二重まる学習塾のブログ

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総合型選抜やAO入試といっただ学の推薦入試に関することや、福井県の高校受験・中学受験に関する情報を発信します。

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総合型選抜とは推薦入試の一種であり、かつてはAO入試と呼ばれていたものになります。高校入試でも一部、総合型選抜という名が使われていることはあるものの、一般的には大学入試の一種という認識が広がっています。

 

大学自体、日本には700ほどあるとされており、入試はそれぞれの大学が独自に行っているために、実に様々な名がつけられている。総合型選抜という名で推薦入試を行う大学もあれば、いまだにAO入試という名を使っているところもあります。その他、自己推薦、グローバル入試、学校推薦など、推薦融資の名前だけを取り上げればかなりの数になり、その内容も実に様々です。

 

しかしながら、いわゆる推薦入試は総合型選抜とよばれることが増えております。その内容はどのようなものかを説明すると、いわゆる教科ごとの試験の点数によって合否が決まる一般入試とは異なり、主に以下の事柄によってスコアがつけられ、合否が決まるものとなっています。

 

①調査書 

②資格など

③志望理由書や自己アピール書

④小論文

⑤面接やプレゼンテーション

⑥学力審査

 

上記①~⑥の全てが行われるかというと決してそうではなく、この中の一部が行われるという認識で、よろしいかと思います。とある大学では①、②、⑤のみとなっているなど、どの審査が行われるかは、大学や学部によって異なります。受験生が気になるところでは、⑥にあげた学力審査が行われるか否かということでしょう。概ね、理系の大学・学部ではそれが行われるケースが多いのに対し、文系ではそれが行われないケースが多いといえます。

 

学力審査が行われないとなると、一般入試では手が届かない大学に合格する、いわゆる逆転合格が可能になるのか、という質問をよくいただきます。総合型選抜においては、たしかにそうした逆転合格のケースは多いといえます。むしろ、総合型選抜で受験する大学は、一般入試では手が届きそうにないところが多く、逆転合格が当たり前だといっても、過言ではないでしょう。

 

しかしながら無限に難易度が高い大学に誰でも合格できるかといえば、それはまた違った話になってきます。やはり難易度の高い大学を受験するのは、元々、学力も高い生徒である場合が多く、たしかに一般入試で必要な学力審査はないケースが多いものの、総合型選抜においてもそれなりの準備が必要になってきます。この準備において、学力の高い生徒はそれに書ける時間は長く、さらには深い考察が加えられる場合が多いのに対し、学力が低い生徒はその逆の傾向がみられます。つまり、模試などの結果に表れる偏差値は、日頃の学習の姿勢や習慣でもあるといえ、それは総合型選抜のための準備にも表れ、合格率にも大きく影響するといえるのです。

 

総合型選抜で求められる、志望理由書や自己アピール書などの事前提出書類、さらには試験で課される小論文なども、大学の難易度によってそれらの課題の難易度も変わってきます。よって、合否に学力が全く関係ないかといえば、決してそうではありません。つまり、現状の学力を超える大学への合格は可能ではあるものの、かなり差がある大学への合格も可能かとなると、ある程度、限度はあると捉えるのが良いでしょう。

 

では、総合型選抜で大学に入学しても、大学の授業について行けないのではないか!?そんな疑問を持たれている方は、多くいらっしゃいます。しかし実際は、むしろ総合型選抜で合格した学生の方が、一般入試で合格した学生より、大学の成績は良いといえます。東北大学、早稲田大学、同志社大学等で学生の成績調査を行ったところ、そういう結果が出ているようです。このことに関しては、総合型選抜で大学に入学した私共の生徒も、同じようなことを口にしています。高校までの学習と大学からの学習は、かなり異なります。大学での学習は、レポートや論文の提出が多くなり、その出来が評価につながります。総合型選抜ではその対策や実際の試験で小論文が課されます。その対策を行ってきた総合型選抜合格者の方が、一般入試合格者よりも、大学入学後の成績が良いのは、そうした背景も影響しているものと思われます。

 

 

ということで長くなりそうですので、このブログはこの辺にしておきたいと思います。より詳しく総合型選抜のことを知りたい方は、以下のリンクから私どもの塾のHPにてご確認いただけます。

総合型選抜とは

 

 

 

■2023年度合格実績
一次試験合格率:75.5%
二次試験合格率:86.1%
総合型選抜大学合格率:95.9%

立教大学:  5名受験➔4名合格
南山大学:  3名受験➔2名合格
立命館大学: 10名受験➔7名合格
立命館アジア:5名受験➔5名合格

 

2023年度合格実績(1/31現在) 
公立千歳科学技術大学理工学部
筑波大学人文・文化学群
筑波大学人間学群
早稲田大学社会科学部
慶應大学総合政策学部
上智大学外国語学部
学習院大学文学部  
青山学院地球社会共生学部
立教大学文学部
立教大学コミュニティ福祉学部
成城大学 法学部
成城大学 社会イノベーション学部
國學院大学文学部
國學院大学経済学部
武蔵野大学人間科学部
日本大学理工学部
東洋大学法学部
大妻女子大学家政学部
学習院女子国際文化交流学部 

昭和女子大学人間社会学部
昭和女子大学環境デザイン学部
東海大学法学部
東海大学理工学部
立正大学心理学部
南山大学国際教養学部
南山大学法学部

名古屋外国語大学外国語学部
名古屋外国語大学現代国際学部
名古屋学芸大学メディア造形学部
愛知淑徳大学心理学部
愛知淑徳大学教育学部
中部大学生命健康科学部
関西大学経済学部
関西学院大学法学部
関西学院大学教育学部
同志社大学商学部
立命館大学文学部 
立命館大学食マネジメント学部
甲南大学経営学部
同志社女子大学生活科学部
武庫川女子大学食物栄養科学部 
京都外国語大学外国語学部
京都外国語大学国際貢献学部
大阪経済法科大学経済学部
西南学院大学法学部
立命館アジア太平洋大学AMS
立命館アジア太平洋大学APS
立命館アジア太平洋大学ST

もうすっかりブログを書くことから遠ざかっていますが、この辺で近況報告をしておこうと思います。

 

まず福井駅前校ですが、再開発地区というだけあって、移転は既定路線なのですが、

円安等の影響による資材の高騰で、当初の予定より半年ほど計画が遅れそうだとのこと。

本当は今年度末に移転しようと考えていたのですが、それもどうなるかといったところです。

来年度中には移転を余儀なくされると考えますと、生徒募集も大々的に行うのはどうかとの思いがあり、

そのため今後、福井駅前校の小中学生の授業は、受験年度の生徒のみを対象とした授業を、

オンラインで行うことにしました。

 

まぁ、オンラインはコロナ禍で一気に広がり、そのハードルは下がってきたといえるでしょう。

さらにその利便性に対する認知も広がり、もうオンラインだよね。わざわざ塾へ送迎するのは面倒だよね、

という方は以下のリンクからお申込みして頂けたらなと思います。

https://www.nijumaru291.com/

 

 

 

そして高校生ですが、こちらは総合型選抜・AO入試といわれる推薦入試をメインにしており、

もうほとんどの生徒がオンラインでの受講となっております。

生徒は北海道から九州までおり、6月から11月にかけての半年間、

私は対面授業のために東京・名古屋・大阪・福岡を駆けずり回る生活となっています。

そう、完全オンラインではなく、週末は全国各地で対面授業を行っているのです。

 

この総合型選抜・AO入試の指導を始めて分かったことですが、大学入試は、もっと言えば教育は、

1つの方向性に集約されるべきものではなく、より多様性を重視せねばならぬということですね。

生徒の中には芸能人もいればスポーツ選手もいれば、さらには社会人、外国人も。

私より歳が上の方の指導もさせて頂くなど、本当に視野が広がりました。

 

推薦入試はその合格のしやすさばかりが取り上げられますが、

子どもを含めその生き方が多様化している中、大学入試の在り方も多様化するのは避けられません。

ここでよくいわれるのが、推薦入試で大学に入った場合、授業について行けるか?

ということですが、むしろ推薦入試経由の子の方が大学の成績は良かったりします。

それは高校までの勉強と大学の勉強との違いというのがあるからですが、

この辺を考えますと、やはり大学入試は今以上に多様化がもとめられるんじゃないかなって。

 

ということで、推薦入試で大学を目指そうという方は、以下からその情報をご確認ください。

https://www.ao-nijumaru.com/

 

 

 

さらに、この推薦入試での大学進学指導をしておりますと、就職活動のサポート依頼も舞い込んできます。

どちらも志望理由書はもちろん、大学入試における小論文や就活で課せられるSPIは、

どちらにおいてもそこで必要となる力は重なる部分が多いのです。

ということでこちらもWebsiteがございます。就職・転職のご相談はお気軽に。

https://goenjuku.net/

 

 

 

色々やってんなぁ、と思われがちですが、基本的には小学生から本当に独り立ちをする就職活動まで、

一貫して指導する体制を構築したというだけです。やっていることに大きな差はありません。

ブログももうちょっとやりたいのですが、時代の流れに合わせ最近はYoutubeばかりになっています。

しかしながら、たまに、年に3~4回ほどブログも更新しようと思っています。

 

 

 

では。

今日は5月18日で、明日から3日間に渡り三国祭りが開かれるようです。

そして今年の夏は三国花火も開催されることが決まったとのことで、

3年ぶりにこれらのビッグイベントが再開されるようですね。

 

まぁ3年といえばそこそこ長いわけですけど、この間に私自身の働き方も大きく変わりまして、

毎年6月~10月にかけて、週末は福井にいない生活を送っています。

何をしているかというと、東京・名古屋・大阪で授業を行い、

今年はそこに福岡を追加しようともくろんでおります。

 

金曜日の午前中に福井を出発し、月曜の午後に戻ってくるという生活を毎週しており、

もうそうなると半分は福井県民でありながら、もう半分は旅人のような感覚を持つようになりました。

福井懐かしーなー、的な。

 

 

 

もちろん変わったのは私だけでなく、社会も、そしてその中で過ごす人も変わったように思えます。

ですから高校入試なんかも大きく変化しましたよね。

基本は中学1年の4月から塾に通い、学力はもちろんですが、学習習慣やら価値観を備えるというのが良いわけですが、

中3になってから対策に取り組み、入試に挑む生徒も増えてきました。

 

そのケースの場合、基礎学力が欠落して伸びが止まるということが多いわけですが、

そこに特化したクラスを設置しようかなとも考えています。

 

 

 

 

そしてブログですが、オワコンといわれることもありますが、

いや、まだまだ機能している部分もあると気づいたので、暇があったら書きます。

 

 

では、授業します。

 

 

 

私も時代の流れに合わせ、最近はブログよりもYoutubeやInstagramで情報発信をしています。

しかしながらたまには、いやたまたまブログの存在を思い出したので、こちらにも投稿をしたいと思います。

 

大学入試は多様化しましたが、私ども二重まる学習塾が提案しているのは、総合型選抜で大学を目指すことです。

総合型選抜とは何ぞや?ということになりますが、いわゆる推薦入試だと思って頂いて結構かと思います。

 

推薦入試というと、スポーツや部活など、何か一芸が必要なのでは?

そうお考えの方が負いでしょう。

たしかにスポーツ推薦なども総合型選抜の一種であり、その場合はスポーツの実績が必要になります。

 

しかしながら総合型選抜とはそうしたものばかりではなく、そうした実績は何も必要ない場合もあるのです。

じゃぁ何を評価するのかというと、大学入学後の学習プランや、小論文の力など、

いわゆる一般入試では測ることのできない能力を測る、そうした入試制度があるわけです。

 

しかしながら総合型選抜には出願資格というものが設定されているケースがあり、

英検などの資格を持っていたり、評定が良かったりすると、出願できる大学の幅が広がります。

 

 

この総合型選抜の試験は小論文や面接が課せられるケースが一般的であり、

文系の場合はそれに英語が、理系の場合ならそれに数学が加わる場合もあります。

なぜそのような試験が行われるかというと、大学入試と大学に入ってから必要なスキルとには違いがあり、

この総合型選抜では、大学に入ってからのスキルが入試として行われているということになります。

 

 

 

そして一般入試のお話もします。

一般入試で大学合格を目指している受験生は、模試を受けていることかと思います。

そして日々、英語やら国語といった勉強をしているかと思いますが、

そうした勉強をしていくと確かに学力は伸びますが、偏差値は下がっていくということをご存知でしょうか?

 

偏差値50というのはその模試を受験したちょうど中間を表します。

しかし、大学を受験しないなどの理由で模試受験者は減っていき、

さらに高校3年生になると浪人生が加わることなどから、特に理系は徐々に偏差値は下がります。

 

 

こうした状況から、私どもでは総合型選抜での大学進学を提案しています。

より詳しい総合型選抜に関する情報は、以下からご確認ください!

当塾ではオンラインで指導しており、毎日どこからでも指導を受けることが可能です!

 

10年以上ブログを書き続けていますが、最近はもっぱらYouTubeとインスタで情報発信しています。

 

YouTube

Instagram

 

 

 

 

 

ブログ以外の情報発信手段の普及と以降も大きな理由なのですが、

そもそも塾の中心が高校受験からAO入試による大学受験へ移行しつつあります。

 

私立大学はもちろんですが、国公立大学でもao入試は総合型選抜という名で行われており、

年々、入学者定員におけるao入試の枠は拡大傾向にあります。

 

二重まるはそもそも英語を中心に指導しており、

さらには生徒を旅行に連れて行ったり、時にそれは海外だったりする塾でしたから、

ao入試との相性が良い塾ではありました。

 

とはいえ、まだao入試とはなんであるかを知らぬ人も多く、

久しぶりにブログを書いたこの機会に、ao入試について知ってもらえたらなぁと思います。

   ↓   ↓

ao入試とは

来年高校3年生になる生徒を対象とした、無料体験授業と説明会のお知らせです。

 

 

無料体験授業

12/27(月) 19:30-22:00 英語

英検2級をもうすでに取得している生徒を対象に、TEAPや準1級取得を目指した授業になります。

当然ながらこの授業の目的は、9月~10月にかけて行われる大学入試を意識したもので、

英検準1級やTEAPの取得は最終の目的ではありません。

関関同立やMARCHといった難関大を目指す生徒に合わせた授業になります。

 

 

無料体験授業

12/28(火) 19:30-22:00 英語

英検準2級をもうすでに取得している生徒を対象に、英検2級取得を目指した授業になります。

この授業の目的も大学入試を意識しているため、英検2級の取得はあくまで通過点です。

関関同立やMARCHといった難関大を目指す生徒であっても、まずは2級の取得を目指しているのであれば、

この授業が参考になるでしょう。

 

 

大学入試フリートーク

12/27(月) 22:05-23:00 

今年もうすでに総合型選抜(AO入試)で大学合格を決めている生徒達から、

受験する大学の決め方、受験準備、実際の受験に関することを直接聞ける機会となります。

こういうお話に耳を傾けることで、受験生になる意識を今のうちに高めておきましょう!

 

 

参加方法

①いずれもzoomで行いますので、全国どこからでも参加頂けます。

②生徒のみならず、保護者の方もご参加頂けます。

③参加を希望される場合は、メールでご連絡ください。

nijumaru@sea.plala.or.jp

 

 

 

 

2022年度合格大学・学部 
国際教養大学 国際教養学部
明治大学 国際日本学部
中央大学 文学部
法政大学 経済学部
学習院大学 文学部
学習院大学 国際社会学部
日本大学 経済学部
駒沢大学 グローバルメディアスタディーズ
日本体育大学 児童スポーツ学部
帝京大学 文学部
神奈川大学 外国語学部
神奈川大学 人間科学部
長野大学 企業情報学部 
南山大学 総合政策学部
南山大学 外国語学部
名古屋外国語大学 外国語学部
名古屋外国語大学 世界教養学部
名古屋外国語大学 世界共生学部
愛知淑徳大学 ビジネス学部
椙山女学園大学 国際コミュニケーション学部
金城大学 国際情報学部
中部大学 国際関係学部
福井県立大学 経済学部
神戸市立外国語大学 国際関係学部
関西学院大学 経済学部
関西学院大学 人間福祉学部
立命館大学 文学部
龍谷大学 国際学部
京都女子大学 現代社会学部
京都女子大学 文学部
京都外国語大学 外国語学部 英米語学科
京都外国語大学 外国語学部 スペイン語学科
京都外国語大学 外国語学部 ポルトガル語学科
西南学院大学 外国語学部
立命館アジア太平洋大学 国際経営学部 
立命館アジア太平洋大学 アジア太平洋学部 

 

西日本新聞より

 「福岡県立高の一般入試は、合格したら入学辞退ができないらしい」。入試シーズンが近づくと、毎年のように受験生や保護者の間でこうささやかれている。西日本新聞「あなたの特命取材班」にも「(中学の)先生から言われた」との投稿が寄せられた。インターネット上でも度々、議論の的になっているようだ。本当はどうなのか-。 

 福岡県立高の入学者選抜要項には「合格したら必ず入学しなければいけない」との記載はない。  県教育委員会の高校教育課によると、様式は定められていないものの、中学校を経由し、校長名で入学辞退届を高校に提出する必要がある。そのような手続きを経て、合格しても入学辞退はできるという。冒頭に紹介した「入学辞退できない説」は、正確ではないようだ。  

 県立高校は私立と違い、定員以上の合格者を出さない。各高校とも補欠合格者名簿をあらかじめ作成し、辞退者が出れば該当者に連絡する。合格発表日の午後、合格した生徒や保護者向けの説明会が各高校で開かれるため、辞退者は補欠合格者が出席できるよう午前中に届け出るのを原則とする。 

 あな特への投稿者は「辞退すれば中学校から高校へ謝罪しなければならないと聞いた」という。入学辞退について「記念受験や腕試しはどうかと思うが、(私立との選択を)悩んでいるなら、悪いことではないはずだ」と訴える。 机の間隔を空けて入学試験に臨む受験生たち(本文とは関係ありません)  入試要項の基本方針を確認してみた。「中学校教育と高校教育の相互の関係を十分尊重し…」との記載があった。出願に関しても「中学校長から提出された志願書類を精査確認して受け付ける」とある。  出願そのものは個人の自由意思だが、三者面談などを経て中学校の先生と一緒に考え、生徒は自分の進路を固めていく。辞退者がなるべく出ないようにするのは中学校の使命でもある。  そのため、辞退者が出た場合、高校に迷惑を掛けると感じる中学校は少なくないようだ。高校教育課は「中学側がどう判断しているか分からないが、高校が謝罪を求めることはない。たとえ辞退者が出ても、その後の入試で出身中学校が不利になることもない」と強調する。  その上で「辞退者が出ないのが本来はベストです」と同課は説明した。  12月は三者面談の時期という。進路に迷っているなら、まずは中学校の先生とよくよく相談することが大切だろう。

 

 

こういったことは高校入試のみならず、中学入試や大学入試でも見受けられます。中学入試の例で言えば、附属中学合格者が高志中学を受験するかといった問題。附属中学の入試要項を見れば、入学の強制にまでは言及していないものの、あくまで入学を前提としている生徒にのみ受験をしてもらいたいという意図が読み取れます。しかしながら、昨年は当塾でも附属中学合格者がその入学の権利を捨て高志中に受験したという例があります。

 

大学入試に際しても同様のことが見られ、問題なのは大学の対応ではなくむしろ高校の対応です。推薦入試で合格したのに入学しないことに対して厳しい態度をとる高校は依然としてみられ、そもそも推薦入試を受験させない、推薦入試で受験する大学を1つとする、などといった法に抵触した指導をしているところも多いのが現状です。大学の推薦入試には入学を義務付けない併願のところも多いのですが、高校側の考えは「いくら併願であっても入学を辞退すれば後の生徒に迷惑がかかる」というものですが、そもそも出身校によって合否に優劣をつけるようなことがあっては、それこそ大問題であり、そんなリスクを冒してまで入試で差をつける大学があるとは思えません。

 

 

 

なぜこのような考えに縛られているのか、それは中学も高校も依然として独特で閉鎖的な環境にあるからでしょう。近年は高校や学科の再編、新設の動きがみられ、少子化やニーズの変化に合わせた動きも見受けられます。しかしそうした改革はあくまで世の状況の後追いとなっており、改革の中身も外部の意見を取り入れながら行われているケースがごくわずかです。企業も外部役員の割合を増やすことの重要性が認識されつつあると言われておりますが、真の意味で高校教育改革を行いそして成果を出すには、外部の意見を取り入れるような取り組み、すなわち内側からの変革も必要なのではないでしょうか。

 

 

2021年度、京都女子大学の総合型選抜において、

当塾からは文学部と現代社会学部への受験者がおり、それぞれ1名ずつの合格者が出ました。

 

昨年まで現代社会学部が学科ごとに異なる試験が行われていたのですが、

今年度からは学部でまとめて同じ内容の試験を課すという形式になったことが、大きな変更点でしょう。

 

 

ここで重要なのはやはり小論文なのですが、この小論文の特徴は何といっても、

与えられたいくつかのキーワードの中から好きなものを3つ選択し、自由に記述するというものでした。

このタイプの小論文はこれまでの京都女子大では見られなかったものですが、

立教大学の社会学部の過去問に近い形式となっており、この対策が功を奏した結果となりました。

 

しかしこうした形式以前に、ある程度の文章を自由に書けるという思考力と文章力が重要であるといえます。

よく、過去問が欲しいという声を耳にします。たしかに過去問題は僕自身も欲しいわけですが、

小論文の重要度でいえば、そもそもの基礎力が80%、過去問によって得られる力は20%ほどだと感じています。

現代社会学部は人気が上がっている学部だといえますが、来年受験を考えているなら、

早めに社会のことに対して疑問を持ち、そして改善する自分なりの考えを持つと良いでしょう。

 

 

 

そして文学部ですが、今年の総合型選抜において言及すべきは何といっても、国文学科の試験問題です。

国文学科は講義レポートという形式で、講義の内容を元に小論文を書くという形式で行われました。

今回のテーマは源氏物語だったようですが、その内容は難しく、指定された文字数を書けない受験生も多くいたでしょう。

 

講義レポートで重要なことは、あらすじにはしないことです。

講義で何が話されたのか、それを理解することは重要です。

しかし求められているのは、その講義を理解することにとどまらず、自分が何を感じたかということです。

理解し、そしてそこから何を感じたのか、それを感想文ではなく論文形式にすることが求められます。

 

 

 

論文というとどうしても文章力だと捉えられがちですが、それ以上に重要なことは思考の深さです。

言語の役割は他者とのコミュニケーションツールが取り上げられますが、

もう1つある重要な役割が、自分自身の思考を深めるというものです。

 

頭がいい子は早口だという特徴があるようで、

そうでない子は思考と言語の処理が追い付かず、早口で話すことは難しいようです。

このように思考と言語は密接にかかわりあっており、

それは口から出る言葉の速さにとどまらず、奥深さにも関係してきます。

 

文系の学科が多い京都女子大学においては、やはり言語を大切にすることが求められます。

それは表面的に見える文章の綺麗さにとどまらず、本や論文を読むことをきっかけにし、

吸収した知識などを材料に自らの思考を深めることにも用いると良いでしょう。

 

 

 

 

 

全ての授業が英語で行われ、1回生は皆国際寮で外国人留学生と寝食を共にし、学生全員が留学が義務付けられている、

さらに言えば授業がハイレベルすぎて留年率が高い、そんな特徴があるのが国際教養大学です。

 

もちろんそうした大学ですので入試の難易度もかなり高く、

受験者はインターナショナルスクール出身者、留学経験者が多くなり、ライバルが強いということも挙げられますが、

仮に低倍率であったとしても、合格者は募集定員以下の場合も多々ある、

国際教養大学とはそんな大学なのです。

 

 

今回、当塾からの合格者はギャップイヤー入試という制度を経て合格したのですが、

実はこの生徒は今年の7月、総合型選抜Ⅱという制度でも受験し、その際は不合格となっています。

この不合格の際には成績開示が可能でしたから、自身の得点を開示し、

英語での作文、面接の得点を把握し、合格までの距離感が掴めたのが合格の1つの要因となりました。

 

もちろん、総合型選抜Ⅱとギャップイヤー入試は内容は異なりますが、

難関大であるが故、総合型選抜Ⅱでの悔しい思いから学べたことが多々ありました。

 

さて、そんな国際教養大学の入試に関して書ける範囲で書いていきます。

受験生は英語がかなりできる生徒が集まるわけですが、英語が出来るだけでは正直きついといえます。

一部の私大では留学経験があれば、そこそこ英語が出来れば合格に至るでしょう。

しかし国際教養大学においては、日本語による思考の深さも重要になります。

 

特に今回合格した生徒に関しては、面接やプレゼンテーションの対策として、小論文を毎日書きました。

国際教養大学の試験で日本語小論は課されていませんでしたが、小論文から得られるものは文章力にとどまらず、

思考が深まり磨かれます。

面接対策といえば、こう聞かれたらこう答える、プレゼン対策といえば、こういうことを話す、

そうしたことをイメージされるかもしれません。

 

しかしながらその程度で合格出来るはずがないことは、総合型選抜Ⅱにおける点数開示で掴んでおりました。

どんなことを聞かれても答える準備をすることにとどまらず、深く多角的な思考を備えること、

そんな深く多角的な思考を具現化したプレゼン、

そうしたことが求められるわけですから、その訓練には小論文、そしてディスカッションが欠かせませんでした。

 

もちろんそうした思考力は英作文にも生かされます。

英作文は日本語とは異なる書き方ですが、そうした書き方を身につけること以上に大切なのは、

何を書き表すかという点に尽きるはずであり、多くの大学と異なり国際教養大学はそれを英作文で見ています。

もちろん英語の力を見ているということは否定しませんが、それだけではないということを理解しているか否かで、

書き記す内容は違ったものになり、与えられる得点もそれによって異なってくるはずです。

 

 

 

国際教養大学に行きたい。そう思う受験生はきっと多くいるでしょう。

国際教養大学の受験対策をします。そう謳う塾もきっと多くあるはずです。

しかしながら、週にわずか数時間、決められた枚数のチケットが与えられる塾では、

充分な対応・対策が出来るとは思えないというのが正直な感想です。

 

常に意見交換できる、常に良い文章に触れる、

そうした機会があってこそ自らの思考を刺激することにつながり、

そうした環境に身を投じることが、国際教養大学への合格につながるはずです。