登別は山の中腹に張り付くようにできた温泉街です。
下から山に登っていくと、上に上に広がる形で街が開けていきます。街を歩く=坂を上っていくという形になります。
そして、その終着点が、ここ。
大きな温泉地にはありがちな(笑)地獄谷です。
その果てにあるのがここ。酸性湖。死の湖です。
草津に住んでいたからわかるのですが、あまりに強い温泉は毒になります。それでなくても温泉やお湯にずっと浸かっていては、生物は生きていけません。だから、土肌が剥き出しの死の泉です。
しかし……、
わかるでしょうか?
お湯が湧き出る=温かいというのは、生物にとっては嬉しいことで。だから、湧き出る温水の毒性を受けずに温度の恩恵だけ受けることができる場所では、草木が繁茂します。そこには曖昧なようで確固とした境界線があります(少なくともわたしにはそう思えます)。
ここでは、蒸気がかかる範囲が生と死を分けているような気がします。旺盛な生命の横には死が横たわっている……深いとかそういう話ではなく、冷然とした現実を突きつけられているような気がします。
足元にも温泉(冷泉)がっ!
毒泉の可能性もあるので注意しましょう。薬もすぎれば毒になるとか、毒と薬は紙一重とか、そんな感じです。
草木も生えぬ粘土質の大地が続きます。強酸性の河に溶かされて、独特の地形を刻みます。
立ち昇る煙。
恐山と違って、完全に活動中の山だと実感させてくれます(草津や万座もこんな感じでした)。
噴煙も毒性を含んでいることがあるので、絶対に近寄らないように。温泉は気持ちのいいものですが、危険もはらんでいたりするのです。
温泉が形作った造岩地形。
「地獄谷」だと思って行けば「こういうものだ」と思えますが、やっぱり複雑怪奇ですね。旅の果てに突然出くわしたら、やっぱりびっくりするだろうなあ。
……あ、登別の街の写真、全然撮らなかった。すみません。










