙間を見つけては、日向ぼっこしている。微妙にお尻をくっつけあって。午前中はここが一番日当たりが良い。猫は日向を見つけるエキスパートだ。

 

 

猫たちは微睡んでいるだけでもない。人間シニアが好む新聞のパズルページをしかつめらしい表情で見つめている(ような)二匹。鉛筆を転がして遊ぶのが好きなはっか。コロコロ回転するところが気に入ってたのか、よく追いかけている。床に落とすのは困りものだけれど。

 

 

何やら怖い表情で睨んでいるにっき。眼は開いているけれど、やっぱり眠いのかもしれない。犬だったら「お座り」の姿勢で、かしこまっている。猫の場合、箱を作っていることが多いような気がする。座っているといくらか警戒している様子も漂う。ほわほわの毛が温かそう。

 

 

箱の間から顔を出すはっか。こちらも眼光鋭い。「いつもあまえてるわけじゃないのよ。ねこだってしりあすなときもあるの」と言ってるみたいな表情。これまた人間にはたまらない魅力。耳がピンと立っているのは、緊張の印か。

 

 

本当に眠くなると甘ったれた表情が出てくる。タオル地のネズミを抱えて、沈没寸前のにっき。人間はどうしても猫たちを「赤ちゃん扱い」したがる。二匹とももともとはママ猫だったのに。(にっきにはその片鱗も残っていない。はっかがたまに甲斐甲斐しくにっきを舐めている時には、昔日の面影が。)

 

 

ネズミのおもちゃにもいろいろあって、はっかの後ろにあるIKEAのドブネズミのぬいぐるみは、二匹ともあまり喜ばない。胡散臭そうに身をよける。単純な形なのに、とてもよくできている。

 

 

なんといってもにっきのお気に入りは、釣り竿猫じゃらしだ。一日一回、夕食後に人間たちは代わる代わる釣り竿をふるってにっきの相手をする。にっきは狂ったように魚を追いかけ回す。床に寝転んで両手で魚を掴もうとする様子には毎度笑わされる。足も揃えて傑作!

 

 

人間が食事を終え寛いでいると、にっきは「そろそろいいかな」という表情で人間の様子をうかがい、釣り竿のところへ飛んでいく。背伸びして釣り竿を取ってくると大運動会の開始だ。よくまあ飽きずにと感心する。狂乱するにっきと我関せずのはっか。猫にもハッキリ性質の違いがあるものだ。団子になって眠っている時には思いもよらない個性が。