津田恒美といえば1980年代に広島カープで活躍した投手であります。
在籍期間は10年間ほどで、その間に怪我や故障などもあって、本当に活躍した期間は
その半分ぐらいですが、非常に全国のファンから愛されていました。
しかし残念なことに1993年の夏に32歳の若さで脳腫瘍のために亡くなられました。
事の始まりは足のだるさからはじまって頭痛が激しくなり、1991年の4月14日が最後の登板となってしまいました。
その時には本当に頭が痛くてとても試合に出られる状態でなかったが、気力を振り絞って球場に向かいました。
しかし案の定、全くアウトが取れずに降板になりました。
そしてその後の検査の結果、脳腫瘍と診断されました。その後、状態はどんどん悪くなり、
日常生活においても介護が必要なレベルまで落ち込みました。
しかし球界にもう一度復帰したいという意欲が生命力につながったのでしょうか。
一時は回復してジムに通うようになり、親子で野球を楽しむこともできました。
特に幼い息子さんに対しては現役時代、あまり触れあうことができなかった分、
しばらくの間でしたが息子さんと思い切り遊ぶことができたこともよい思い出づくりとなったと思います。
そして家族の前で本気でボールを投げたこともあり、球の速さにびっくりさせて存在感を見せたことも思い出深いでしょう。
元気になれば当時のダイエーホークスにテスト生として入団するという夢までふくらみましたが、病気が再発してしまい、
結局は帰らぬ人となってしまいました。このような悲しい結果になりましたが、このような本も発行され、
テレビでも放映されて津田プレートも存在していることから本当に忘れることのできない偉大な選手だったといえます。
今後も津田恒美のようなファンから愛されるような選手が出てくることを楽しみにしています。