「東海道五十三次の謎」その9

 

 富士山大爆発は起きるのか。本年の「諏訪大社」の「筒粥神事」の結果は「三分六厘」で、わずか一厘の「救い」が残されていることを示している。だが、「救う」の反対語は「見捨てる」である。一度、神に見捨てられなければ「救い」はないのである。その意味では「三分五厘=三行半」じゃなくて良かったなどと思うことは早計である。

 

 画家であり審神者であった岡本天明に「国常立尊」(国之常立神)から降ろされた『日月神示』の預言には、令和の辰年に起きることをこう伝えている。 

 

 「新しき御代の始めの辰の年、スメ大神の生(あ)れ給(たま)いぬ。皆々御苦労ながら、グルグル廻って始めからぢゃと申してあろうが。始めの始めと始めが違うぞ。皆始め一からぢゃ。赤児になりて出直せよ。」(『日月神示』第一帖648)

 

 「新しき御代の始めの辰の年、現れ出でましぬかくれいし神。幽(かく)り世も顕(うつ)し御国の一筋の光の国と咲き初めにけり。」(『日月神示』第九帖)

 

「日月神示」と「岡本天明伝」

 

 ここでいう「スメ大神」とは、隠れて祟り神にされた「大物主神=豊受大神=須佐之男命=建御名方命=牛頭天王」のことで、「蘇民将来」の預言を成就させる為に「艮の金神」として出現するため、圧倒的数の「古丹」が疫病(ビル・ゲイツ母型の遅延死ワクチン)で死亡、僅かな「蘇民」だけ接種せずに生き残るが、同様に蘇民たる「筑波山」は残るが、古丹の「富士山」は山体が崩壊し、噴火とともに消え失せることになる。

 

 「東海道五十三次」十六番目の地、蒲原「夜之雪」の預言は多層構造となっている。蒲原「夜之雪」が示唆するのは「富士山爆発」の後の光景だけなのだろうか。冷静に考えれば、なんで静岡県の温暖な土地に雪がしんしんと降り続いているのかもおかしな点だと気づくが、この「雪」にはそれ以外の要素も含めた事態が発生した時の様子を示してているのであろうか。なにせ蒲原の絵は2枚あるのだ。

 

◆2枚の蒲原「夜之雪」に隠されたもう一つの「苦」

 

 「富士山爆発」を意図した絵ならば、3人の人物が笠や蓑を被っている理由は、雪が降り積もっているのではなく、富士山の噴火による火山灰を示していることとなる。

 

蒲原「夜之雪」2枚目

 

 よく分からないのは、同じ土地なら、別の構図や要素で描けばいいものを、全く同じ構図で描いている点だ。一枚は雪空を天の一文字にぼかしにして、もう1枚は地平の方を暗くして2種類描いている。これは何を意味しているのか。

 

蒲原「夜之雪」2枚目

 

 この2枚の絵の色味の違いから想像されるのは、降っているものが違うということである。1枚目の「日本橋」の景色の中に原子爆弾とその爆発を描いていたことを考えれば、この2枚目が描いているのは「黒い雨」である。原爆が日本に投下され、放射能が混じった「黒い雨」を雪として降らせたのではないだろうか。

 

 つまり、絵の番号「16」に隠されていた数字が表す2重の「苦」ということである。前回書いたが、2枚の16、すなわち「216」で、216=6✕6✕6、つまり「ヨハネの黙示録」が記す「獣の数字:666」が隠されている意味でもあり、2+1+6=9で「苦」という意味も込められていると。だが、絵の番号だけで原爆投下と判断するのはさすがに無理がある。そのヒントはどこかに隠されているのではないかと、絵を丹念に見ると、あった。

 

 これまた人物よりも小さいのだが、まさにという”しるし”が隅っこの方に印されていた。「広重の印章」である!

 

 「広重の印象」

 

 左端の広重の印章を拡大して見てみると、2発の核ミサイルが潜水艦から発射されたように見えないだろうか。朱の丸の中の左下が浮上した潜水艦から出てくる潜望鏡、そして丸の右が2発の核ミサイルである。これは、広島と長崎に落とされた原爆の意味ではなく、近い将来に日本に向けて発射される核ミサイルのことである。それを「朱=赤」で「丸」としたのは、「日本人の血」としたのではないだろうか。

 

広重のその他の印章

 

 広重は様々な印章を使い分けている。だが、ここでは敢えて特殊な印を用いているのだ。「いやいや、それは拡大解釈だろう」などと呑気なことを言ってはいられない。世界地図で見ると、日本はロシア・中国・朝鮮半島に睨まれている状態にあり、現在の世界情勢を照らし合わせると、地政学上最も大きな危険をはらんでいる国の一つである。

 

 そして、現代の戦争は、戦略原子力潜水艦が大きなカギを握っている。例えば、地上から核ミサイルを発射した場合、高熱が出るため、発射地はすぐに特定でき、即座に報復のミサイルが飛んでくる。だが、原子力潜水艦から発射すれば、発射後移動するためどこにいるか特定できない。そんな潜水艦が近海にいたら、いつ攻撃されるか分からない。

 


原子力潜水艦とミサイル格納庫


 南シナ海に浮かぶ中国の海南島は、「トロピカルリゾート」などと称しているが、中国海軍の軍事基地であり、同島の南岸には世界の軍事情報機関の関心が集まっている。ここ三亜地区にある人民解放軍の海軍基地で、米国をにらんだ核抑止力の整備が着々と進んでいるからだ。
 

 衛星画像から見ると、同基地には弾道ミサイルを搭載できる原子力潜水艦(戦略原潜)が常駐、潜水艦を護衛する水上艦艇や戦闘機が沖合に見える。基地内には、弾道ミサイルを保管、積み込む場所とみられる施設もある。中国は海中から核攻撃ができるミサイル潜水艦部隊を保有し、米国などに対する核抑止のための哨戒活動を行なっている、と軍事関係者らは指摘している。

 

 核を装備した潜水艦部隊の展開によって、中国は敵の先制核攻撃に核で報復する「第2撃能力」を着々と強化している。そしてアメリカは、かつて冷戦時代に世界の海を潜航するソ連原潜を追いかけ回したように、現在は中国の戦略原潜の動向に神経をとがらせている。

 


潜水艦から発射される弾道ミサイル実験

 

 中国はおよそ60年をかけて、複雑で高度な潜水艦建造技術を習得、米国、ロシア、英国、フランスの戦略原潜クラブに仲間入りしている。米国防総省が発表している中国の軍事動向に関する年次報告書では、中国がいまや「実行可能な」海洋配備型の核抑止力を有すると、明確な評価を下している。なぜなら、戦略原潜の配備は、中国核戦力の劇的な向上を象徴するからだ。米国防総省によると、4隻の「晋(ジン)級」戦略原潜は核弾頭を装填した弾道ミサイルを最大12発搭載でき、その推定射程は米国を圏内に収める7200キロメートルに達している。
 

 総合的な核戦力を比較すると、中国はまだ米ロよりはるかに劣勢にある。中国側は実戦配備している核弾頭の数を明らかにしていないが、ストックホルム国際平和研究所が2018年に公表した報告書によると、中国が保有する核弾頭数は280発である。これに対し、米国は1750発、ロシアは1600発の核弾頭を実戦配備し、保有数はその数の約3倍にのぼる。習近平が率いる「強軍戦略」の下、中国は主要核保有国のなかで唯一、核弾頭を増やし、空中発射型弾道ミサイルのほか、核兵器が搭載可能な長距離ステルス戦略爆撃機の開発も進めている。海中からの第2撃能力の整備と合わせ、中国は最終的には米国やロシアのような空、海、陸における核戦力のトライアド(核の三本柱)態勢の構築を狙っているとみられている。 

 

中国の最新鋭弾道ミサイル

 

 中国共産党の日本攻略の戦略は、誘導が可能な「中距離多弾頭ミサイル」とマッハを越える「極超音速滑空ミサイル」による集中核攻撃で、日本の自衛隊の迎撃ミサイル「パトリオット:PAC-3」や「イージス艦」8隻の「イージス迎撃システム: AWS」ぐらいでは核防衛出来ないほどの数を中国が同時発射すると想定される。
 

 それに対抗するには、日本は「敵基地先制攻撃」しかなく、人民解放軍のミサイル基地の「格納庫」「サイロ」「レーダー施設」「通信施設」「指揮統制システム」は勿論、爆撃機や戦闘機に関わる「滑走路」「掩体壕」「弾薬庫」「燃料貯蔵庫」等の固定目標を破壊する戦略に舵を切らねばならないのだが、それをマッハを越える超高速時代に、時速880キロの「トマホーク」500発では先制核攻撃に間に合わないのが現実である。明らかにアメリカの在庫処分で買わされるというのがオチだろう。

 中国の台湾侵攻作戦で必ず使われるのが「宇宙・サイバー・電磁波攻撃」だが、当然、日本攻撃にも畳み掛けて来る筈で、日本側の「情報システム」を破壊し、「早期警戒・ミサイル防空態勢」の妨害と弱体化を狙い、「多弾頭核ミサイル」による防空態勢の物理的破壊達成を目指す筈だ。

 

中国が2030年までに核弾頭を1,000発に増やすと伝えるニュース

 

 中国の戦略に対して、今、日本が急いで開発中なのが、射程2000~3000キロの「MRBM(準中距離弾道ミサイル)」で、これをランチャーを発射台に乗せるシステムを九州に配備させれば、中国への先制攻撃が可能となる。別に先制攻撃した方がいいと言いたいわけではない。

 

 が、なぜ九州に配備なのかといえば、中国沿岸から1000キロメートル以内にある人民解放軍の航空基地を13分以内で破壊できるからで、配備についても福岡県が最適で、麻生太郎を崇める「麻生王国」のため、朝鮮半島と九州を結ぶ統一教会が進めるトンネルを掘らすのと同じように、多少の反対運動なら麻生家が抑え込むことができるからだ。しかし、それは同時に、中国の多弾頭核ミサイルの洗礼を受けることを意味し、戦争が始まると瞬く間に熱核反応で火達磨になるのは福岡県で、特に福岡市は見せしめの為に地図上から消える可能性すらあるということだ。

 

中国の日本攻撃概念図

 

 東京の市ヶ谷にある「防衛省」の向かいに「JFSS/日本戦略研究フォーラム」があり、「台湾有事は日本有事」とした上で、退官して間もない官僚、自衛隊の将官クラス、現職国会議員たちで、「バーチャルからリアル危機へのシミュレーション」を作成している。議論を重ねた結果として、最悪のケースは習近平による「台湾有事」になるのだが、それで台湾が中国の手に落ちた場合、習近平は世界の半導体生産の6割を一夜にして手にでき、世界経済を完全に支配できるばかりか、その後は、戦略核ミサイルを発射できる原子力潜水艦が、バシー海峡を自由に通航できる為、世界の戦略核バランスは大きく崩れ、日本の石油タンカーもマラッカ海峡を経て南シナ海を通るコースを航行できなくなる。

 その一方、先島(さきしま)諸島や南西諸島の広域国民保護は勿論、台湾からの邦人救出と輸送については実効化措置が十分ではな
く、2016年4月に「八重山列島」等の29地域を「有人国境離島地域」に特定、ドラマ「Dr.コトー診療所」の撮影地として知られる日本最西端の「与那嶺島」も「台湾有事」の際は最前線に立たされることになる。

 

広重の印章が示す原潜と核ミサイル

 

 話が中国による軍事的脅威となったが、こんなことは30年前には考えられなかった。が、今は「現実」の話なのである。中国もしくは同盟国のフリをしているだけのアメリカが、大和民族の存在を怖れて、再び大量の原爆を日本に打ち込むことすら十分に考えられるのだ。それが起きたらどうなるのか。日本中に「黒い雨」が降り注ぐのである。

 

 つまり、蒲原「夜之雪」の預言は「警告」でもあるのだ。中国にもアメリカにも気をつけよ、と。

 

<つづく>