Original Investigation | Psychiatry
Drug Efficacy in the Treatment of Antipsychotic-Induced Akathisia
A Systematic Review and Network Meta-Analysis
Cyril Gerolymos, MD; Romain Barazer, MD; Dong Keon Yon, MD, PhD; Anderson Loundou, PhD; Laurent Boyer, MD, PhD; Guillaume Fond, MD, PhD
Search Results (jamanetwork.com)
最後の使用可能なエンドポイントで。
492例の参加者を対象とした15件の試験では、10件の治療とプラセボを比較した。
ミルタザピン(リフレックス®) (15 mg/d を 5 日間;SMD、−1.20;95%CI、-1.83〜-0.58)、
ビペリデン(アキネトン®)(14日;SMD、−1.01;95%CI、-1.69〜-0.34)、
ビタミンB6(600-1200 mg / d、5日間; SMD、-0.92;95%CI、-1.57〜-0.26)、
トラゾドン(レスリン®)(50 mg / dで5日間;SMD、−0.84;95%CI、-1.54〜-0.14)、
ミアンセリン (テトラミド®)(15 mg/d を 5 日間;SMD、−0.81;95%CI、-1.44〜-0.19)、および
プロプラノロール(インデラル®)(20 mg/dのための6日間;SMD、-0.78;95%CI、-1.35〜-0.22)
はプラセボよりも高い有効性と関連していました。
低から中程度の不均一性(I2 = 34.6%;95%CI、0.0%-71.1%)。
シプロヘプタジン(ペリアクチン®)、
クロナゼパム(リボトリール®・ランドセン®)、
ゾルミトリプタン(ゾーミッグ®)、
バルプロ酸(デパケン®)
は有意な効果をもたらさなかった。
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解析にアーテン、三黄瀉心湯が入っていないのは残念・・
これまでアカシジアには、
まず三黄瀉心湯を使って、効果不十分だったら、あるいは効果が薄れてきたら(たまにある)、リリカ+ランドセンに変えて、それでものときに、アーテン、ビペリデンを併用していたけど、今回の結果からは─
① プロプラノロール(インデラル®)20㎎
有名だからたまに使ってた
血圧の低い人や立ち眩みをよくする人には使えない
② ミルタザピン15 mg
③ トラゾドン(レスリン®)50 mg
④ テトラミド®15 mg/d
ミルタザピンやっぱり効くんだ。添付文書には副作用として錐体外路症候群も載ってたから、どっちかなって思ってたから。
ミルタザピンとテトラミドとレスリンで
抗うつ剤の睡眠アシスト3人組がそろい踏み!
だけど、テトラミド、レスリンはアカシジアに使ったことなかったなぁ‥
私が精神科医になった時代からはレスリンを抗うつ剤で使用していたケースを見たことがない。レスリンはいまもきちんと抗うつ剤のグループに入ってるけど、皆さん抗うつ効果を期待しない。
テトラミドも四環系で抗うつ効果はいまいちだけど、鎮静効果がしっかりあって1/4錠でフルニトラゼパムの1/4と時間差で出して省ベンゾを図る組み合わせも。また不安時の頓服でも同じ四環系のテシプールとともに重宝する。
ミルタザピンはほかの2つよりは抗うつ剤っぽくって、吐き気などの腹部症状がつきもののSSRIやSNRIが使いにくいときにも活躍。
⑤ ビペリデン 2週間
アーテン、いま市場から消えて、アキネトンも危ないけど‥
アーテン、アキネトンはフラッシュバック、悪夢、不安時の頓服としても使っていたのに‥・、どうしてくれる?
⑥ ビタミンB6
ビタミンB6については、どこかで見かけたような遠い記憶が‥
でも、600-1200 mg もだったの?!
日本の保険医薬では60㎎しかつかえない。
10~20倍!
サプリで買ってもらうか
いつものサプリが安いお店トップ3だけど、ビタミンB6は iHerb が一番安かった(今日の時点では)
プラセボとの有意差がでなかったペリアクチン(抗ヒスタミン薬;抗アレルギー薬)、ゾルミトリプタン(トリプタン系片頭痛薬)、デパケンも使うことがあるとは知らなかった。
ランドセンはしばしば使っていたのになぁ、効かないてか。
臨床では効いてたけど、プラセボと同程度ということ、なの(プラセボ4割効果か?)?
これからアカシジアの薬物療法でランドセンは最後の最後に