J-POP呪術大戦:その6

 

「歌は世につれ世は歌につれ」。大和の言葉で奏でる歌は呪術である。よって、J-POPも呪術となる。そこには歌の呪術師、言葉と音の魔術師たちが存在する。

※本連載に登場する人物名は本物ですが、書かれている内容は筆者の妄想です(笑)。ファンの方は真剣に取り合わないでください。

 

 中島みゆき「時代」

 

 

 

 オリコンにおいて、4つの年代にわたってシングルチャート1位を獲得した唯一のソロ・アーティストであり、他のアーティストへの提供曲が、5つの年代にわたってオリコンシングルチャート1位を獲得している。また、自分自身の歌唱も含めると、作詞・作曲を手掛けた作品が5つの年代にわたってオリコンシングルチャート1位を獲得したことになる。これに比する女性シンガーはいない。だからこそ日本の本当の歌姫というのは「中島みゆき」のことである。

 

 「時代」は、中島みゆきが1975年に発表した、2作目のシングルとしてキャニオン・レコードからリリースされた曲で、その後も別バージョンがたびたび作られ、アルバムやシングルに収録されている。また、他の多くの歌手によってもカバーされている。時代を超えて歌い継がれてきた楽曲である。

 


 

 この曲は、1975年10月のヤマハ音楽振興会主催の『第10回ポピュラーソングコンテストつま恋本選会』、同年1975年11月16日の『第6回世界歌謡祭』にてグランプリを受賞した曲である。『ポプコンつま恋本選会』でグランプリを受賞した後のアンコールで中島みゆきは、バックのオーケストラに耳打ちをした後に突如、ギター一本で「時代」を披露。当時の『ポプコン』としては異例だったため、その後の新聞や雑誌などでは、バッシングが相次いだ。

 

 これには理由があり、ヤマハの創設者である川上源一に「あなたはすごい詞を書く。将来、詞で勝負するようなアーティストに育ってほしい。できれば、大音量をバックにするよりも、ギター一本で歌ったほうが、あなたの詞が人々に伝わると思います」という言葉に中島が感銘を受けたからだという。川上氏は理解していたのである。この曲は時代を超える歌だということを。

 

 中島みゆきは反骨精神の塊のような曲を平然と書いてしまう天才的なシンガー・ソングライターである。「時代」以外にも大和民族の心を揺さぶる名曲の数々を残してきた。なぜ、作詞・作曲を手掛けた作品が5つの年代にわたって人気を得てこれたのか。それは中島みゆきが、日本最大の呪術力をもつシンガーだからである。そして、それは中島みゆきの血筋に関係する。

 

 中島みゆきの祖父は帯広市議会議長などを務めた中島武市で、初代大蔵次官である郷純造男爵の甥である。父・眞一郎は北海道帝国大学医学部出身の産婦人科医で中島産婦人科院長。これまで50年間、中島みゆきのことは、北海道出身ということしか知らなかった。凄い家系である。

 


郷純造男爵


 中島みゆきは高校3年時の文化祭で初めてステージを踏む。当時は女性への侮蔑意識が残っており、女学生がステージに上がるというだけでヤジやトイレットペーパーが飛び交ったという。そんな混乱の中、中島みゆきはオリジナル曲「鶫の唄」を歌いきった。ステージを降りた瞬間、それまで話したこともなかった女学生が「すごかったよ!」と駆け寄ってきたのだという。

 

 この「鶫」(つぐみ)とは、ヒタキ科の鳥で、秋に大群で北方から飛来する渡り鳥である。非常に象徴的なタイトルだ。北海道から飛来して、ヤマトの国を席巻してしまったシンガーだけある。この「つぐみ」というのを「つぐ‐む」とすると、「噤」という字になる。「口+禁」で、「禁」はエデンの園に生えていた禁断の木の実がなる「知識の木」のことでもあり、「知識の木」と「生命の木」の2本の木を生やした「神=示」のこと。「つぐ‐む」は「口を閉じる。ものを言わない。黙る。」の意で、その神のことと「エデンの園」の秘密は語るべからずということだ。

 

 さらに「鶫」とはイエス・キリストのことを示す字である。「柬+鳥」で、「柬」音読みが「カン」、訓読みは「えらぶ」「えりわける」「てがみ」「なふだ」で、意味はそのまま「えらぶ。選り分ける。選び出す。手紙。なふだ。」である。「柬」は十字架に架けられたイエス・キリストの姿である。真ん中は「◯+八」で、◯は陽で肉体をしめすし、そこには「八=神霊ヤハウェ」が宿っている。それは鳥=イエス・キリストであると言っている。

 

 そんな字を使った曲を高校生の時に作っているのだ。そして、「鶫」とは中島みゆき自身を示している。ヤハウェ=イエス・キリストの巫女であり、原始キリスト教に改宗した物部氏の血を嗣ぐ存在のはずなのである。

 

 

 中島みゆきには「銀の龍の背に乗って」という曲がある。中国でも大人気の曲だ。「龍」をテーマにした曲をつくる人は普通は物部氏である。物部氏の呪術は凄まじく強い。きっと中島みゆきは物部氏の歌姫に違いない、と勝手に思い込んでいた。だが、「中島」の姓を調べると、以外なことが分かってきた。

 

 「中島氏」(なかしま / なかじま)には多数の系統があり、諸国にこの中島という地名があるところに数流の氏を起こしており、その数は322ヶ所にも上る。 中島氏(なかじまし / なかしまし)と中嶋氏(なかじまし / なかしまし)は出自が異なると考えられるが、本家と分家の区別などから改名した場合があり、仔細は不詳である。最も古代の中島氏は、ヤマト王権の行政区分の県の長官として名前がみえることから、古代からの豪族ということである。。

 「中島氏」の家紋は筌(うけ・うえ)、九曜巴、亀甲に剣花菱、亀甲に二つ引両紋、団扇、三つ左巴、沢瀉紋、六連銭と様々である。九曜や亀甲は物部氏である。だが、問題は団扇である。団扇は天狗の持ち物で、天狗とは八咫烏のことだ。すると、烏につながる物部系一族ということになる。実際、中島氏のことをさらに調べてみると、中島氏(播磨)は村上源氏赤松氏系の一族で赤松則景の子の赤松助為が宇野氏の宇野為助を称し、その子である範家の子の中島定明が播磨国佐用郡中島にて中島を称したことが始まりと考えられ、家紋は五つ捻じ蛇の目である。赤松氏は物部氏系である。だが、中島氏(会津)は桓武平氏三浦氏系の一族で、秦氏系である。


 だが、中島氏(山城) は中島県主(あがたぬし)の鴨氏一族である。鴨県主の一族の鴨神社から派遣された中島連がいる。中島連は久田姓のルーツとされている。鴨族とは賀茂氏の中の賀茂氏で、神道祭祀を裏から仕切る一族で、その裏鴨族こそがカッバーラの呪術で大和民族を覆いつくす八咫烏である。中島みゆきの楽曲が日本最強の呪術なのは、女八咫烏だからなのである。それならば仕方ない。原始キリスト教に改宗した物部氏の巫女にしか降ろせない曲たちなのである。

 

 

 「時代」という曲は、日本で一番すごい曲だ。なぜなら預言の歌だからである。

 

 まわるまわるよ時代はまわる 

 別れと出逢いを繰り返し

 今日は倒れた旅人たちも

 生まれ分かって歩きだすよ

 

 われわれ日本人は、やがてこの日本列島を捨て去る時がくる。「出ニッポン」である。8,800キロ先の故郷イスラエルに戻らなければいけない時がやってくる。その時までに多くの大和民族が亡くなり、また「出ニッポン」の時にも、故郷にたどり着けずに亡くなる人たちがいる。だが、その人達の中でも黄泉の国から復活を遂げ、再び巡り合う時がやってくる。それを伝える預言の歌が、この壮大かつ心の底から湧き上がってくるような魂を揺らす「時代」という曲なのである。だから大和民族は神に感謝せねばならない。中島みゆきという歌手を地上に遣わし、名曲を残してくれたことを。