猫の姿態はどこから見ても面白い。とりわけ、耳がどっちを向いているかは見ものだ。もっとも人間にはその意味が良く分からないのではあるけれど。二匹揃ってケージのてっぺんに上り並んで何かを見ている。二匹とも耳がピンと立っている。警戒警報発令中なのか?

 

 

こちらも凛々しい顔のにっき。並んだ本の上を良い座席にして、すましこんでいる。足の下あたりには、人間シニアが古道具屋から買ってきた「猫にバイオリン」(the cat and the fiddle)の像が。(この前シニアはこの像を前に猫の詩の朗読なぞをやった。)

 

 

眠いはっかの耳は半分下を向いている。人間シニアがひざ掛けをうっかり長椅子の上に置きっぱなしにしたら、はっかに占領されていた。「返して」とは言いだせず、しばらくはっかの毛布と化していた。耳とろり。

 

 

耳を翼のように後ろに倒して、はっかはケージの上の天井を観察している。また蜘蛛がいたのか、取りはしないけれどじっと追いかけるのが好きらしい。背中と尻尾の模様がなかなかおしゃれだ。

 

 

にっきとはっか揃って日向でのんびり昼寝。よく見るとにっきが窓際を独占している。はっかは少し脇に外れた場所で満足している。図々しいのが取り柄のにっきと奥ゆかしいはっか。でもその後で、にっきははっかに頭を二度もペシンと叩かれていた。

 

 

少し前傾の耳。「なあに?なにかごよう?」といった表情の時は、耳が「?」のマークのように見えなくもない。いや、耳より目の方が何かを物語っているというべきか。

 

 

ピンとして入るけれど、左右に角度が開いたにっきの耳。「あれは・・・なんだろうか?」と獲物を狙っているような。首の傾げ方も正面向いている時より、ずっと豊かな表情に見える。それにしても猫の髭は見事だ。漫画になる。キジトラ模様が美しい。(お腹のモコモコした毛もちょっと見える。)

 

 

獲物を捕まえてキリっとした顔のにっき。耳にも緊張感が走る。力がこもっているようだ。写真の端がちょっと切れたのが残念。カギ尻尾の先も見どころだったのに。

 

 

人間ジュニアに甘えるはっかの耳は、横に広がっている。ピンク色した先っちょがとてもかわいいといつもジュニアは言う。猫が甘えているのか、猫に人間が甘えているのか、判然としない食後のひと時。こうなるとなかなか立ち上がれない。

 

 

前を向いたにっきの耳と横を向くはっかの耳。そばに座ってはいるけれど、追いかけっこの最中で、二匹ともすごい速さでフロアを駆け抜ける。いざとなるとはっかはにっきに負けず素早い。人間はその様子を写真に撮りたいと思いながら、「無理だな」と諦めている。人間の動作が追いつくような生易しいものではない二匹の駆け比べ。猫たちが元気で有難い!