本日の言霊 2024.08.09

 

 

 「日本人はいつから真剣に生きなくなったのだろう?」などと考えるのは愚問である。昔も今もほとんどの人間はさして真剣になど生きてはいなかった。但し、大きな天災や太平洋戦争など、命の危機が迫った時だけは真剣に生きざるをえないが、「喉元過ぎれば熱さを忘れる」で、すぐまた真剣に生きる大切さを忘れてしまう。

 

 昨日も急に「南海トラフだ」「アメリカの攻撃だ」と騒ぎ出す人がいれば、「また陰謀論だ」「非科学的な態度だ」などと呑気さを通り超えて、もはや「真剣に考える」ことすら出来ない状態に陥っていることにすら気づかない人間ばかりとなってしまった。こうした状態の人間はもはや救いがたしで、残念ながら未来はない。

 

 真剣に生きるとは、「今日、死でも後悔しない」という生き方である。死ぬ瞬間に後悔する者は天には召されないということを心に刻んでいないから、今日、この時に命を懸けず、「明日があるさ」「チャンスはまた訪れる」などという言い訳を続ける生き方をするのである。時代は「令和」である。白か黒だけだ。中途半端な生き方は許されないと心得よ。