わ~、これは、まるで綿菓子。ぶるんぶるんと顔を振ったところを撮ったらしく、にっきの顔が高速回転している!後ろで落ち着き払った様子でスマホを人間ジュニアが操作しているところを見ると、にっきがどうかなってしまったわけではなさそう。たまたまの不思議ショットだ。

 

 

ほらね、ほんとの姿はこんなにクールです。「どーかした?」と長いひげのお顔で人間シニアを見つめる。耳もピンとして二つちゃんとついてる。大丈夫、にっきが綿菓子になったのではなさそう。(あったりまえだよね。)

 

 

こちら、例によってお大福さん。両手はクリームパン。ふっくらしてうまそう。朝刊の上に座って、人間に読ませない気満々らしい。何しろどっしりしているから、どかすのはちょっと厄介。邪険にせず、遠慮がちに、それでも決然と、「さ、そこどいてちょうだい、はっかちゃん」と丁寧に頼むのだが、まだ人間語は十分に解さないらしい。

 

 

後姿は余計に大福か胡麻団子のようだ。首回りがとても太く見える。そこで、日曜日の今日は、この背中や体側をブラッシングしてみた。人間シニアよりジュニアの方が梳るのはうまい。優しく語りかけながら、しなやかにブラシを動かす。シニアがやると、どうも荒っぽくて猫は嫌がる。

 

 

何だかこちら、光の加減で「ブラックデビル」のような姿のにっき。腕の付け根が黒い翼のように見えている。でも、本当はとても美しい毛皮なのだ。嫌がるかと思ったら、ブラッシングはにっきの方がおとなしくされるがままになっていた。しかも、いっぱい柔らかな毛が抜けて、毛玉が二つもできた。綿菓子が凝縮されると繭玉のようなカタマリになる。(あれを集めて手芸に使う人もいるのだろうか?)

 

 

ほら、この背中、つやつやと光沢があるでしょう。ブラックデビルだなんてとんでもない。撫でると本当に柔らかくてスベスベしていて、暖かい。はっかの毛皮も美しいけれど、にっきの毛皮も美しい。はっかはするっと人の手をすり抜けて、「おけしょうくらい、じぶんでするわ」というスタンスだった。

 

 

二匹して新聞紙に乗る。文字通り乗っかるのであって、ニュースに載るわけではない。もっとも常に我が家のトップニュースを飾るのがこの猫たちであることには間違いないけれど。人間シニアは、『夜回り猫』の第5巻を買ってきた。擬人化された猫の話には面白いものも首をかしげるものもあるが、この作品は以前から楽しみに読んでいる。にっきとはっかが来てからは、とりわけ(あるかもしれない)猫の情に胸が震える。