ある音大ピアノ科卒55歳女性・泥沼の人生設計(その2・婚活マインド編) | 台東区入谷・浅草・三ノ輪のピアノ教室《高島ピアノ塾》とバレエピアニスト高島登美枝のブログ

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歴史と文化の地・台東区(浅草 入谷 上野)の《高島ピアノ塾》。
主宰者は早稲田大学出身の異色のピアニスト。
伴奏業の傍ら、東京藝大大学院で博士学位を取得。
20代から「音楽による経済的自立と社会貢献」を実践し
逆境から夢を叶えた音楽起業家人生のストーリー。

昨日から
PRESIDENT Online 掲載記事↓を肴に
音大卒の人生設計の落とし穴について
様々な角度から検証するという
短期集中連載を始めております。
 
第2回の今日と第3回の明日は
この女性の
婚活の誤り
…について検討いたします。
 
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記事を読んでいて気になったのは、
この女性、55歳までずっと
独身だということ。
 
しかるべき男性と
結婚できていれば、
親の資産を食いつぶさずに
済んだのではないかと思うのです。
 
まぁ、このご両親、
弟に対しても
結婚して子供までいるのに、
相当の資金援助をしていますから目
姉が結婚していたとしても
毎月おこづかいを
渡した可能性はありますけどね。
 
でも、
「ピアニストの卵」(自称)の音大卒女性を
嫁にもらうのにふさわしい
ある程度富裕な男性と
20-30代で結ばれていれば、
少なくともこんなに早く、
母親の生存中に
実家の財産が底をつくことは
なかったのではないかと思うのです。

 

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それではこの方の結婚問題について、以下
1. なぜ結婚できていないのか
2. どういう人と結婚すべきだったのか
…に分けて、検討していきます。
 
1は今日、2は明日書きます。
 
本日の1はさらに
1-1. 外的要因(時代、環境など)
1-2. 内的要因(音大卒女子に多い盲点)
に分けて考えてみますね。
 
…と、博論執筆中につき、
妙に論文調な文章の
本日の不肖・高島(笑)笑い泣き
 
それではこの方が結婚できていない
外的な要因からいってみましょうビックリマーク
 
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まず注目すべきは
この方がバブル世代だということですね。
 
バブル期の若い世代のトレンドって
「結婚しない女」
「DINKS※」
世相的に
「(男女ともに)結婚しない人生もありだね」
という雰囲気がかもしだされていました。
※Double Income No Kidsの略語
(共働き子供なしの意味で
高収入で可処分所得の多い世帯の典型とされた)
 
マスコミの演出だけでなく、
結婚すると自由がなくなる、
子供を産むと時間とお金を取られると、
当のバブル世代の本人たちも
思っていました。
 
この方も、世相に乗っかって
そう思っていたのかもしれません。
 
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その一方で、バブル期は
恋愛至上主義的雰囲気が
世の中にありました。
 
若い世代のファッションや行動の
トレンドのいちいちが
彼氏彼女がいないと
絵にならないようになっていたのです。
わかりやすく言うとユーミンの歌の世界。
 
夏はスキューバ、冬はスキー、
春秋はテニス、
クリスマスやヴァレンタインは
フレンチの有名シェフのお店でディナーの後、
お台場のホテルにお泊り。
普段の夜遊びはディスコ。
こうした行動のためには車が必須。
「車のない男なんて男じゃない」
と本気で思っていた女子も
当時は多かったです。
 
女子のワンレン・ボディコンのファッションも
男子のイタリアン・ブランドのスーツも
みんなセクシー要素を大なり小なり含む
異性目線を意識したものだったし。
 
こういうトレンドだったから
恋愛弱者とはすなわち
文化弱者(ダサいやつ)だったのです。
 
で、たぶんこの方、
恋愛弱者側だったのではないかとガックリ
 
子供のころからピアノ一筋で
恋愛に関心を向けるのは邪道というのが
音大進学者の一般的な発想ですし、
私立の音大は事実上、
地味めダサめな女子大ですから。
 
たぶん、この方、
彼氏いない歴=年齢じゃないかと
推測されます。
 
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そして、バブル期は
世相やトレンドだけでなく、
社会システム的にも
恋愛弱者に冷たい時代だったのです。
 
バブル前もバブル期も、現在も
恋愛弱者という人々は
一定割合で存在しているのですが、
バブル前は
適齢期の考え方やお見合い制度が
社会の中に生きていました。
 
2000年以降は少子化への危惧から
「婚活」という言葉が生まれ
社会の中に定着しました。
 
この両時代の中間のバブル期には
自由恋愛から結婚に至るのが基本になり、
お見合いに対しては
「政略結婚が必要な上流の人か
モテない人、ダサい人が使う制度」
という雰囲気ができあがりました。
 
恋愛弱者=婚活難民。
しかも救済システムなし。
 
バブル世代は
恋愛弱者に厳しい時代だったのです。
 
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では次に、
こういう時代の風潮を踏まえたうえで
音大卒女子であるこの女性の
心理を想像してみましょう。
 
自由恋愛市場に出て行って
恋愛弱者である自分を
思い知らされるのは
誰しもいやなものです。
 
が、ありがたいことにバブル期には
結婚しない生き方も
一つの選択肢として容認される
世の中が到来していました。
 
だから、この方、アラサーのうちは
ピアニスト修行を理由に
自分が恋愛弱者であることを
直視せずにいられたんですよね。
 
アラフォーになるころには
「婚活」という言葉も出現していたので、
ぎりぎりそれに乗っかることも
可能だったでしょうけれど…。
 
異性を意識しない生活を
長年継続しているから
もう慣性の法則(笑)で、
今更、発想の切り替えは
無理だったんでしょうね。
ピアニストに固執している生き方を見ても
頭が固そうな性格が読み取れますし。
 
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あと、昔も今も、音大卒で
ピアノの先生をやっていると
異性との出会いのチャンスは減ります。
 
そもそも仕事場で出会うのは
子供とママばかり。
最近はパパが送迎のことも
増えていますが、
パパは既婚者ですからね。
恋愛の対象外。
 
ピアノの先生の仕事の繁忙期は
夕方から夜。
これすなわち
趣味のつきあいや合コンなど
出会いにつながる活動の時間帯。
 
その結果、気が付いたら
縁遠くなっているのが
音大卒女子のアラサー時代。
 
でもまわりもみんな
こういう生活だから、
やばい状態なのに気づかない。
茹でカエル状態カエル
 
それに、音楽やっていると
ドーパミンもセロトニンも出ますから
恋愛なんてしなくても
その場では十分幸福感を得られます。
 
人生100年時代を考えると、
その一瞬の個人としての幸福感だけじゃ
社会的な幸福にはつながらないのですが、
短期的にみると
非常に充実した毎日ではあります。
 
かえって結婚した同級生のほうが
子供の世話のため
ピアノを弾く時間が減って
レッスンにも通えなくなって
不幸そうに見えたりします。
 
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そして、音大進学者は
実家が富裕で
親も子供に甘いんですよね。
 
私の知っている限りでも
この記事の両親のように
いい年した子供に
金銭援助を平気でする家庭は
ごく普通にあります。
 
金銭援助だけでなく、
家事も全部母親が
やってくれるケースも少なくない。
 
包丁を持たせて
大事な指にケガでもされたら
大変ですからね。
 
実家が居心地がいいから
慌てて結婚する必要も感じない。
 
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以上がすべて絡まって
負のほうに作用したため、
この方、大して危機意識も持たず、
55歳まで来てしまったのでしょう。
 
この方には、
私のメンターの一人、
元ジュリアナ女王の荒木師匠が
婚活に関してよくおっしゃっている言葉を
贈りたいですね。
 
「どんなに子供を愛していても、
通常、親は子供より先に死にます。
親がいなくなった後、
あなたを愛し、
家族として大切にし、守ってくれるのは
夫しかいないんですよ」
 
弟には弟の家族がいますからね。
守るべき優先度は当然、自分の家族。
 
お金に不自由せず
育てられた人の鷹揚さで
弟さんも余力があれば、
姉の世話もしてあげたでしょうけれど、
この記事で
FPさんに相談しているくらいですから、
そろそろ余力が尽きてきた、
ということですね。
 
弟さんも
自分と自分の妻の老後を考えると、
親の財産を姉と分けるのはともかく、
自分の稼ぎから姉に資金援助するのは
絶対に嫌でしょうから。
 
姉に残された道は
ピアノ教室の経営に本気を出して
経済的に自立するか、
アラ還ですががんばって婚活するか、
ということになります。
 
もともと恋愛弱者っぽいですし、
婚活するなら
プロの手を借りるしかないでしょうね。
 
では、明日は
この方に限らず、
音楽を続けたい音大卒女性が
婚活するとして
どういう方を狙うべきかについて
考えてみましょう。
 
 
 

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  この記事は…

 

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