「エノクの町」 とラピュタの謎 その40

 

 天空を駆ける「天磐船=エノクの町」はプラズマに包まれていたからこそ、どこにでも飛んで行くことができた。なにせ、太陽から放たれるプラズマであるコロナの中を周回しているのである。プラズマに包まれていなければ超高熱の中を飛翔することはできないはずで、ひとたまりもない。

 

 プラズマで飛行するのは「UFO」である。もともとナチスドイツが開発した地球製のUFOとその技術は、戦後アメリカに引き継がれ、現在も「TR-3B」などのUFO型戦闘機として配備されているが、これは本物のエイリアンクラフトである地球内天体アルザル製のUFOと戦うことを目的に今も開発が進められている。もちろん飛行原理は「プラズマ」である。

 


アメリカ製UFO「TR-3B」

 

 

◆地球内天体「アルザル」に消えた人間たち

 

 超大陸パンゲアは、その地上に悪がはびこるようになると、徐々に天変地異が頻発するようになった。巨大な地震が起こるようになり、異常ともいえる現象が起こった。地面から漆黒の闇が染みだし、地上を覆い始めたのである。原因は「内地玉」(ないちたま)だったと「八咫烏秘記」では語る。内地玉とは、地球内部に存在するもう一つの地球=地玉の事である。いうなれば、地球内天体である。

 

 地球内天体について、あからさまに記しているのは「八咫烏秘記」だけである。地球は空洞ではないが、そこに天体が存在しうる空間が存在する。亜空間である。現在、プラズマによってもう一つの3次元空間が生じていることが実験によってわかっている。アメリカ軍の機密情報によれば、地球内部には地磁気によって恒常的に発生するプラズマにより、亜空間が生じている。そして、アメリカ軍はそこをコードネーム「アルザル」と密かに呼んでいる。

 

地球内天体アルザル

 

 地球の磁力線が北極から集約して地球内部に入り込むことで、両極に地上世界とプラズマ亜空間を結ぶ「プラズマ・トンネル」が口を開ける。プラズマ・トンネルが発生することが意味することは、1つの空間に2つの物質が重なることを可能とする亜空間を作り出せるということである。
 

 地球ではプラズマ・トンネルの行き着く先に「超高温のプラズマ反応炉」ともいえる核が存在、無数の磁力線がその中心部の一点で磁気リコネクションしているのだ。とすると、地球内部には2つの世界が同居していてもおかしくなくなるのだ。地球の金属核と亜空間領域が、同時に同じ場所に存在している世界が地球内部なのである。

 

 

 そこは一種の巨大なプラズマ世界であり、天体規模の質量をもつ地球のプラズマ発生装置が引き起こす亜空間が存在しているのである。地球内部がいかに高圧力・高温状態でも、亜空間にはまったく影響はない。地球内部のプラズマは核で生成されているため、当然ながら、その内部に広がる亜空間の大きさは核よりも小さい。


 地球内部に形成された亜空間世界へ通じるプラズマ・トンネルが北極に開く。地磁気の磁力線が集中する北極には目に見えないプラズマ領域が存在し、そこにもうひとつ別なプラズマ領域を発生させれば、亜空間世界への扉が開くのである。そこに入り込んでしまったのが、アメリカの極探査実験飛行を担ったバード少将である。

 

リチャード・イヴリン・バード少将

 

 地球内天体アルザルは、地球と同じ環境だが、夜が無い。大気がプラズマ発光しているので昼間の状態がずっと続く。そこには多くの生物が棲息、地上では既に絶滅されたとされている巨大生物たちも闊歩しているという。1947年2月に実施されたアメリカの極飛行探査調査の際、バード少将が北極圏を通過する時にプラズマ・トンネルが発生、地球内天体アルザルへと侵入した。

 

 バード少将は、アルザル上空を飛行していた時に、マンモスの親子やサーベルタイガーなどの絶滅した動物、また身長10メートル以上の巨人を目撃、撮影に成功している。かって地球上に存在した生物たちが、地球内天体アルザルに棲息しているのであるが、これは”運ばれた”のである。超自然的な力によって、超大陸パンゲア=アスカにいた巨人や小人を含む人類は勿論、恐竜をはじめとする多くの生物がプラズマ・トンネルを通って、地球内天体アルザルへと送り込まれたのである。

 

マンモスの親子と10メートルの巨人

 

 「八咫烏秘記」は記す。突如、地上を覆った「漆黒の闇」が地上の五色人や生物たちを連れ去り、同時に残った者達を灼熱の炎で焼き尽くしたと。この「漆黒の闇」とは「暗黒プラズマ(ブラック・プラズマ)」のことである。

 

 第五の天使がラッパを吹いた。すると、一つの星が天から地上へ落ちて来るのが見えた。
 この星に、底なしの淵に通じる穴を開く鍵が与えられ、それが底なしの淵の穴を開くと、大きなかまどから出るような煙が穴から立ち上り、太陽も空も穴からの煙のために暗くなった。そして、煙の中から、いなごの群れが地上へ出て来た。このいなごには、地に住むさそりが持っているような力が与えられた。 (「ヨハネの黙示録」第9章1-3節)


 黙示録に記された「底なしの所の穴」とは、地上世界とプラズマ亜空間アルザルを結ぶ「プラズマ・トンネル」のことである。ギリシャ語では、この「穴(フレアル)」とは「縦穴」のことで、「底知れぬ所の穴」を両極に口を開けた磁力線の穴と解釈すれば、そこから暗黒プラズマが噴出すると考えられる。「暗黒プラズマ」はこの時だけ発生したのではない。モーセの「出エジプト」の際も発生、エジプト人の長子たちを血祭りに上げている。

 

暗黒プラズマ?

 

 「八咫烏秘記」には五色人や生き物たちをアルザルへと連れ去った記述はないが、きっとあるはずだ。残った者達を灼熱の炎で焼き尽くしたというのは、内地玉へと移された人間は、五色人の一部、具体的には黄人と赤人、そして青人のほか、巨人族や小人族も含まれていたようである。なぜ黄人・赤人・青人の3種だけなのか、具体的なことは分からない。飛鳥昭雄氏のこれまでの著書を見直してみても、アルザルに関連するのは黄人・赤人・青人に関する記述のみで、黒人と白人は登場しない。

 

 今もペンタゴンの地下深くでサタンを呼び出し、ロスチャイルドやロックフェラーを含む軍産複合体を核とした「シークレット・ガバメント」を構成する12人の悪魔崇拝者たちに指示を出し続けているのは、赤人・青人の女霊媒師である。年齢は500歳を超え、今も生きたままの若い女性の肉を喰らっているが、彼女たちの出身はアルザルである。但し、地上という流刑地に送られたアルザルの罪人たちであるが。

 

アルザル出身の赤人・青人の女霊媒師

 

 黒人は殺人者カインの血を引く末裔のため、アルザルには連れていかれなかったことは理解できる。だが、白人が誰も連れていかれなかったのかどうかは不明である。もしかすると、そこには何からの仕掛けがあったのかも知れない。結局、ノアの大洪水の後に残った人類は9人であった。ノアと3人の息子セム・ハム・ヤフェトの4人の男は黄人、ノアの妻とセムの妻も黄人、ヤフェトの妻が白人、ハムの妻が黒人。そして別の箱舟で生き残ったカインは黒人、つまり白人は女一人であった。

 

 巨人族や小人族もプラズマトンネルを抜けてアルザルに連れていかれたからなのか、バード少将は川辺に佇む巨人の撮影に成功している。バード少将は地上には降りていないため、小人族は撮影されていない。一般的な常識では、ノアの時代に、人間と恐竜、巨人や小人が一緒に生活していたとは考えられていないが、「モーセ書」にははっきり「巨人」と出てくる。

 

世界各地に残る「巨人」の伝説

 

 その時代には地上に巨人たちがおり、彼らはノアを捜して命を取ろうとした。しかし、主がノアとともにおられ、主の力が彼のうえにあった。そして、主は御自分の位に従う者としてノアを聖任され、彼に、出て行って、エノクに与えられたとおりに人の子らに福音を告げ知らせるよう命じられた。

 そこで、ノアは人の子らに、悔い改ためるようにと呼びかけた。しかし、彼らはノアの言葉に耳を傾けなかった。また、彼らはノアの語ることを聞いた後、彼の前にやって来て言った。「見よ、我々は神の子だ。我々は人の娘たちをめとったではないか。我々は食べたり、飲んだり、めとったり、嫁ついだりしているではないか。我々の妻は我々に子供を産み、その子たちは昔の人々のように勇士であり、非常に名高い者たちである。」こうして、彼らはノアの言葉に耳を傾けなかった。 (「モーセ書」第8章18−21節)

 

聖書では「ネフィリム」と記される「巨人」

 

 ノアを殺そうと考えた巨人は、自分たちのことを「我々は神の子だ」と言っている。つまり、「我々は天使だ」と言っているのと同じである。だからこそ、その後に「我々は食べたり、飲んだり、めとったり、嫁ついだりしている」と、人間として当たり前のことを言っているのだ。これが、そのまま天使だったら、骨肉の体を有していないため、食べることも飲むこともなく、結婚もしていないはずだからだ。

 

 問題は、彼らは「天使」だったのか「堕天使」だったのか、である。もし、彼らが「堕天使」だったら、彼らが人間の娘に産ませた子とは「悪魔の子」となるからだ。しかし、この巨人は「その子たちは昔の人々のように勇士であり」と語っている。この意味は、人間として生まれてくる前は、天界において「天の御父」に反旗を翻したルシフェル軍と戦った勇士だったと言っているのだ。「昔」とは人類創世以前という意味なのだ。

 

天上界の戦い「ヤハウェ軍 vs ルシフェル軍」の天使たち

 

 但し、一つ謎が残っている。なぜ、この巨人は自分たちの前世を知っていたのだろうか?前世の記憶があったのか。はたまた神や天使と会話をして知っていたのだろうか。その答えはどこにも記されていない。

 

 

◆「アルザル」=「シャンバラ」=「アスカ」

 

 「八咫烏秘記」には、「内地玉」の世界、すなわち「地球内天体アルザル」の名も「アスカ」と言ったという。時輪タントラに記され、釈迦が預言した聖人たちが住む平和な理想郷「シャンバラ」と称される地下世界は、正式名称「アスカ」なのである。内地玉アスカにも、当然ながら王家がある。超古代アスカ文明の王朝を受け継ぐ天王族がおり、人々を統治している。バード少将が目にした人々は内地玉アスカの人々だったのである。

 

 アルザルの地上は亜熱帯のジャングルだが、明らかに人工的な区画の街や道路も見え、四角や角丸四角形の人工池、川には桟橋が、クルーザーのような乗り物、ジャングルを走る高速移動物体もあったという。またバード少将が「神殿」と呼んだ、白い巨大なピラミッド群まであった。バード少将の証言によると、エジプトのピラミッドのほか、マヤのピラミッドに似た建造物や六角形をしたヘキサゴン・ピラミッドもまた存在したという。写真はアメリカ軍が公開していないが。

 

バード少将が撮影したアルザルの地上の風景

 

 米軍はバード少将の記録を最高機密扱いにしたが、その理由は異世界の存在ではなく、彼が遭遇した「天磐船=UFO」にある。巨大な葉巻型UFOを目撃、撮影していたのだ。空には円筒形の巨大な飛行物体が無音で飛行しており、その大きさはNYのエンパイアステート・ビルよりも大きかったという。

 

 この時のことをバードは諮問委員会の場で「崇高な魂に触れたような体験だった」と述べているが、バードは2回もアルザルに侵入している。1回目は北極から、2回目は南極での探査飛行においてアルザルに侵入してしまったのだが、それはバード少将が彼らに選ばれた人間だったからである。そして、アメリカ軍もそう考えたから2回目もバード少将を送ったのである。

 

バード機の前に現れた巨大な「天磐船=葉巻型UFO」

 

 女八咫烏と同様にアルザルの人間はみな長寿である。1000歳まで生きる人間もいるという。それは太陽の紫外線を浴びないためで、さらに戦争がなく、「弱肉強食」の世界ではないためである。アダムをはじめ創世記の人類はみな1000歳近くまで生きたと記されているが、当時の地球は分厚い雲に覆われていたため、紫外線が届いてなかったからで、また恐竜や巨人が生き、ピラミッドのような巨大構造物を建造できた理由も、大洪水以前の地球の重力が非常に軽かったからである。

 

 だが、神は「大洪水」で人類を滅ぼすことを決めた。世に悪徳が広がり、誰も「悔い改める」ことをしなかったからである。ノアは「悔い改めないと大洪水に襲われる」必死にと警告しても、誰もノアの言葉に耳を傾けなかったのである。

 

 そこで、ノアは民に教えを説き続けて言った。「聴きなさい。わたしの言葉を心に留めなさい。信じて罪を悔い改ため,わたしたちの先祖のように神の御子イエス・キリストの御名によってバプテスマを受けなさい。そうすれば、あなたがたは聖霊を受うけ、すべてのことが明らかにされるであろう。もしこのことをしなければ、洪水があなたがたを襲うであろう。」それでも、彼らは耳を傾けなかった。 (「モーセ書」第8章23−24節)

 

人々を改心させようと説得するノア

 

 「モーセ書」では、ノアは民に向かって「神の御子イエス・キリストの御名によって」と語っている。ノアの大洪水は紀元前2600年頃の出来事だ。その時に「イエス・キリスト」と語っているのである。神の呼び名「私は有る(ヤハウェ)」が登場するのは、紀元前1300年くらいのモーセがシナイ山で絶対神ヤハウェとまみえた時の話しである。ならばだ、なんで「モーセ書」に「イエス・キリスト」の名前が登場するのだ?イエスが生まれるのはその1300年くらい後の話しだ。

 

 エノクもノアもモーセも、みなヘブライの預言者たちは「天の御父」からイエス・キリストの存在を知らされていたのである!「八咫烏秘記」の完全版を表に出せない理由も、「モーセ書」や「エノク書」が正典には組み込まれずに、「外典・偽典」とされた理由はここにあるのだ。ヘブライ人の末裔を名乗ったカナン人(カインの末裔)たち偽ユダヤ人にとっても、黄人の宗教であった「キリスト教」を白人の宗教にすり替えたヴァチカンにとっても、「モーセ書」や「エノク書」の存在は危険すぎるものだったのである。

 

 そして、黄人の聖なる預言者たちの言葉を書き記した書物『聖書』は、「モーセ書」や「エノク書」も含め「預言書」である。太古の昔に起きたことも、再び「終末」に起きることとなる。ノアの大洪水が雛形であったのであれば、それは再び起きることになる。もちろん、ヘブライ人直系の末裔が住む「アスカ」の国、日本に起きることとなる。「日本沈没」である。

 

<つづく>