「こんにちは、はっかです。ごきげんいかがですか。わたしはあいかわらずです~♪ねむって、おきて、あそんで、たべて、といれにいって、にっきとおっかけっこして、けがわのおていれしています。」

 

はっかが正面からじっと見つめていた。相変わらず美しい。我が家に来てからほぼ10か月が経過しようとしている。なにはともあれ、にっきとはっかが病気にもかからず、怪我もせず、元気に過ごしていてくれるのは本当にありがたい。

 

 

「はろ~、にっきです。ごはんたべすぎないから、おやつもなかなかもらえないから、おっきくならないのかな。うちのひとたち、あたしのこと、ちびくんとかいってる。」とはいえ、元気元気のにっき坊。(女の子ですが。)

 

 

寝る子は育つ。眠る猫も育つのでは?はっかは我が家に来た当時より少し丸みを帯びたようだ。だが、一昨日人間ジュニアとシニアが何度もブラッシングをしたら、最初嫌がる素振りをしていたはっかもおとなしくなり、たくさんの抜け毛が出た。そのせいか、何となくすっきりしたような気がしなくもない。長い前足を伸ばして眠る姿も魅力的。

 

 

春になると、猫の眠る姿は冬の丸まり方とちょっと違うように見える。にっきもはっかも手足を思い切り伸ばすようになった。熱をこもらせない工夫なのだろうか?猫にもいろいろな寝相があるらしい。

 

 

シンクロキャットは相変わらず。かなり離れているのに、とても似たような格好をしている。なんとなく、にっきの方が骨ばった骨格をしているようにも見えるけれど。はっかのおなかのたるみはご愛敬。(スッキリしたかもと言ったばかりなのに。)

 

 

何故わざわざくっつくのだろう。はっかにはその気がなくても、にっきがくっついていくに違いないのだけれど。やはり甘えているのだろうか。「はっかちゃん、あなたはにっきのお母さんなの?それともお姉さん?ただのお友達なのかしら?」などと聞いてみる。

 

 

おそらく一歳か二歳の違いなのではないかと思われる二匹。どう比べてもにっきが子供っぽい。なんでも遊びにしてしまう。そして仕草があどけない。年がら年中楽しそうだ。

 

 

そこへ行くと、はっかは慎重かつ用心深い。物陰に潜むことも多く、あたりをうかがう様子は、にっきの天真爛漫さとは異なる。だからその分、自分から人間に甘えてすり寄ってくるときは、今でも意外な感じがする。その頻度が少し増えてきたかもしれない。

 

 

大抵はにっきがはっかを追いかけ回すパターンが多いが、たまにはっかが猛烈な勢いでにっきを追い詰めることがある。情け容赦なく追いかけられて、にっきは小さくなる。睨み合いをしてもそういう場合は、はっかに妥協がない。

 

 

まるで「いいかげんにしなさい。ゆるしませんよ」と言っているような顔つきのはっか。「だって、だって...」と言い訳しているようなにっき。僅かな歳の差には、二匹のメンタリティーや行動を決定づける背景があるのだろうか。猫の個性が際立つ。

 

 

何をしてもコミカルなにっき。新聞を読む人間の邪魔をするので、「あっちへ行きなさい」と言っても聞くわけがなく、益々大胆に踏ん張る。めくったページをそのまま身にまとって人間を見返すにっき。根競べというべきか。

 

 

全身の丸みに比べて手足の細いはっか。座っているときはどっしりしているように見えるが、動く様子はとてもしなやか。この真面目くさった顔がなんとも愉快。「はっかちゃん!」と呼び掛けると、たまに小さな声で「にゃ」と言う。

 

 

でも、シリアスなばかりではない。はっかを見ていると、しばしば自分の手を舐めている。見られていることに気付いて、ふっとその動作を止めたときの表情はやっぱりコミカルだ。人間シニアは、「いいキャラクターしてる!」とほくそ笑む。

 

 

はてさて、気が付くといつの間にやら二匹は猫ベッドで団子になっている。にっきが一所懸命目を閉じて眠っている様子も、ちょっぴり窮屈そうに体を曲げて眠るはっかも気持ちよさそうだ。二匹が安眠をむさぼる様子を見るだけで、人間たちは安堵のため息をつく。

 

 

こちら近所の三匹の猫たち。仲良く台の上でお食事タイム。同じお宅の庭にもう一匹、ちょっと離れてうずくまっている猫もいる。四匹で乗るにはこの台は少し狭いのか。それとも何か理由があって一匹別なのか、通りがかりの人間には知る由もない。それぞれの猫事情があるのだろう。

 

 

同じ頃、公園では本日も犬たちの散歩集会。犬の数と同数の人間たち。賑やかに挨拶しあっている。猫同士が集会をするとしたら、そこには人間はいないだろう。犬と猫では文化(?)が大分違うようだ。

 

 

遠くから見たら、何の花だか分らなかった。近寄ってみると満開のポピー。公園も花も家猫には無縁だけれど、ともあれ季節の色彩を添えておこう。