音大は一般大学に比べてメンタル面でしんどいところ | 台東区入谷・浅草・三ノ輪のピアノ教室《高島ピアノ塾》とバレエピアニスト高島登美枝のブログ

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歴史と文化の地・台東区(浅草 入谷 上野)の《高島ピアノ塾》。
主宰者は早稲田大学出身の異色のピアニスト。
伴奏業の傍ら、東京藝大大学院で博士学位を取得。
20代から「音楽による経済的自立と社会貢献」を実践し
逆境から夢を叶えた音楽起業家人生のストーリー。

音大の授業って、
何かというと実技がくっついて回るので
残酷なまでに
誰が上手くて誰が下手くそかが
関係者全員にわかってしまいます。
 
同じ科目を履修しても
それが「オペラ実習」なら
主役の人と脇の人がいる。
「ピアノアンサンブル」なら
協奏曲や室内楽の学内公演に
出られる人と出られない人がいる。
「卒業演奏会」にだって
卒業生全員が出られるわけではない。
 
(ちゃんと出席して
やることやってれば、
単位は平等に貰えますけどね)
 
よくよく考えると、
同じ学費を払っているのに、
受ける教育の内容というか、
得られる経験値に
ひどい差があるわけです。
 
そして誰もがそれを
至極当然のこととして
受容している場所なのです。
 
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これが一般大学の場合、
入るまでは
大学&学部によるランキングはありますが、
入ってしまえば、
その中では一応
学生は横並びなんですよね。
大学の外部の何か、
例えばミスコンで優勝するとか、
フォロワー何十万のYouTuberになるとか、
起業に成功して億稼ぐとかはあっても、
その大学・学部での学びに関する成績が
他人にわかる機会って、
特待生選考の際ぐらいじゃないでしょうか。
 
それだって、実家が富裕な人は
どんなに成績優秀でも
特待生には選ばれない仕組みなのが
最近は通例です。
(家族の収入調査がある)
 
だから、一般大学の場合、
誰が本当に優秀なのかは、
成績表の見せ合いでもしない限り、
あからさまにはわからないわけです。
 
一応、どこに就職するかは
優秀さの目安には多少なるけど、
大学受験の偏差値のような尺度はないので、
業界が違ったら比較は不可能です。
 
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つまり、一般大学の場合、
どの大学に進学するかで
その人の能力の優劣は決定されてしまい、
ここで第一ラウンド終了という感じです。
 
大学入学後は
勉強の優劣だけではなく、
多様な価値観の中での競争という
第二ラウンドへと
移行していくということです。
 
ところがこれが音大の場合、
そもそも受験時にも
大学ランキングがあることに加え、
入学後も露骨に優劣がわかってしまうという、
ものすごく地獄な世界ドクロが待っています。
 
この優劣比較とマウンティングは、
卒業後も音楽の世界に関わっている限り、
大なり小なり
ずっとついて回ることになります。
 
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この、一般大学にはない
音大の特殊性、
ある意味、異常性に気づき、
スパっと割り切って、
「音大卒を武器に」(笑)
一般企業就職を狙うなり、
婚活市場で自分を高値で売れる人は、
音楽人生という意味では
負け犬と見られるかもしれませんが、
人生全般に関しては
賢明な戦略を
取った人だということになります。
 
ところが、この優劣の
勝ち組側、出来のいい人ほど、
いつまでも競争の輪から
抜けられません。
音楽から自己肯定感を得るためには
ずっと競争に勝ち続けないといけない。

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それでも競争が
あるレベルを超えてしまうと、
そこに到達した者同士の間で
仲間意識が湧いてくる境地はあります。
 
もしくは音楽の仕事で
高い実績を上げることができて、
(集客力・高額ギャラ・ハイレベル共演者など)
自分の演奏や指導が
社会的に価値あるものだと認められたことを
自分なりに腑落ちする境地に至るか。
 
そこまで行けた人はやっと
他人との勝ち負けは脇に置いておいて
自分の音楽に真摯に向き合えるように
なれるのですが…。
 
そこまで行ききっていない人は、
普段は直視しないようにしていても、
いつも心の底に通奏低音のように、
「自分のレベルはどれくらいか」
「業界内での自分の立ち位置はどこか」
というざわめきを
抱えながら生きていくことになります。
 
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だから、音大生と音大卒には
セルフイメージが低い人、
自己肯定感の低い人の割合が
とても高いように思います。
 
そして、音大って
同じ大学の同じ学年にいても、
演奏力で経験する世界が違うし
見える風景も違うから、
付き合う友達はどうしても
同じ演奏レベルの人同士になりがち。
 
その結果、自分の音楽的能力に
うっすら劣等感を抱えた心理が
ごく普通の状態だと
思い込んでいる場合が少なくない…。
 
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ただ、こういうメンタルって、
教室開業したり、
フリーランス演奏家として活動する際に
思わぬ足かせとなるんですよね。
 
一番典型的な症例は
正当な(妥当な・適正価格の)
「値付け」ができないケース。
 
あと、指導者の場合だと、
生徒の扱いや指導法そのものに
無意識のうちにコンプレックスが
反映してしまうことも多いです。
 
演奏力に対する劣等感は、
さかのぼれば音大時代よりももっと前、
その音大に入るに至った
子供時代からの足跡が
すべて関係してくるので、
根が深いものがあります。
 
よほど腕のいいカウンセラーさんでも
これだけ根深いコンプレックスの解消は
容易ではありません。 
しかも音楽業界の特殊事情には
疎い人がほとんど。
 
ならば、他人を頼るより、
自分で内観して、
自分と対話しながら
少しずつでも克服していったほうが
良いと思いますよ。
 
 
 

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