桜の思い出白石から受けた屈辱を 今は、誰にでも言えて それもクライストチャーチでの旅のおかげ 炎の父からの透明な後押しがあってのこと 二十数年間、誰にも言えなかった出来事を それでも、ずっとその傷を一人で背負って 留学の刑務所のような寮も 成増厚生病院の閉鎖病棟も 心底嘲られたような失恋も 拳闘、力尽き受けた屈辱も 東京に穏やかな風が舞い 街の桜が散っていくように 僕もさらっと忘れていけたら 桜のような思い出になっていく