本日の言霊 2024.05.14

 

 

 秀吉が統治していた時代、ポルトガルはフィリピンの修道士は日本やシナ(=中国、当時の明)に赴いて布教活動をするなとした。ポルトガルはトルデシリャス条約に従って、東回りの航路を開いてインド、東南アジア、明、そして日本にまでやってきていたからで、フィリピンはスペイン領だったからだ。

 

 日本にすれば「何を勝手な」という話だが、ローマ教皇は「神の代理人」で、キリスト教国にとって、ローマ教皇の裁定は「神の裁定」だったからである。なぜ、こんなバカなことができたのかと言えば、ローマ教皇は「預言者」ではないため、神は降りてこないからだ。

 

 日本侵略を企んだポルトガルもスペインも、その野望は果たせなかった。全国が侍だらけのこの国は武力では支配できなかったからで、宗教の力も及ばなかった。さらに日本を「言霊」のチカラで守る一団が、偽のキリスト教の布教を許さなかったからである。