言葉に遊ぶ、言葉で遊ぶ、言葉と遊ぶ | 台東区入谷・浅草のピアノ教室《高島ピアノ塾》とピアニスト高島登美枝のブログ

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歴史と文化の地・台東区(浅草 入谷 上野)の《高島ピアノ塾》。
主宰者は早稲田大学出身の異色のピアニスト。
伴奏業の傍ら、東京藝大大学院で博士学位を取得。
20代から「音楽による経済的自立と社会貢献」を実践し
逆境から夢を叶えた音楽起業家人生のストーリー。

昨日、ドイツ文学のH先生の告別式に

参列してまいりました。

 

私の修士論文で

副査をおつとめいただいた恩師です。

 

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私は、修論の中で

民営化された七月王政期オペラ座の

経営方針について批判した

ハイネの文章を引用したのですが、

代名詞が何を受けているかを勘違いして

妙な訳文になっていたのを

苦笑しながら直してくださいました。

 

修士の追い出しコンパの後は、

二次会で銀座の大人っぽいバーに

連れて行ってくださったことも

良き思い出です。

 

 

新しいスタイルの告別式

告別式は、特定の宗教のスタイルに拠らない

「お別れ会」的なスタイルで行われました。

 

会場内にお焼香台が設置され、

来た人から三々五々、

自由にお焼香を行いました。

 

全員のお焼香後は、

最後のお別れということで

やはり全員でお棺に花を入れました。

 

 

会場のお花の一部と共に

ご自宅のお庭の紅梅の枝も

渡されました。

 

暖冬のため、蕾が既に膨らんでおり

なかには開いている花もありました。

 

先生はきっとこの開花を

楽しみにされていたのだろうな…と思うと

切なくなりました。

 

 

言葉に向き合った人生

最後に喪主である奥様からの

ご挨拶がありました。

 

その中で

(おそらくは口癖だったであろう)

先生の言葉として――

 

「言葉の使い手になるには

言葉に遊び、

言葉で遊び、

言葉と遊ぶこと」

 

――というフレーズが

紹介されました。

 

H先生はドイツ抒情詩のご専門であり、

同時に優れた俳人でもいらっしゃいました。

 

ドイツ語であれ、日本語であれ

韻文に向き合うということは

言葉に対する感覚を

研ぎ澄まし続けなければ

できることではありません。

 

「言葉に遊び、

言葉で遊び、

言葉と遊ぶ」

というおことばどおり、

「言葉」に向き合い続けられた

生涯だったのではないかと

拝察いたします。

 

告別式会場のモニターで

ずっと流されていたのが

こちらの動画↓

今年の春、

中村草田男の第一句集についての

講座をなさったときのものだそうです。

 

草田男は、正直、

私の好きな俳人ではなかったのですが、

会場で先生の講義を拝聴していると、

彼の句の魅力や作風を

再認識することができました。

 

 

言葉の力、生きる力

真摯に言葉に向き合い続けられた

H先生とは逆に、

私は、10代の頃からずっと

言葉とはしょせん実態そのものではなく、

便宜的な記号に過ぎないのではないか、

言葉とは無力なものなのではないか、

という懐疑を心の中に抱き続けていました。

 

これまでに

言葉(による思考)が

現実を創り出すということも

ゲップが出るほど(笑)

体験しているのですけどね。

 

あれはあくまでも

「思考」のパワーのなせるわざで

「言葉」そのものは

思考のエネルギーに火をつけるための

単なるツールにすぎないのじゃないかと…

 

どこかでそんな風に

思っておりました。

 

まぁ、これは

鬱だった時代の

世界への不信感と虚無感の

残滓だという自覚はありましたけど。

 

鬱から抜けた今でも

すねていじけた子どものように

「言葉なんてしょせん…」

と思っている部分が

常に心の片隅にありました。

 

今日、告別式の会場では

先生の生前最後の文章となった

句誌掲載のエッセーのコピーが

配られていました。

 

そこには、

昨年の晩秋、先生が入院中に

病室の窓から夕方の都会の風景を

眺めておられたときの体験が

綴られていました。

 

そのとき先生の脳裏にはなぜか

「俳句の灯りがほしい」

という言葉がふっと浮かび、

それと同時に楕円形の光が

背中を横切っていく感覚を

覚えられたそうです。

 

この、身体感覚を伴う

「言語体験」に関して先生は――

 

「言葉による作品は、

自分にとって、

『灯り』のようなものだ」

 

――と、述べられ、

 

「言葉を読むことは、

とうていやめられない、

と思い知るいい体験をしました」

と締めくくられています。

 

言葉というものは

決して実態のない空虚でも

便宜的なツールでもなく、

人が生涯を賭けて向き合うに値する

魅力的でパワフルな輝きを持つ

なにものかなのだよ、と。

 

そんなメッセージを

先生から受け取った気がしました。

 

合掌。

 

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