本日の言霊 2024.06.28

 

 

 アントニオ猪木という人は、死ぬ寸前まで全力で闘っていた。若い頃の猪木の活躍を見て育った者としては、猪木が病院のベッドで病魔と闘う姿は見たくなかったが、それでも本人はベッドの上での奮闘する姿を世間に見せた。「人生とは闘魂なんだ」と言っているようであった。

 

 己に打ち克つには、猛練習や猛特訓、猛勉強が必要だ。それは人生を生きる間にずっと続くことである。己の魂を磨くためには、自分の前に現れる様々な「敵」とも闘わないといけない。「敵」とはライバルではない。あなたを引き降ろそうする者だったり、あなたを誘惑するものでもある。

 

 「燃える闘魂」はアントニオ猪木の生き様だが、闘魂とはどんな人にも必要な自分自身との闘いであり、人生そのものだ。疲れたら休んでもいいし、くじけそうになったら立ち止まることも必要だ。けれども、自分自身を磨くことだけはやめてはいけない。人生とは死ぬ瞬間まで自分自身を磨く旅なのだから。