にっきとはっかは揃って「にゃんもっく」を新調してもらった。これまではにっきだけが持っていた。最初はにっき専用だなんて誰も思っていなかったのに、いつの間にかにっきが独占していた。はっかにもあった方が良いのではと人間たちはずっと思っていた。ようやく昨日の「猫の譲渡会」で購入することが出来た。早速寛ぐ二匹。

 

 

「あたらしいのきもちいい。あったかいんだ。ゆらゆらする」(と言ってるような)にっき。

 

 

「もようだってかわいいんだよ。ねことかいろいろかいてあるし。ここにっきだけがはいっていいのね。」おやまた独占。

 

 

「にっきはそっちにはいってれば。わたしだってせんようよ。こっちのほうがおとなっぽいし」と(言っているような)はっか。はっかもすっかり新品のにゃんもくっが気に入ったらしい。

 

 

「いごこちさいこう。ここでおひるねだってしちゃうわ。わたしのけがわにぴったりのいろよ。」

 

 

これは今までのニャンモックではしゃぐにっき。(参考画像です。)まるでライオンの子供のような暴れん坊。ケージのそばに寄った人間に内側から猫パンチを繰り出したところ。でも手が短くて届かない。(やーい、やーい。)

 

 

新品がもうひとつある。釣り竿猫じゃらしの先っぽを(レフィルと言います)「譲渡会」で購入した。今までの魚はにっきがしゃぶりまくってさすがに汚れた。新しいのは片側がヒラメで反対側がカレイらしい。素人目(?)にはどちらがどちらか分からない。多分猫にも分からない。

 

 

「あれっ、きれいなおさかなが!」

 

 

さっそく新しいお魚猫じゃらしで遊ぶにっき。はっかは、まったっく興味を示さない。そばで振っても煩わしそうに横を向くだけ。にっきに対抗しているのか、そもそも動くものに関心がないのか。驚くほど二匹は対照的な反応をする。だから、追いかけ回して飛び跳ねるにっきと、知らん顔しているはっかでは運動量が大幅に違う。

 

 

だけれど、餌を食べた後に互いを舐めあう情熱は変わらない。テーブルの上でぺろぺろなめ合う二匹。この時ばかりははっかがすまし顔を捨てて、大胆になる。

 

 

にっきも姉さん猫をなめるなめる。あんまり熱心なので、はっかはキョトンとして「あら、にっきったら!」の顔。

 

 

「わーい、くったくった!」と伸びをするにっき。猫の背中のラインは丸くなったり反り返ったり、いろいろな形になる。この踏ん張りスタイルはにっきのお得意。(どこの猫も同じような格好をすると思うけれど。)

 

 

「食っちゃ寝、食っちゃ寝」の良いご身分。「ねこのおうちのぞかないでね」の表情の二匹。

 

 

二匹はくっついたり離れたり、その時の気分で好きにしているが、寒くなってからの方がくっついている時間は長いようだ。やっぱり互いで暖を取り合っているのだろう。

 

 

人間ジュニアの膝に上るのは、大抵はっかと決まっているのに、この時はどういう風の吹き回しか、にっきが飛び乗った。両手をジュニアの腕に回して、すっかり甘えたポーズでしばらくじっとしていた。余程眠かったのか、甘えたい気分だったのか。珍しい。

 

 

ところで、納戸の扉に張り付けたエッシャーのカレンダー。他の月は全て「だまし絵」の図柄だったのに、12月はなんと猫の版画。この白猫、はっかによく似ている。輪郭の毛も頭部も本当に単純なラインに見えて、実に猫の姿を巧みにとらえている。さすがだと人間は毎日感心して見ている。そして、はっかの方を見ると...

 

 

そっくりな気がする。そりゃはっかは白猫じゃないけれど、エッシャーの猫より丸みがあるけれど、それでもよく似ている。エッシャーの絵には猫の普遍性が込められているのか、はっかも絵のモデルになれるくらい姿が良いのか、などと人間シニアは矯めつ眇めつしている。