J-POP呪術大戦:その2

 

「歌は世につれ世は歌につれ」。大和の言葉で奏でる歌は呪術である。

よって、J-POPも呪術となる。そこには歌の呪術師、言葉と音の魔術師たちが存在する。

※本連載に登場する人物名は本物ですが、書かれている内容は筆者の妄想です(笑)。ファンの方は真剣に取り合わないでください。

 

 YOASOBI「アイドル」

 

 

 この曲もAdoの「唱」とは真逆に位置する令和最強の呪術ソングである。Adoには物部氏の巫女の血が流れているが、YOASOBIの幾田りらは秦氏の巫女の血が流れている。Adoの歌は、まるでヤマタノオロチが絡みつくような強大なパワー、それも「陰」のパワーに溢れているが、幾田りらの歌声はまるでコンピューターで作られたハイスピードのお経のようである。

 

 YOSASOBIの曲はボカロPのAyaseが作っている。よって、幾田りらの歌が、まるで機械に歌わせているような錯覚に陥るのだが、人間の声が支配しているところが、単純なボカロ作品とは全く異なる点である。それはまるで本来はロボットなのに、人間の心を持つ鉄腕アトムみたいなもので、ロボットを人間の味方として描く日本の漫画・アニメならではの世界観である。

 

 昨年の「紅白歌合戦」で感心してしまったのはAdoとYOASOBIだったと書いたが、それは日本のアイドルグループ、K-POPの世界的アイドルグループをダンサーのように従えて歌っていたことだ。いくら演出だからといって、こんなシーンは2度と見られないだろうし、非常に預言的な意味を感じさせる光景であった。

 

 

 YOASOBIは、一見、ちょい悪そうなAyaseに帰国子女の真面目な女の子・幾田りらが騙されているようなビジュアルだ(笑)。なにせAyaseは入れ墨だらけだ。原始キリスト教徒「秦氏」は入れ墨は入れない。犯罪者のしるしだからだ。そこから推測するに、Ayaseが大和民族なら物部氏である。つまり物部氏と秦氏の呪術ユニットなのである。それは強いはずだ。

 

 さらにYOASOBIというのは、SONY MUSICによって綿密に練られたプロジェクトである。単純なノリで動いているわけではなく、しっかりと戦略が練られて海外にも進出しており、これまでの日本人アーティストの海外進出の手法とは根本的に異なるのだ。そのあたりがまさに秦氏的なのである。物部氏は超人的な破壊力を持つ呪術力を持つが、必ずや秦氏に押さえ込まれてきた歴史がある。

 

 だが、日本の歴史は2013年に転換点を迎えた。伊勢神宮と出雲大社の同時式年遷宮が行われ、高円宮(秦氏)から出雲大社の千家(物部氏)への嫁入りが行われ、「雛祭り」の預言が成就した。そして日本は人類最後の元号「令和」となり、その令和元年10月にYOASOBIは結成されている。これは預言である。そして、現在までの最大のヒット曲が「アイドル」である。「アイドル」というタイトルだけだと偶像崇拝者のための曲と勘違いするが、この曲の歌詞は「アイドル」をかなり皮肉っている。そこがミソなのである。

 

 

 幾田りらは美人というわけではないし、特別可愛らしい顔立ちでもない(失礼!)。だが、「物心ついたころには歌手になると決めていた」という。つまり、この秦氏の巫女は、幼少期に神を降ろしていたということだ。その時に運命が決まったのである。Adoは狂言の「アド」が由来だが、幾田りらは「能」の「シテ」である。Adoのような金網で囲まれたケージの中では歌わない。つまり既に解き放たれた鳥なのである。

 

 Ayaseは物部氏だろうが、クリプトン・フューチャー・メディアという秦氏(=藤原氏、社長は伊藤さん)が開発したバーチャルシンガー「初音ミク」によって世に登場した。つまり原始キリスト教に改宗した物部氏と秦氏の巫女によるプロジェクトがYOASOBIなのである。まさに令和が生んだスーパーグループなのである。これからも世界をヤマトの呪術で制圧するために大活躍するだろう。