業績好調でも株価低迷 -比較- | にっけいしんぶん新聞

業績好調でも株価低迷 -比較-

慎重な通期予想 重しに -3面-

日米の株価格差が鮮明です。米国株が最高値を更新するのを横目に、日経平均株価は低迷、16000円割れも視野に入ってきました。2007年3月期の業績をめぐり日本企業が慎重姿勢を崩さず、一段の収益拡大期待が薄らいでいるのが一因です。今後の業績悪化時の株価下落リスクを避けたいため通期業績予想の上方修正に慎重姿勢をとる経営者に対する市場の失望感は、株価不要の重しに働いています。

ということで、本日(10日)も下がりました、日本株。
海外市場はここへきてやや一服の傾向も見られますが、おおむね高値圏にあるのに対し、日本株は日経平均の年初来高値17563円には程遠い位置にとどまっています。

上期の業績水準からすると通期予想を情報してもよさそうな企業でも、なにかというと「原油高のリスクが・・・」「米国景気の原則懸念が・・・」と理屈をこねては業績予想の変更を見送るあるいは小幅にとどめる企業が少なくないことは、たしかに株価の重しになっているといえるでしょう。

懸念しているという「米国景気の本場」米国の株価が「だいじょうぶだいじょうぶ」といいながら史上最高値を更新しているというのに、なんで遠く離れた島国でそれほど懸念せにゃならんのかわかりませんが、万が一あとで下方修正するよりは、確実になってから徐々に上方修正したいという経営者の心理は、まあわからないでもありません。

しかし堅実を是とするのもいいですが、投資家としてはこれほどまでに株価の動きの違いを見せつけられると、いけいけどんどんなアメリカ人の気質がうらやましくもなったりします。

あ、そんなおめえがデタラメに決め付けた気質で株価が決まってるわきゃねえだろ、もっと将来の経済成長見通しとか相対的なバリュエーションとかマネーの動きとかいろいろあんにきまってんだろ、というのは言わないでけっこうです。
ましてや、そういう事情を市場参加者の見方として解説記事にするんじゃねえのかよ?なんてことは決して言わないでください。
ここんとこのだらしない株価に半ばヤケクソなってる記者、記事もヤケクソ気味に展開することにしましたから。

ということで、ここで今年の日米の株価の動きを年初来の月足で比べて見ることにしましょう。


株価紐育
米国株(NYダウ)


年央緩む場面もありましたが、1月の安値は切らずに秋にかけて史上最高値を更新。
いやあ、うらやましい。

一方、


株価日本
日本株(日経平均)


年央の凹みが大きい上、その後の戻りも鈍く、秋までモタモタ。
ちなみにTOPIXはもっと弱々しいチャートとなっていますが、悲しくなるので割愛します。

ああちくしょう、アメリカン人に生まれればよかったぜ・・・。

などと訳のわからないことを知人と話しながら改めて各国の株価チャートを見比べていたのですが、最近史上最高値を更新したこちらを見たところ・・・


株価香港
香港株(ハンセン)


「うわ、オレ香港人のほうがいいや!」

すっとんきょうなことを言い出す知人。
こうなったら記者も負けてられません。


株価印度
印度株(SENSEX)


「あ、じゃあオレ、どうせ最高値更新だったらインド人な。毎日カレー食べられるし」

もはやどこの株式市場が羨ましいとかではありません。
株価の上昇度合いは香港に負けてます。

ところが無意味に負けず嫌いの知人・・・

「じゃあ、やっぱりオレ・・・」


株価お仏蘭西
フランス株(CAC)


「・・・やっぱフランス人にするわ。高値更新だし、なんかイメージカッコいいし、ワインうまいし」


「高値更新って、フランス株は史上最高値じゃなくてただの年初来高値じゃねえかよ!」


・・・いやたしかにそうですけど、そんなとこに突っ込んでる場合じゃありませんね。。。

株価が上がってる国を指して「何人になりたい!」とか言ってるだけで十分にバカですが、挙句に毎日カレーが食べたいとかフランス人かっこいいとか、三十半ばの男として絶対に聞かれたくない会話ですね・・・。
こんなこと言ってるモンが参加してるから、世界同時株高に日本株だけ置いてかれているのかもしれません・・・。