コロナ感染と不思議の国のアリス症候群 | [虹ぷしゅ]nijipushu nijipsych

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「瞳に涙がなければ魂に虹はかからない」ネイティブ・アメリカンの言葉
「ひとり、燈(ともしび)のもとに文をひろげて、見ぬ世の人を友とすずぞ、こよなう慰むるわざなる」徒然草

Q.

10代の男児で、以前からたまに物が大きく見えたりするような訴えが聞かれていたそうですが、新型コロナウイルスに感染した頃からその症状を訴えることが頻繁に増えたとのこと。

また片頭痛と思われる頭痛発作も持っています。 

このケースはコロナ後遺症の一つとして考えていいのか? 同様の経験をされた先生いませんか?その治療は?

 

 

という小児科の医師からの質問に回答がいくつか返ってきていました。

 

 

A.から

 

「物が大きく見えたりする」のは“不思議の国のアリス症候群Alice in Wonderland syndrome;AIWS”とよばれます。

 

概要 画像

 

 

お一人の先生は、コロナ感染以前から、頻度が低くても「不思議の国のアリス症候群」の症状があれば、コロナの後遺症とはいえないと思うとのことでしたが、感染後頻度が明らかに増えたということは、感染でその症状になんらかの影響があったということでしょう。

 

不思議の国のアリス症候群は、治療はないと書かれていることが多いですが、背景にある基礎疾患治療をコントロールすることで改善が看られることもあります。 

 

回答者の経験でも、睡眠障害と不思議の国のアリス症候群の合併例に、デエビゴを投与して睡眠障害が消失したところ、何年もあったアリス症候群が消失した方がいたそうです。

 

 

もう一人の回答者の答えでへえーーと初耳の知見があって、

 

「不思議の国のアリス症候群は、EBV感染症後などに伴いやすいことが知られている 」

 

とのことでした。

 

EBウイルスというのはヘルペスウイルスの一種で、わたしたちの大半が一度感染しています。

 

症状に現れない不顕性感染で、本人も感染したことに気付かないことがほとんどです。

 

初感染した人のごく一部で、強い倦怠感や発熱などを主徴とする「伝染性単核球症」という感染症を発症しますが、対症的な治療で回復します。

 

そして、EBウイルスに感染すると、伝染性単核球症を発症した一部の人もしなかった大半の人も、ウイルスは生涯にわたって体内に潜伏した状態で持ち続けることになります。

 

 

そして、コロナ後遺症にEBウイルスの関与があるとの報告もあります。https://pmc.carenet.com/?pmid=34204243

 

 

感染症後の不思議の国のアリス症候群の本態は、EBウイルスやコロナウイルス、あるいはほかのウイルスといった病原体の種類には関係なく、

 

「知覚された外界のものの大きさや自分の体の大きさが通常とは異なって感じられることを主症状とし、様々な主観的なイメージの変容を引き起こす」

「ボディイメージが一過性に歪む(頭が膨れる、足が縮んでいくなど)」

 

という独特の認知症状です。

 

たまにだけ見え方が変わるときは、軽微な小脳症状のことがよくあります。 

とのことでした。

 

 

この質問者のであった方では頭痛もありましたので、頭痛と「見え方が変わる」との関連性の確認も治療の糸口になるかもしれません。

 

 

コロナウイルスなどのウイルス感染症が発症や増悪の景気になっているとしたら、イベルメクチンやアビガンなどコロナ後遺症に有効な薬剤や漢方薬、サプリメント、食材などでも改善するかもしれません。

 

コロナ後、ワクチン後にうつ病やパニック障害となった人、あるいは以前にかかったことのあるそれらの精神疾患が悪化した人が、イベルメクチンの服用で改善したり軽快したりすることがけっこうな頻度で(半数以上)あるのです。

 

そして、不思議なことに、イベルメクチンやビタミン、漢方などで改善してそれらの服用を止めた人が、しばらくしてまたぶり返すということもしばしば経験します。

そこでまた服用しなおすことになるのですが、治った後も予防的に、イベルメクチンであれば月に2回など、間隔をあけてでも続けていた方がいいのかもしれません。

 

症状は改善しても、シェディングの対策にもなるし、ダイエット効果、メタボ対策、アレルギー体質の改善、デトックスなどの効果も期待できるので。