多くの大学は6月~7月にかけて自己推薦AO入試の要綱が発表されるのですが、
明治学院大学ではもうすでに、2022年度入試の要綱が発表されています。詳しくは以下のリンクから。
明治学院は成成明学という大学群に括られ、MARCHの次に続く難易度の大学として語られます。
MARCHは関西でいう関関同立と同列だといわれることもありますが、東京一極集中の流れは解消されていないこと、
それに伴い地方大学の難易度が下がり続けていることから、明治学院は関関同立と同列に扱ってもよいかというのが現状です。
昨年、当塾から法学部に受験し合格した生徒がいますが、
一般入試の難易度に比べると、自己推薦AO入試の難易度は低くなるなという印象を抱きました。
他の大学に比べ提出する書類はそれほど多くはなく、二次試験で英語の試験を課せられる場合もありますが、
小論文や面接の難易度はそれほど高くはありません。
したがって、明治学院大学を志望する生徒はぜひ、この自己推薦AO入試での受験を視野に入れて頂きたいと思います。
以下の表は過去2年分の入試結果です。文学部や法学部は倍率が低くなっていることが分かるでしょう。
中には出願資格が厳しく設定されているために倍率が低くなるケースもあるのですが、
それを考えても、この入試制度の難易度は一般入試に比べ楽だといえます。
●2020年度入試結果
●2021年度入試結果
しかし注意点は、明治学院の自己推薦AO入試は専願であることです。
合格した場合は入学を義務付けられますので、その点に関しては注意が必要です。
2022年度入試の日程も公表されており、二次試験の日程は11月14日となっています。
関西方面の大学であれば、この時期にはもう合格発表が終わっているところが多くあり、
併願策として明治学院は受験しやすいといえます。
しかし東京の大学では、11/14時点ではまだ合格発表が終わっていない大学が多く、
複数の大学を受験する場合は、併願が可能な大学を受験しておく必要があるといえます。
他の大学の入試要項がまだ発表されていないので何とも言えませんが、
11/14時点で合否が判明していると思われる東京の大学は法政大学くらいでしょうか。
昨年度指導した生徒も明治学院以外に受験した大学は、関西学院大学と獨協大学です。
関西学院大学と獨協大学はともに専願である入試が多いのですが、
まず関西学院大学は11月の頭に合格発表があるため、
関西学院に合格した場合は明治学院は受験しないという選択をすることが可能です。
そして獨協大学は試験日程が遅いため、明治学院に不合格になった場合は獨協を受験するという選択が可能になります。
このようにすれば専願の大学も複数受験できますが、
やはり重要なのは各大学の入試日程を見ながら受験日を照らし合わせ、どの様な受験パターンが可能かを見極めることです。
そのためには他の大学が入試要項を発表するのを待たねばなりませんが、
明治学院の様に、昨年とほぼ同じである大学が多くなると思われますので、昨年の入試要項を見ながら、
今のうちに受験パターンを組み立てていくのが良いかと思います。
ちなみに、専願である大学を複数う受験することに高校が難色を示し、中には受験を止めるというケースもあります。
しかし専願である入試はあくまで合格したら入学を義務付けるものであり、試験に行かないという選択はルール上可能なのです。
そのあたりのことに関しては生徒が先生と交渉しても、先生は首を縦には振らないことが多いので、
その場合は保護者の方が先生と話し合う方がよろしいでしょう。