「日本」を封印した「聖徳太子」その44

 

 東大寺の「修二会」とはイエス・キリストへの「懺悔」であり「悔改める」ことで、それは単なる懺悔ではなく、11使徒がイエスを神だと信じきるることができなかったことへの後悔であり、磔刑の前にイエスの仲間を探していたユダヤ人たちに対して、筆頭の弟子であるペトロでさえ「イエスなんて人は知らない」という嘘をついたのである。

 

 イエスは言われた。「はっきり言っておく。あなたは今夜、鶏が鳴く前に、三度わたしのことを知らないと言うだろう。」 ペトロは、「たとえ、御一緒に死なねばならなくなっても、あなたのことを知らないなどとは決して申しません」と言った。弟子たちも皆、同じように言った。(「マタイによる福音書」26章34-35節)

 

 ペトロは外にいて中庭に座っていた。そこへ一人の女中が近寄って来て、「あなたもガリラヤのイエスと一緒にいた」と言った。 ペトロは皆の前でそれを打ち消して、「何のことを言っているのか、わたしには分からない」と言った。 ペトロが門の方に行くと、ほかの女中が彼に目を留め、居合わせた人々に、「この人はナザレのイエスと一緒にいました」と言った。 そこで、ペトロは再び、「そんな人は知らない」と誓って打ち消した。 しばらくして、そこにいた人々が近寄って来てペトロに言った。「確かに、お前もあの連中の仲間だ。言葉遣いでそれが分かる。」 そのとき、ペトロは呪いの言葉さえ口にしながら、「そんな人は知らない」と誓い始めた。するとすぐ、鶏が鳴いた。 ペトロは、「鶏が鳴く前に、あなたは三度わたしを知らないと言うだろう」と言われたイエスの言葉を思い出した。そして外に出て、激しく泣いた。(「マタイによる福音書」26章69-75節)

 


ペトロの否認

 

 イエスを裏切ったユダとペトロを比較すると、ユダはイエスをユダヤの指導者たちに銀貨30枚で引き渡し、ユダはイエスに有罪の判決が下ったのを知って後悔し、「わたしは罪のない人の血を売り渡し、罪を犯しました」と告白し、受け取った銀貨30枚を返そうとした。大祭司の屋敷で裁判の成り行きを見ていたペトロは、人々から「あなたもガリラヤのイエスと一緒にいた」と言われて、三度これを否定、呪いの言葉さえ口にしながら」と新共同訳の聖書には書かれている。この部分を別の聖書で見てみると、「そんな人は知らない。これが嘘なら、神に呪われても良い」と書かれている。「神に呪われても良い」と言ってしまったのである。だからこそ、呪われるのを恐れ、自分たちの神を信じ切ることができなかった11使徒が懺悔するのである。

 

 イエスの12使徒といえど、普通の人間である。普通の人間の心は弱い。特に「恐怖」に駆られると、つい嘘を言ってしまうものだ。結局、イエスはこうした弱い使徒たちも自分を磔にした人間たちにも「赦し」を与えている。だが、それは2000年前の神の計画だったもので、今度の「終末の日」にまず顕現するのは「荒ぶる神ヤハウェ」である。モーセに与えた「十戒」には「隣人に関して偽証してはならない」としているのに、偽証している。既に処罰の対象である。

 

 「竹」の字には「悔改めよ」というメッセージが込められていると書いた。そして「悔改めない者は全て火で滅ぼす」という預言なのであり、それが「お松明=ヤハウェの炎」という字に込められた意味なのだとした。その預言の意味の本質を伝えるのが、「法隆寺」の追儺会」(ついな・おにやらい)という行事である。なにせ東大寺の「修二会」結願の後に法隆寺で行われるのが「追儺式」(鬼追い式)だからで、それは「追儺会=お松明のフィナーレ」という意味なのである。

 

◆法隆寺の追儺会」の正体

 
 法隆寺の「追儺会」(ついな・ついなえ)は別名を「鬼追い式」(おにやらい)と呼ぶ行事で、日本最古の「鬼追い」と云われている。簡単に言えば「鬼祓いの豆まき」のことで、法隆寺が「豆まき」の起源だと言っているのである。一般的には前年の邪気を払い、真っさらの新しい年を迎えるための法要のことである。西円堂本尊薬師如来坐像の前で行う3日間行う法要が『西円堂修二会』で、『追儺会』は、2月3日の西円堂修二会の結願の後行われるもので、要は東大寺の修二会も法隆寺の修二会も結願(けちがん)したら『追儺会』が行われるということである。
 
 「修二会」は、天平勝宝4年(752年)東大寺の僧実忠が創始したと伝えられ、これが東大寺二月堂で11面観音悔過の修法をする「お水取り」である。法隆寺では二月に西円堂で行われるところから、「西円堂修二会」と呼ばれ弘長元年(1261年)から始められたとされ、「鬼追い」も同じ年に始まっている。要は表と裏ということなのである。
 
 法隆寺の鬼追いは、「西円堂修二会」の法要の後に行われる。西円堂の基壇の上で、鬼役と毘沙門役が登場、松明を振りかざして歩く鬼の後を、毘沙門天が矛を使って追い払うというもので、松明の火の粉がかかれば、その年は無病息災という信仰がある。この「鬼追い」は節分の夜に行われる厄除け招福の行事で、節分の夜7時過頃から8時頃までの間に行われる。追儺会は、五重塔や金堂がある正面ではなく、左(西)側に回り込んだ奥にある西円堂で行われ、お堂の中から鐘と太鼓の音が聞こえるのだが、これが7回半聞こえると鬼が出てくる。なんで7回半なのかは説明はない。
 
 
「鬼追い」の赤鬼と青鬼
 
 赤鬼青鬼、そして黒鬼が登場、黒鬼、青鬼、赤鬼の順に松明を振り回す所作を行い、松明を受け取り、大きく振り回した後、勢いよく拝観者に向かって松明を投げつけてくる。これが法隆寺追儺式の流儀となっているため、近年では観客の安全対策のために鉄柵が設置されるようになったが、昔はそのまま燃える松明を投げつけていたのである。
 その後に鬼は西円堂を3周するのだが、鬼の後ろを
「毘沙門天」が追いかけて、西円堂の周囲を回りながら松明を投げる三匹の鬼の摩性を降伏する。毘沙門天による「鬼退治」となる。
 
 実はこの「追儺会」は「興福寺」でも行われる。東金堂にて、18:30より除災招福の悔過の法要が行われ、19:15からは、鬼追いの儀式が行われる。赤・青・黒の鬼が雄たけびをあげながら出てきて、こん棒や剣を振り回して暴れているところに毘沙門天が現れ、戦いの後に鬼退治をする。その後、大黒天打ち出の小槌をもって現れ、小槌を振りながら観客に福を授ける。その後に「福は内、鬼は外」と福豆まきを行う。この日は「春日大社」では「節分万灯籠」が行われる。興福寺は藤原氏の氏寺であり、春日大社も同様に藤原氏の神社である。そして法隆寺の実際の建立には藤原鎌足・不比等という預言者の親子が関わっている。
 
黒鬼(左)と毘沙門天(右)
 
 聖徳太子の研究家の多くが「追儺会は太子の怨霊を鎮めるために儀式」だとしており、梅原猛氏の『隠された十字架』でもそう結論付けている。これは半分は正しく残り半分は間違っている。まず、太子はイエス・キリストである。人類に代わって十字架に掛かられた上に人類に赦しを与えた存在である。演歌じゃあるまいし光の絶対神が恨み節を言うはずがないのである(笑)。だが、怒りの絶対神ヤハウェとなれば話は違う。ヤハウェが降臨して人類を殺戮しないように祈る=願う儀式なのである!だからこそ修二会で「結願」(けちがん)したら『追儺会』が行われるのである。
 
 だが、それだけでは終わらない。この儀式は「ヨハネの黙示録」の預言に記されている内容を示しているのである。「毘沙門天」とは仏教において天部に属する「仏神」である。仏の姿をした神でもあるとされている存在なのである。仏法を護る護法善神の一人であり、四天王や十二天に数えられ、北の方角を守護している。 四天王として祀られる際は「多聞天」(たもんてん)という名で呼ばれる。
 
 
毘沙門天
 
 北の方角を守護している「仏神」なのである。矛を使って黒鬼、青鬼、赤鬼を追い払って「鬼退治」をする存在である。この場合の「鬼」は「悪鬼」であり、神の象徴ではない。その鬼は黒、青(緑)、赤の3人がいる。この3人の悪鬼は「666」の象徴である。
 
 
◆「666」と「黒鬼・青鬼・赤鬼」の正体
 
 「ヨハネの黙示録」には「666」についてこう書かれている。
 
 また、小さな者にも大きな者にも、富める者にも貧しい者にも、自由な身分の者にも奴隷にも、すべての者にその右手か額に刻印を押させた。 そこで、この刻印のある者でなければ、物を買うことも、売ることもできないようになった。この刻印とはあの獣の名、あるいはその名の数字である。 ここに知恵が必要である。賢い人は、獣の数字にどのような意味があるかを考えるがよい。数字は人間を指している。そして、数字は六百六十六である。(「ヨハネの黙示録」13章16-18節)
 
 「666」は赤い竜=サタン、獣=世界総統、偽預言者=ローマ法王の象徴であるが、黒鬼、青鬼、赤鬼という象徴は2通りの意味が隠されている。黒鬼は大魔王サタン、赤鬼は悪に従わない二人の預言者や人類を抹殺する世界総統、青鬼が獣=世界総統を拝ませるローマ法王である。さらに、青鬼、赤鬼は、アメリカのペンタゴンの地下深くにおり、地の底からサタンを呼び出している「緑人」「赤人」の2人の女霊媒師のことである。
 
 筆者が昨年8月に連載した”「ナチス・ドイツ」と「闇の預言者ヒトラー」”を参照していただければ分かるが、この2人はアルザルから地上に流刑になった500歳を超えた女たちで、今も若い女の子の生肉をバリバリと音をたてて喰らいながらサタンを呼び出して、世界を滅亡の淵へと導こうとしている悪魔の巫女である。詳細は飛鳥昭雄氏・三神たける氏の共著失われた地底人の魔法陣「ペンタゴン」の謎』を参照していだいた方がいい。
 
 
「緑人」「赤人」の2人の女霊媒師
(参照:失われた地底人の魔法陣「ペンタゴン」の謎)
 
 この「緑人」「赤人」の2人の女霊媒師の霊言=サタンの言葉に従ってペンタゴンは世界支配ために動いている。そして世界最強のアメリカ軍をバックに世界総統の地位に就くのが「黒鬼」である。「黒鬼」は「黒」とあるように「黒人」である。この黒人の世界総統のことを聖徳太子の「未然記」では「鳩槃荼」(くばんだ)と呼ぶ。
 
 鳩槃荼は、インド神話の魔神で、仏教では護法神(鬼神)の一族で、弓槃荼・倶満拏とも書く。サンスクリットではクンバーンダ 、パーリ語でクンバンダ と呼ばれ、「陰嚢」(男性の金玉袋)のような形をしていることから「陰嚢・甕形鬼・冬瓜鬼」と漢訳され、また、人の睡眠を妨げて災難を引き起こすことから「厭魅鬼・厭眉鬼」とも呼ばれる。胎蔵界曼荼羅最外院の南方に首から上が馬で体が人間の形をした二神が、それぞれ鼓(つづみ)と鈸(ばつ)を持つ姿に描かれるが、興福寺では八部衆の一人として一面二臂で武人形の像があり、八部衆の夜叉に当てられる。
 

鳩槃荼(胎蔵界曼荼羅)

 面白い逸話だが、カバ(クンバ)は「瓶」を意味し、瓶のような性器をもつとされ、男性を誑かしては精気を吸い取るといわれている。要は男色ということである。元来は女性しかいないとされていたが、密教では男女の区別があるとされており、身長3mで、黒い肌をした馬頭の人間の姿をした怪物とされた。これが何を伝えようとしているのかといえば、身長が高く、馬並みの巨大な男根を持つ男色の黒人ということである。そんな男は一人しかいない。44代アメリカ大統領だった「バラク・オバマ」である。
 
 元々アメリカ人ではなかったイスラム教徒のバラク・オバマをアメリカに連れてきて、大統領に据えたのはデヴィッド・ロックフェラーである。オバマは在任中に最も多くのミサイルを他国に打ち込みながら「ノーベル平和賞」をもらい、平気な顔して広島で被爆者の方々を抱き合っていたりする。何よりもロックフェラーがオバマを探し出して大統領にした理由は、その血統である。オバマは古代エジプトのファラオ、「ラムセス」の末裔なのである。
 
 
 ラムセス2世はエジプトの地で大和民族の先祖のヘブライ人たちを奴隷にしていた王であり、黒魔術師たちを使ってモーセと対峙した。結局、ヤハウェによる「十の災い」がエジプトを襲い、ヘブライ人たちは解放され、かの「出エジプト」が成し遂げられたが、現在の天皇陛下がモーセの末裔であるように、世界総統はラムセス2世に相当する人物でないといけなかったのである。そんなオバマは2021年に「約束の地」なる自伝を出版している。「約束の地」とは「カナンの地」のことで、現在のイスラエルのことである。これはオバマとその裏にいる人物たちからの「この男をカナン人の地の王とする」というメッセージである。
 
<つづく>