夏も終わりかけの8月。
千葉県の印旛沼に行ってきました。
印旛沼というと、歴史で何回か出てくることもありますが、実際にどこにあってどんなところかは知らない人が多いのではないでしょうか?(自分がそれでした)
千葉にある印旛沼は、佐倉市など複数の師に接している大きな湖(沼)なのですが……
行くのが大変でした!
なにせ、最寄の駅に着くたびに、「ここじゃないよ。隣の駅に回って」的なことを言われたので。
結局、酒々井と佐倉と臼井をうろついた挙句(何度か無駄に往復したりしました)、臼井からバスで県立印旛沼公園付近の師戸まで来て、周辺をうろついた末にやっと出会えました(一時は実在を疑ったほど苦労しました)。
……こんなに大きい沼なのに。
県立印旛沼公園と、その南部にあるかっぱ公園をつなぐあたりに通されているパイプライン。
いったい何のパイプラインなのか…勉強不足で判りません。
こちらはかっぱ池の桟橋。
沼のほとりに備え付けられているのですが、途中で陥没していました。
地震の影響でしょうか?
ボート停泊所の付近をうろついていたところ、足を滑らせてそのまま湖に転げ落ちそうになりました。けっこう水際から離れていたはずなのに、ずりずりっと氷の上を滑るように(むしろ氷以上に滑って)、みるみる沼に引き寄せられていきました。怖かったです。
そこで、その場所がツルツルになっていることに気づきましたが、そうと注意しなければわからないほど判りにくかったです。
これは、昔の人が(今の人も?)うっかり水の事故にあってしまうわけです。危ないと明らかに判るところでは案外事故は起きずに、危険領域外だと思ってしまうところで事故が起こってしまうということでしょうか?
あちこちに沼の中から植物が生えているのが、いかにも「沼」という感じですね。
とはいえ、水質悪化が著しく、水草再生には苦労したとのことですが。
ここが印旛沼公園。
旧城跡で、印旛沼を上から見下ろせるスポットです。
マムシが出るようで、ざっくばらんに注意書きがありました。
……うっかり踏んでしまったりして刺激しないようにするのが精一杯で最良ですね。
いちおー公園の中なんですが、ほとんど山道状態になっています。
道なき道ではありませんが、そのうち埋もれそうな道ではあります。
ここにあった城跡の説明があります。
師戸城というらしいです。
印旛沼公園から見下ろした印旛沼の風景。
こうやってみるとその広大さがよくわかります。
……周囲に本っ当に何も無いので、よけいに広大に見えます。
印旛沼というのは、有名な江戸時代の田沼時代以外にも、いろんな時代にいろんな理由で開拓や干拓が続けられましたが、今となっては「干拓した」という事実だけ残っただけであまり有効活用されていないようです。
せめて、洪水減少には役立っていると信じたいですが。
公園内部の風景。
こんもりした森の中にベンチが並んでいていい雰囲気ではありますが、ベンチは古びていてかなり忘らるる領域というイメージです。
印旛沼。
歴史の授業では覚えなければいけない単語ではありますが、実際に行ってみると、なんとも忘れ去られた風情が漂っていました。地元の人もよく知らないみたいだったし(これは車移動がメインで公共交通機関は知らないということかもしれませんが)。
周囲も本当に何も無く、ただ沼がそこにあるだけという状態でした。逆に新鮮です。
長い歴史の中でこの沼にかけられた数々の思惑や打算、期待を思えば、ある意味、「つわものどもが夢のあと」なのかもしれません(ちょっと気取り)。