終末預言と 「偶像崇拝」の謎:その39


 しかし、獣は捕らえられ、また、獣の前でしるしを行った偽預言者も、一緒に捕らえられた。このしるしによって、獣の刻印を受けた者や、獣の像を拝んでいた者どもは、惑わされていたのであった。獣と偽預言者の両者は、生きたまま硫黄の燃えている火の池に投げ込まれた。 (「ヨハネの黙示録」第19章20節) 
 

 2023年5月15日、今年の「葵祭」(あおいまつり)が始まった。今年は上皇・上皇后ご夫妻が「葵祭」をご覧になる。およそ4年ぶりの地方旅行のため、夫妻が5月14日の午前11時前、東京駅から新幹線の臨時専用列車で京都へ出発された。ご夫妻は京都と奈良を4泊5日の日程で訪問され、 15日に「葵祭」をご覧になった後、「大聖寺」を訪問されるという。「葵祭」は天皇家の唯一の祭りである。取り仕切るのは上賀茂・下鴨の下上「賀茂神社」である。

 

 この京都で「葵祭」と対を成している大祭が7月に1ヶ月間にわたって開催される「祇園祭」である。「祇園祭」は「蘇民将来」を願う神事で、平安京を挙げて行われてきた疫病封じの祭りであり、大地震、富士山の噴火を鎮めるために始められた祭りである。「蘇民将来」の神話では、神である「牛頭天王」の怒りに触れ、蘇民の弟である「古丹」(こたん)の一族は皆殺しとなるが、これは「預言」である。この神事を京都市民挙げて千百年も続けてことに意味があり、それは「終わりの時」のために「神の民(ヤ・ゥマト)」の大和民族ですら神の怒りに耐えられる人間と滅ぼされる人間にへと選別されることに意味している。

 

◆「ギオン祭」と「シオン祭」

 

 豪壮かつ華麗な「祇園祭」(ギオンまつり)は、千百年の伝統を有する「八坂神社」(ヤサカ)の祭礼である。古くは、「祇園御霊会」(ぎおんごりょうえ)と呼ばれ、貞観年中(859~877)に京をはじめ日本各地に疫病が流行した時、勅を奉じて当時の国の数66ヶ国にちなんで66本の矛(ほこ)を立て、洛中の男児が祇園社の神輿を「神泉苑」(しんせんえん)に送って厄災の除去を祈ったのに由来する。祇園祭は、7月1日の「吉符入」に始まり、31日の「疫神社夏越祭」で幕を閉じるまで、1ヶ月にわたって各種の神事・行事がくり広げられる。

 

祇園祭の壮麗な「山鉾巡行」

 

 祇園囃子が空に響き、山や鉾が通りをゆく山鉾巡行は、祇園祭のハイライトである。前祭は四条烏丸から、後祭は烏丸御池から出発する。巡行順を確認する「くじ改め」や豪快な「辻廻し」などが行われる。日本の祭には、神霊を迎え、お祀りした後にお送りする、神迎えと神送りの儀礼がある。神輿が神社から御旅所まで行くのが神幸祭、御旅所から神社に戻るのが還幸祭である。祇園祭も同様で、7月17日に神幸祭、7月24日に還幸祭が行われる。山鉾の巡行はそうした行事に先立つものとして執り行われてきた。

 

 昭和41(1966)年に前祭と後祭は17日にあわせて行われるようになり、平成26(2014)年に、24日の後祭が復活、本来の祇園祭の姿に戻っている。この年は前年に伊勢と出雲が遷宮を終え、高円宮典子様が出雲大社権宮司の千家国麿氏の嫁入りをした年である。つまり、「秦氏」の天皇家から「物部氏」の出雲大社に嫁入りが行われたことで、「鶴と亀が統べった」ことを表した瞬間で、ここから世界の「終わり」が開始したのである。

 

 イスラエルでは「ノアの箱舟」がアララテ山に漂着した日を記念する「シオン祭」を7月1日から約1カ月行い、特に7月10日を「贖罪の日」としているが、日本でもシオン祭と発音が酷似する「ギオン祭」を、「エル・サレム(エル・シャローム)=平安の都」と同じ意味を持つ「平安京」で、7月1日から約1カ月間行い、7月10日には「神輿」を清める「神輿洗」が行われている。

 

アララテ山に漂着した「ノアの箱舟」

 

 元々「祇園祭」の始まりは、平安京に広がった疫病封じを目的した祀りで、天皇の命で「忌部氏」(いんべ)の末裔である「卜部日良麿」(うらべのひでまろ)が平安京で行った「筥巡行」(はこじゅんぎょう)が発祥とされている。「筥」(はこ)とは伊勢内宮の地下殿に祀られている「御船」(みふね)=「本神輿」のことで、その正体はイスラエル人の神宝「契約の聖櫃アーク」である。

 

 「筥巡行」を行ったとき、契約の箱とともに「三種の神器」を担ぎ出し、御霊会として平安京を「鳴り物入りで練り歩いた」とされている。この時、神官たちは呪文を唱えながら平安京を回ったといい、その名残が山鉾の巡業と言われている。物入りで練り歩いたというのは、古代イスラエルでも「契約の聖櫃アーク」を担ぎながら行われたことである。


 「主の御前でダビデは力のかぎり踊った。彼は麻のエフォドを着けていた。ダビデとイスラエルの家はこぞって喜びの叫びをあげ、角笛を吹き鳴らして、主の箱を運び上げた。」(『旧約聖書』「サムエル記 下」6章14~15節)

 

そのまま「船」の「船鉾」と「大船鉾」

 

 「祇園本縁雑実記」によると、御霊会はその後、貞観地震や富士山の噴火などの災いに国中が見舞われ、貞観11年(869)、当時の国の数66本の鉾を建立、祇園社から神泉苑に神輿を送り、天下泰平を祈ったという。これが祇園御霊会と号され、祇園祭の起源とされる。つまり、疫病・大地震・富士山の噴火・大災害が、平安の日本全土を襲ったということで、それは再び起きるという「預言」となる。「神泉苑」は、平安時代は帝の納涼や舟遊びなどの遊宴が盛んに行われ、日本で初めて花見の宴が催された場所でもあったという。昔から「龍穴」(りゅうけつ)があるされ、その穴は異界に通じて大地の気が溢れ出し、池の水は日照りでも涸れることがないとされ、都人はこの池を龍神の棲み処だと考えた。

 

神泉苑の龍

 

 この逸話を伝えるのが、嵯峨天皇の御代に起きた平安京の干魃の際、東寺の「空海」と西寺の「守敏」(しゅびん)の二人が法力で雨乞い対決を行い、空海が北天竺の「善女龍王」を勧請すると、善女龍王は金色の龍となって天に昇り、たちまち雨を降らせて都を救ったという話である。後には神泉苑の池の水も涸れ、都の人々は「龍神さんが池の龍穴から飛び去ってしまった」と噂したとされる。あくまで伝説だが、平安京は天皇陛下がお戻りになる場所であり、雛形となる場所である。

 

 平安京が酷い干魃に見舞われたということは、日照りによる「干魃」で「水」がなくなることを意味している。なぜなら、怒れる「龍神=水神」が疫病を流行らせ、大地を揺らした後に飛び去ることで、日本中が干上がることになるのである。その龍神=荒ぶる神=スサノオの怒りを買わないように「御霊会」を行ってきたのである。しかし、京都もビル・ゲイツが創り出した偽のパンデミック「コロナ禍」に騙され、一番「疫病退散」を願わねばならないコロナ禍の2年間、「祇園祭」を行わなかったのである。この愚かな判断は、やがて京都を壊滅させるほどの災厄をもたらすことになる。なぜなら、「祇園祭」を行わなかったことで、京都が全て「古丹の町」となってしまったからである!

 

 平安京・京都で行われてきた祭り「祇園祭」や「葵祭」は全て「預言成就」のための神事である。それらは「終わりの日」に獣の偽救世主や偽預言者に乗っ取られた「エルサレム」を奪還するために、1000年以上も本当のイスラエル民族が続けてきたもので、全ては偽のイスラエル退治とこの世を終わらせるための願いが込められたものであった。この「エルサレム」を奪還するための旅が「出ニッポン」となる。

 

 

◆ 「全世界 vs 大和民族」が戦う「ハルマゲドン」

 

 「獣=反キリスト」と「偽預言者」が登場するのは『新約聖書』の最後にある「ヨハネの黙示録」である。「ヨハネ黙示録」は現在の人類に対する最終預言である。なぜなら、地球が始まって以来、最も「悪」の勢力が強まるのが現在だからである。第3次世界大戦後にアメリカが主導する新たな世界平和のための組織として全世界を欺く「ワンワールド=世界政府」が樹立され、その庇護を受けて登場するのが古代エジプトのラムセス二世の直系の子孫であり、「ヨハネ黙示録」の「獣=偽救世主=世界総統」であるバラク・オバマだ。

 

「獣=偽救世主=世界総統」バラク・オバマ

 

 これはモーセとラムセス二世が争った「出エジプト」の再現となるのだが、オバマは世界最強の軍事力と経済力を背景に、人類史上かつてないほどの権力を握ることとなる。もちろん第3次世界大戦から「人類を救ってくれた」と世界はオバマを歓喜で迎え、彼が「平和な世界」を作ると騙されて「世界統一政府」を任せることになるからだ。そして、この「獣」に協力するのが「無神論」と「弱肉強食」を正当化したチャールズ・ダーウィンの「進化論」を認め、ルシファーこそが本当の絶対神であり、イエス・キリストは救済に失敗したとした、キリスト教の最大の権力者であるローマ教皇が正体の「偽預言者」である。

 

 この男が偽のキリスト教を救ったとして「獣」を「救世主」として認めることになる。そして黄金の岩のドームを破壊して建てられた「第3神殿」に陣取る。そこから急速に世界は「終わり」へと向うのである。そしてこの両者が絶対悪である悪魔の王たる「ルシファー=サタン」の導きにより、祭政一致によって世界の宗教、軍事、経済を支配。この時、ロシアと中国を除く世界の軍隊は「狂牛病プリオンタンパク質入り溶液」のワクチン接種で、ほとんどが無力化されている。米国が中心の世界軍隊は、米国による世界支配を許さないロシアと中国と対峙するが、米国は最終兵器を使って殲滅。一人勝ちの状態となっているはずだ。

 

 

 この時、アメリカ軍を中心とした「世界軍隊」と「絶対3悪」と対峙できる兵器は、スーパーウェポンたる「契約の聖櫃アーク」と「三種の神器」だけなのである。ラストエンペラー・天皇陛下が「レビ族」である神官達に「契約の箱」を担がせ、モーセの兄アロンの直系の「八咫烏=裏天皇」とともに、世界を終焉させる「葬送行列」を行う。よって人類の棺桶の象徴となる「契約の箱」を葬式の華である「菊」と共にオリーブ山に担ぎ上げることとなる。

 

 「獣」が異常な怒りを発することは「ヨハネ黙示録」にも記されているが、それは「獣」の権力を脅かす唯一の力を持っているのが「モーセ直系の末裔」である天皇陛下と「契約の箱」だからである。「ヤハウェの民」として天皇陛下と大和民族が世界終焉の葬儀を行う「葬送行列」は、この世を守ろうとする世界中の人々の敵となり、世界の軍隊が最新兵器で猛攻撃してくるはずだ。なぜ、世界中の人々が大和民族の敵になるのかといえば、大和民族だけが正史の中で「絶対三神」を奉じている唯一の民族だからで、一神教を奉ずる人々にとっては許せない存在であり、且つ自分たちの世界を終わらせようとする民族は「世界共通の敵」となるからである。

 

人類の「葬儀の花」の菊

 

 大和民族は自分たちを悪い鬼を退治する「桃太郎」だと思っていても、世界中の人々から見れば、大和民族のエルサレム帰還は、あたかも自分たちを滅ぼす「鬼の行列」に見えるはずである。なにせこの世界を終焉させるからである。大和民族とは「鬼の一族」=「神の一族」なのである。

 

<つづく>