本日の言霊 2024.02.28

 

 実は「頑張らない」というのは、日本人にとって一番大変なことかもしれない。なにせ子供の時から「頑張れ」「頑張ろう」と言われ続けて育ってきた人が大半だからだ。タモリは「頑張ると疲れる」の後に「疲れると続かない」と言っていた。至極名言である。

 脳内が「Have To 病」に侵されている自称「真面目な」大半の日本人にとって、「頑張らない」という文字は頭の中には存在しない言葉である。「頑張らないといけない」と思う心に圧し潰されることで、小中高生の自殺率は世界最高の水準にある。

 人生100年時代と言われても、心が潰されてしまう子供たちにとって、そんなに長く地獄が続くのは絶えられないとなる。とかく生きづらい今の時代にこそ、「頑張るのはやめよう」と声を上げる勇気ある大人が必要である。