自我を持つ生命圏 「太陽系」の謎:その24


 当時の火星は当時の地球と同様に濃い大気に包まれていた。地球と同じように恐竜や動物、植物、魚も存在していた。火星の大気圏は当時の地球と同じように厚い雲が覆っていたため、温室効果によって火星全体が熱帯気候に近い気候風土だったのである。含有する酸素量も多く、当時の地球と同じく現代よりは少ない呼吸数で生活していたと考えられ、細胞に有害な紫外線が遮断された世界では生命は長寿となっていた。そして、人間も存在した。創世記の記述と同様に数百歳を越える人間もいたのである。

 

  人間が存在したとなれば、そこには「文明」が築かれたはずである。実は火星の南極付近では「インカシティ」と名づけられた都市が存在し、巨大な道路か飛行場跡のような場所も確認されている。マーズ・グローバル・サーベイヤーによって撮影された平原には「アラビア大陸」と名付けられている。火星にはノアの大洪水前の地球と同程度の数億人の人口が存在したと考えられるのである。

 


「インカシティと名付けられた都市(下の写真ははインカ帝国の跡)

 

 インカシティと名付けた人物が誰かは不明だが、なぜ敢えて「インカ」と名付けたのか。それは古代のインカ人と同様に、古代の火星にはモンゴロイドがいたということなのだろうか。

 

◆3大ピラミッドと火星のピラミッド

 

 エジプトの首都「カイロ」とナイル川を挟んで反対側の位置するギザに並び立っているのが「3大ピラミッド」である。世界七不思議の中で唯一現存する3大ピラミッドは、一般的には古代エジプト文明の遺産とされ、建造されたのは古王国第4王朝の時代で、今から4550年前といわれている。が、実際に3大ピラミッドが建設されたのは、ノアの大洪水以前ということが判明しており、3大ピラミッドは古代エジプト文明の遺産ではなく、超古代文明の遺産である。

 

「3大ピラミッド」

 

 エジプトの首都「カイロ」という地名は、アラビア語で「火星」を意味する。これは単なる偶然の符合なのだろうか。1983年のピラミッド調査の最高責任者だったランバート・ドルフィンによると、カイロは10世紀頃に「キャンプ」という名称から改名されたもので、このキャンプという名称も同様にアラビア語の「火星」に由来するというのである。正確にいえば、「キャンプ」は「エル・カヒラ」と呼ばれ、「エル」というのはエルサレムのエルと同様に「都・都市」を意味する。よって語幹は「カヒラ」で、やがてそれが「カイロ」と呼ぶようになったとされる。

 聖書には3大ピラミッドの建設者についての記述はないが、エジプト全土に広く住んでいるアラブ人たちは、ピラミッドの建設者の名を今に伝えている。それは、伝説の王「イドリス」であると。古代の王イドリスは大洪水の到来を知り、それに備えて「知識の書」を保管する目的でピラミッドを建造したという。アラブ系も含めて、エジプト人の多くはイスラム教を信じているが、その聖典「コーラン」にもイドリスの名が登場する。このイドリスという人物は「旧約聖書」では全く別の名前で登場する。それは、
預言者エノクである。

 

預言者エノク

  イドリスとは、エノクのことなのである。つまり、エノクが三大ピラミッドを建設したということである。中世のアラブ人旅行家イブン・バトゥータも「旅行記」の中で次のように記している。

 
「エノクが大ピラミッドを建造した目的は、大洪水から貴重な宝物と「知識の書」を守るためだった」

 三大ピラミッドは古代エジプト文明の遺跡ではないのだ。それよりも昔、ノアの大洪水以前に建造された「神殿」であることが判明している。預言者エノクは、箱舟を建造した預言者ノアの曽祖父にあたる人物で、ノアの大洪水以前に神によって「エノクの町」ごと取り上げられている。超古代フリーメーソンたちも、三大ピラミッドを建造したのは、預言者エノクであると極秘裏に語り伝えている。
 

 大洪水が発生する以前の地球の住人は、ピラミッドを「星」に見立て、3基立ち並ぶ姿を「オリオン座」の三つ星になぞらえてきた。ギザの3大ピラミッドとはオリオン座に対応しているのである。それは預言者エノクの時代から、オリオン座の3つ星は天界の3神を表していた、ということなのである。

 

ギザの3大ピラミッドとオリオン座の配置

 

 預言者エノクは神ヤハウェの神殿としてピラミッドを建設したが、ピラミッド型の建造物はメキシコのテオティワカンの階段状ピラミッドを含め、ロシアや中国、カザフスタンなどでも発見されている。実はピラミッド形の構造物は火星にも存在する。約200m間隔で並ぶ3つのピラミッドで、配列はギザの三大ピラミッドと同じである。このピラミッドが存在するエリアは「シドニア地区」と呼ばれている。

 

火星の3大ピラミッドを示す地点

 

 シドニア地区のピラミッドが「神殿」であった場合、そこには神への信仰をもつ人類が存在したこととなる。その視点でシドニア地区を調べると、そこには人類が確実にいたことが想像できる。なぜなら、シドニア地区の遺跡群には都市を守る巨大な三角形の要塞と思われる構造物があり、その背後に小型のピラミッド群、居住区跡も存在するからだ。要塞が存在したのならば、彼らは誰かと戦争をしていたことを意味するのである。 

 


シドニア地区:City、D&M Pyramid、Faceの表示


◆火星のシドニア地区と人面岩

 
 シドニア地区には、有名な「火星の人面岩」とよばれる巨大な人面岩(地形)が存在する。その画像は、1976年にNASAの火星探査機バイキング1号によって撮影された。

 

バイキング1号が撮影した人面岩の画像

 かねてからシドニア地区には人工構造物が多数存在すると多くのUFO研究家が指摘してきた。だが、NASAはそれらを完全に否定、人面岩やピラミッドに見えるのは、あくまで光と影のいたずらにすぎないと一蹴している。しかしながら、その裏でNASAの上層部はシドニア地区を最重要ポイントとして探査計画を推し進めてきたのである。NASAでは当初から人面岩が人工構造物であることを認識していたのだ。よって20世紀末に集中的に送り込まれた探査機は、すべて火星に知的生命体が存在することを前提にミッションが組まれていたのである。

 

 シドニア地区は人面岩のほかにも一辺が1,6kmもあるピラミッド、五角形ピラミッド、通称D&Mピラミッド、城壁を思わせるクリフなど人工構造物を思わせる地形が数多く存在する。1976年6月にバイキング1号がシドニア地区の上空1873kmから撮影された火星の北緯41,218度、西経9,55度の映像「35A72」に、人間の顔を思わせる丘陵が写っていた。これが光と影によって顔に見えただけではない証拠に、同じ場所を別角度から撮影したもう写真「70A13」にも人面岩が写っている。

 


 

 アメリカ、ゴダード宇宙飛行センターのコンピユーター技師ビンセント・デイピートロとグレゴリー・モレナーは、人面岩の映像を詳細に分析。目の部分には瞳、口の中には歯列とおぼしき構造も存在するいた。そして、その研究成果を本にまとめて1981年に発表したところ全世界が注目することとなった。


 1997年に火星に到着したマーズ・パスファインダーが密かにシドニア地区に着陸、人面岩の探査を行っていた。だがマーズ・パスファインダーだけではなく、続いて火星に到着し突如通信を途絶した2つの探査機マーズ・クライメイト・オービターとマーズ・ポーラー・ランダーも同様であった。1999年9月に火星に到着したマーズ・クライメイト・オービターは周回軌道に入ることに失敗し、そのまま行方不明になった。だが、実際はNASAはジェット推進研究所(JPL)をだまし、裏のDSN(ディープ・スペース・ネットワーク)を使って探査機を乗っ取っていたのである。

 自動的に切り替わった周波数は裏DSNのチャンネルでのみ受信が可能で、NASAはマーズ・クライメイト・オービターを使ってシドニア地区を探査する。続く姉妹機マーズ・ポーラー・ランダーも南極上空で通信を絶ったが、これも同様にNASAが乗っ取っていたのである。消失したはずのマーズ・ポーラー・ランダーは、シドニア地区へと飛行、人面岩に着陸し掘削機を使って土壌分析などの遺跡の調査を行ったという。

 




 パスファインダーが火星に着陸した1997年7月4日の深夜、ラスベガスを中心とした人気ラジオ番組「アート・ベル・ショー」のゲストに、リチャード・C・ホーグランドが出演した。ホーグランドは、1976年にバイキング1号が火星に着陸した際のNASAの技術顧問で、NASAが隠蔽しようとしている太古火星超文明の存在と地球文明との関係を告発し続ける科学ジャーナリストで、この番組でホーグランドは
「今回の火星探査には重大な疑惑がある」と発言。特に不審な点は通信の問題であると指摘した。
 

 パスファインダーの着陸地点は、公式発表では火星の北緯19,5度、西経32,8度にあり、火星基準面より2m低い「アレス峡谷」になっている。だが、パスファインダーが着陸した際、地球は火星の地平線から見て5度低い位置にあったため、NASAが発表した着陸直後に撮ったとするパノラマ写真に疑惑が生じた。写真には、2つの隆起した丘が写っており、そこは「ツインピークス」と名づけられた。

 

「ツインピークス」


 パスファインダーが着陸した時、地球は隆起部の裏側に隠れていることになり、セーガン記念基地と名づけられた通信の中継器として使用された無人基地(着陸機)と地球との間には障害物があり通信が邪魔されたはずなのだ。この点をホーグランドも指摘。パスファインダーがNASAが公表したとおりの地点に着陸したとしたなら、2つの峰が邪魔になって交信不能になり、前述のパノラマ写真は送信できなかったはずだという。そして最初の放送から20日たった7月26日の深夜、再度「アート・ベル・ショー」に出演したホーグランドは、「パスファインダーが着陸したのは、アレス峡谷ではなくシドニア地区であることをNASAは隠している」と語った。

 さらにホーグランドが入手した情報によると
「今回のマーズ・プロジェクトには、アメリカ、カリフォルニア州パサデナのJPLとは別に、テキサス州のダラスにもう1つコントロールセンターがある」という。その施設は工場地帯の一角にあり、厳重な警備態勢が敷かれており、ここからパサディナに偽の情報が送られている可能性があるというのだ。

 着陸地点がシドニア地区であるとする根拠がもう1つある。それは、パスファインダーから送られてくるパノラマ写真に常に登場する「ツインピークス」と呼ばれる2つの丘である。この
「ツインピークス」こそが人面岩なのだ。ツインピークスは人工的に積み上げられた階段状の建造物だったのである。

 

<つづく>