ポーランド分割とワルシャワ蜂起とショパン | 台東区入谷・浅草・三ノ輪のピアノ教室《高島ピアノ塾》とバレエピアニスト高島登美枝のブログ

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歴史と文化の地・台東区(浅草 入谷 上野)の《高島ピアノ塾》。
主宰者は早稲田大学出身の異色のピアニスト。
伴奏業の傍ら、東京藝大大学院で博士学位を取得。
20代から「音楽による経済的自立と社会貢献」を実践し
逆境から夢を叶えた音楽起業家人生のストーリー。

浅草 入谷 台東区のピアノ教室

《高島ピアノ塾》主宰、

バレエピアニスト・バレエ音楽研究者、

コレペティトゥア兼歌曲伴奏者の

高島登美枝です。 

本日もご来訪ありがとうございます。

 

寒い梅雨を抜けると

そこは振り切れるほどの猛暑晴れ

 

しかも、気温と同じくらい沸騰する

最近の東アジア情勢に

びっくらこいている目不肖・高島です。

 

この情勢をどう読むか…。

 

各種メディアもTwitter民も騒々しいですが、

やはりこういうときは

過去の似た情勢を

歴史の中に探してみることで

いろいろと見えてくるものが

あるんじゃないかと思う次第。

 

で、最近しきりと

私の脳裏に浮かぶのが

世界史の教科書に出ていたこの風刺画↓

 

第一次ポーランド分割(1772)のときに

イギリスの新聞に載った風刺画です。
(パブリック・ドメインですがWIkiより拝借)
 

エカテリーナ2世(ロシア)と

フリードリッヒ2世(プロイセン)と

ヨーゼフ2世(ハプスブルグ帝国)が、

どうやってポーランドを分割しようか

話し合っている図。

 

結局1772年、93年、95年と3回かけて

ポーランドはこの三国に分割され、

地図上から消滅することになります。

 

世界史には

漢の呂后の人豚の話とか、

カノッサの屈辱とか、

えげつない話が

ときどき登場しますよね。

 

でも、こういう個人レベルではなく、

国家レベルでも、

それも既に近代になってるのに、

キリスト教徒同士なのに、

えげつないことって起こるのね、

と、驚かされる出来事が

このポーランド分割。

 

この直観、

当たらないといいんですけれど汗

 

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で、分割されちゃったポーランドの

その後ですが…。

 

風雲児ナポレオンの登場と

その反動のウィーン体制を経て、

1830年、ヨーロッパ社会は、

フランスの七月革命からの連鎖による

革命や独立運動が各地で勃発します。

 

連鎖の引き金となったフランス七月革命は、

銀行家や資本家など大ブルジョワ層が

貴族層に変わって政治経済の中枢に

食い込むきっかけとなりました。

 

一方、波及した他国へは

市民革命というよりは

ナショナリズムの高揚という形で

表れました。

 

ベルギーでは

オランダからの独立革命となり、

こちらは成功しますが、

イタリア(対ハプスブルグ)と

ポーランド(対ロシア)の独立運動は

鎮圧されます。

 

ショパンの《革命のエチュード》の

エピソードと関連付けて語られるのは、

この1831年のポーランドの反乱です。

(ワルシャワ蜂起、とも呼ばれます)

 

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ショパンが生まれたのは1810年。

生地はワルシャワ近郊です。

 

ポーランド分割では

プロイセン領にされちゃってましたが、

徴兵制に反対して

暴動が起こりました(1806)。

 

そこへ折よくやってきたナポレオン。

ワルシャワの人々は

遠征フランス軍を歓迎したため、

彼は気をよくしてポーランド独立の助力、

ティルジットの和約(1807)で

プロイセンから独立した

ワルシャワ公国の成立を承認させます。

 

このナポレオンとポーランドの話には

美女マリア・ヴァレフスカとの

恋物語が背景にありますが、

脱線するので今日は割愛。

興味ある方はググってみてください。

 

しかし、せっかくのワルシャワ公国も、

国力が充実する前に

ナポレオンが力を失い、

結局ウィーン体制下(1815)で再び、

プロイセンとロシアによって

分割されてしまいます。

 

第4次ポーランド分割です。

 

旧ワルシャワ公国の領土の大半は

「ポーランド王国」となりますが、

ポーランド王とは

ロシアのアレクサンドル2世でしたから、

実質ロシア領でした。

 

ショパンが生まれ育ったのは、

こういう時代でした。

 

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この第1次~第4次のポーランド分割は、

国力が乏しい上に、

大国に地続きで囲まれていると

ほんとに悲惨だという例です。

 

「国力って何さ?」というと

まぁ、この時代ですから、

軍事力、ということになるのですが、

軍事力は経済力に支えられています。

つまり、領土の広さ、人口、産業振興などの

総合力ってことなんでしょうね。

 

ショパンがワルシャワで過ごした時代、

ポーランドの人々は、

政治・経済をロシアに握られている中、

芸術や文化によって

民族アイデンティティを支えられていました。

 

ワルシャワ音楽院を

首席で卒業したショパンは

活動の場を西ヨーロッパに広げるべく

1830年にウィーンへ向かいます。

 

ウィーン到着の直後に

彼の耳に届いたのが

ロシアからの独立を求める

ワルシャワ蜂起の知らせでした。

 

ウィーンの人々は

ワルシャワ蜂起に冷淡でしたから

(何せ分割の当事国の一つですから)

ショパンはこの地で思うように活動できず、

パリへ向かうことになります。

 

ワルシャワ蜂起は結局

約9カ月を経て鎮圧されます。

ショパンはパリへの旅の途上で

この知らせを耳にしました。

 

その後、彼は生涯をパリで過ごし、

再び故国の地を踏むことがなかったのは、

有名な話です。

 

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このポーランドの50年間と

ショパンのエピソードを

現代日本と東アジア情勢を比較するとき、

いろいろ気になる点が

浮かんできます。

 

歴史が教えてくれることは

とても大きく、有意義ですが、

時としてあまり見たくないことも

私たちに突き付けてきますね。

 

もしかすると私たちは

とんでもない激動の時代に

突入しつつあるのかもしれない、

と感じる昨今。

 

情勢を注視していきたいと思います。

 

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