増えすぎて飼い続けられなくなったお宅から、猫パトロールのママさんたちに救い出された猫たち。しかも二匹とも身ごもっていた。生まれてきた合計八匹の仔猫たちに分け隔てなく授乳し、自分たちが里子に出るまで、保護猫カフェで誰彼なく寄ってくる仔猫たちの面倒を見続けていたというにっきとはっか。そういう話を聞いたり、当時のブログを見ると、たいした猫たちだと胸を打たれる。

 

                 

 

仲の良い二匹であることに間違いないけれど、性質はまるで違う。歳の差もあるだろう。にっき(旧名 菫)は保護された本年3月末の段階で生後約6ヶ月。はっか(旧名 蘭)は二歳半くらい。もしかすると親子かも知れないし、姉妹かも知れないこの二匹のジェネレーションが違うことは確かだ。幼猫と成猫といってもいいかもしれない。

 

 

にっきはいたずら盛り。今日は遊んでやらなくても自分でまきびしを相手に飛び回っていた。ジャンプ力がすごい。後ろ足で立ち、両手でまきびしを掴む。床の上を転がりまわり、蹴鞠のようにまきびしを追いかけ回す。まったく疲れを知らない。はっかは遊びに夢中なにっきにちっとも関心を払わない。悠然と眠りこけている。そんな二匹が、家族の帰宅に反応するようになってきた。揃ってガラス扉の内側に陣取って待っている。人間は歓迎されるのが面映くてたまらない。