保護猫カフェで産んだばかりの仔猫たちに授乳していた二匹が、突然別の空間にやってきて新生活を始めたわけだ。これが人間だったら、変化にストレスを感じるかも知れない。でも猫たちはどうやら「前世」を忘れて、「今」に生きるたくましさを持っているらしい。それでも、二匹の距離のとり方はまだまだ定まらない。

 

はっかは睨みをきかせて猫パンチ!

 

怒るはっか、しょげるにっきを目にすることもある。激突してギャオと叫ぶこともたまにある。はっかは体格がにっきより一回り大きい。いざとなると力で相手を跳ね飛ばす。だのに、餌の時間にはまだ食べているところににっきがやってきて残りを横取りしても、あっさりやってしまう。(もっとも一日の大半を眠って過ごすはっかが大食だったら肥満街道まっしぐら?!)

 

にっきより一回り大きいはっか

 

はっかは気前がいいのか鷹揚なのか。人間はにっきの過食を案じて、はっかが残した餌をそっと片付ける。食欲旺盛元気いっぱい、にっきのやんちゃぶりには笑わせられる。つい、はっかを「お姉さん」、にっきを「おちびさん」などと呼んでいる。どちらも実に愛らしい。どちらも実にタフである。

 

いろんなことをしでかす「おちびさん」