「フリーメーソン」の真実 その18 

 後編:超古代フリーメーソンと闇の秘密結社 最終回

 

 セムの末裔である「ヘブルメーソン」とヤフェトの末裔の「ヤフェトメーソン」が建国したのが「ヤマトメーソン」の国「ヤ・ウマト」の日本である。日本人は長らく自分たちのことを「単一民族」と信じてきたがそれは間違いである。この国には建国の時からヨセフの血を引く白人系の「ヤフェトメーソン」が混じっていたからである。

 

 ヤマトメーソンの国を事実上作り、カッバーラの呪術で覆う組織を作ったのは、「大工の祖」である初代裏天皇「聖徳太子」である。その意味で初代「八咫烏」の大王は聖徳太子その人だったといえる。なぜなら、聖徳太子は天照大神からこの国を預かる「大神権」を持っていたからで、神から言葉を預かる「預言者」だったのである。

 大預言者であった聖徳太子は、中臣鎌足と藤原不比等親子に命じてこの国の本当の歴史を封印。「古事記」「日本書紀」という「聖書」をベースとした神話体系の中に、大和民族と日本という国の正体を暗号として隠したのである。そして、その暗号が解読されるのは「終末の世」、つまり「令和」である。

 

 

◆モーツァルトの「魔笛」と日本の皇子

 

 

 

 突然だが、ここに紹介したのは僕の祖父である「柿沼太郎」が昭和24年に著した『世界の歌劇』と昭和27年に著した「歌劇解説」という本である。明治生まれの祖父は大正から昭和にかけて西洋音楽としてのクラッシック音楽を日本に紹介していた人物である。まぁ当時の洋楽オタクがドイツ語やイタリア語、フランス語で書かれていた書物から作曲家、作品、オーケストラ、指揮者、歌手についてを紐解き、クラッシック音楽に触れたことがない人たち向けに様々な音楽評論をしていた人である。

 海外の音楽を紹介していたせいで、戦時中はよく特高警察が家にやってきては「敵国のスパイ」と疑われたらしいが、そうした際には「三国同盟」の国であったドイツとイタリアの音楽について特高警察に解説してあげたという話を母からきいている(笑)。特高警察には米英とドイツ・イタリアの音楽を区別する知識すらなかったということだ。

 

 

 フリーメーソンに関する連載を続ける中で、避けて通れないのが天才「アマデウス・モーツァルト」の謎の死である。フリーメーソンであった職業作家モーツァルトは、一番大切なクライアントであった教会に盾突いたことで、教会や施政者を怒らせ、最後には謎の死を遂げて無縁墓地に葬られたという話である。

 そしてモーツァルトが殺された原因となった作品が、1791年に上演されたモーツァルト最後の傑作『魔笛』と言われている。なぜなら、この作品はフリーメーソンに関わる作品で、当時も今も”傑作”と言われながらも、その登場人物や内容が意図するところが未だによく分からないと言われているからである。

 

『魔笛』

 

 祖父の紹介した様々なモーツァルトの著作の中でも、『魔笛』は何度か登場している。大正13年から昭和27年までに出版された複数の著作の中で紹介されているのだが、まず興味を引いたのは「フリーメーソン」というものを祖父がどう翻訳していたかである。それは「共済組合」であった。

 

 『魔笛』の概要を紹介している文章の中でも「共済組合」という言葉が10回も登場している。「共済組合」という表現だと、現代だと「保険会社か?」などと思ってしまう。いったい何語の原文にこの「共済組合」なる表現が使われていたのか調べてみたが、元となったであろう本はドイツ語、イタリア語、フランス語で書かれているから全く判別もできない(笑)。多分、ドイツ語かフランス語だと思う。

 

ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト
 

 「魔笛」のどんなところが謎なのかといえば、その登場人物の設定とストーリーである。『世界の歌劇』から抜粋してみる。古い書籍のため文字はそのまま書いておく。

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 場面はラムセス第一世頃のエヂプトはメムフィス市の、イシス神殿及びその付近に置かれている。登場人物は次の通り。イシス神殿に仕える大司教サラストロ(バス)、エヂプトの王子タミノ(テノール)、鳥刺しパパゲノ(バリトン)、神殿に仕える奴隷の頭、ムール人モナスタトス(バリトン)、夜の女王の娘パミナ(ソプラーノ)、夜の女王アストリフイアマンテ(ソプラーノ)、パパゲナ(ソプラーノ)、その他。

 『魔笛』は寓意歌劇だが、その寓意を共済組合の闘争と、その最後の勝利とを示唆したものと解している人々もある。ストリートフィールド氏の解説に拠ると『魔笛』はモーツァルト自身もまた台本作家のシカネダアも、その組合員の一人だった共済組合の信念の宣誓書であった。

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・「第一幕」:タミノがきらびやかな日本の狩衣(かりぎぬ)をまとって、岩山のひとつから駆け下ってくる。

・「神殿の森の中」:タミノは内から聞こえる声の警告を受けながら第一、第二の門をくぐり、第三の門に達した時、神秘の声が王子の質問に答えて、無智の夜はやがて明けるだろう、さもなくば決して夜の明けることはあるまいと警告する。

・「神殿前」:夜の女王が登場。神殿内に入って信者一同を虐殺しようとする。その時に嵐が起き、雷電がはためき、神殿を震撼させる。夜の女王一味は恐怖と絶望の悲鳴を揚げて地下に消え去る。そして神殿の跡には、太陽の神殿が燦然たる光を放って建っている。サラストロは大司教の席につき、タミノとパミナはサラストロの前に立ち、一同は正義の勝利を高らかに合唱する。

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 またフランスの音楽学者ジャック・シャイエの著書『魔笛・秘儀オペラ』には、「ト書きには、彼は日本の狩人の衣服を着て登場、とある。これはエジプトの、あるいはエジプト仕立ての、ドラマの出だしとしてはたしかに奇妙なことと思われるが、それは、太陽の出る<東洋>の出であることを意味している」とある。

 『魔笛』の主人公タミノは、エジプトの神殿に現れた王子なのに、なぜか日本の狩衣を着ているというのだ。狩衣とは日本の貴族や神官が纏う装束のことである。ということは、タミノが日本人であることを示唆している。しかもタミノは、遠い国の王子であることが明らかとなる。

 


 『魔笛』では、「善」であると思われた夜の女王が悪となり、女王の娘パミナをさらった悪のサラストロこそが、実は全知全能を知る賢者であったという、善悪逆転のストーリーである。最初は観客のだれもが、娘の救出劇とサラストロの打倒を期待するが、ストーリーは途中から様相を変え、日本の王子が、その娘パミナとともにピラミッドのなかで秘密の通過儀礼を与えられた途端、偽善者である夜の女王を滅ぼし、イシス、オシリスの神が日本の王子タミノの力に関与することでが勝利を宣言。そしてタミノに美と叡智の永遠の王冠を授けられ、太陽の神殿が燦然たる光を放つ、という不可解な形で終幕する。


 イシスとオシリスは、フリーメーソンにおける秘められた最高神でもある。つまり日本の王子がフリーメーソンの頂点をきわめ、奥義を知り、偽善を暴き、世界を救うということになるという意味に解釈できるのである。

 

日本で上演される際の『魔笛』タミノの衣装

 

 

◆「魔笛」と「イルミナティ」

 

 『魔笛』はモーツァルトが生涯の最後に完成させたオペラだが、実は台本を書いたのは興行主でありこの芝居に俳優・歌手として出演もしている「エマヌエル・シカネーダー」で、自分の一座のために書いたものだった。シカネーダーは当時ヨーロッパ各地を巡業していた旅一座のオーナーで、モーツァルトとはザルツブルク時代の知り合いであり、モーツァルトが所属したフリーメイソンの会員でもあった。そのシカネーダーは、当時仕事がなく生活に困っていたモーツァルトに依頼したのが「魔笛」である。

 この『魔笛』のテキスト本には、日本の狩衣のことに加えて、さらに衝撃的なことが書かれている。

 

 「古代の日本の皇子が書き残した預言書のコピーが、千年以上も昔のシルクロードを渡り、長らくスペインにあるユダヤ教のシナゴーグに納められていた。これを見たのが、アダム・ヴァイスハウプトというバイエルンの大学教授で、彼がイルミナティを創設するにあたって、参考にしたようだ」


 つまり、『魔笛』のテキストをまとめるとこうなる。主人公タミノは「日本の皇子」であり、その皇子は預言書を書き残していた人物。さらにその預言書をもとにつくられたのが秘密結社「イルミナティ」となっているのである!ちなみに『魔笛』に登場する通過儀礼がフリーメーソンの秘義を思わせることから、それを公にしたことでモーツァルトはフリーメーソンによって暗殺されたのだ、という噂も流れていた。だが、それは違う。

 

 モーツァルトはフリーメーソンであった。1784年、ウィーンの小さなロッジ『恩恵』に29歳で入会。その2か月後にはモーツァルトの勧めで、。父レオポルドと友人のヨーゼフ・ハイドンが『真の融和』というロッジに入会している。『恩恵』と『真の融和』は同じロッジを使用していたこと、『真の融和』の代表が、イグナーツ・フォン・ボルンであったことが、その後のモーツァルトの作品作りに大きく関与したていたとされる。

 

イグナーツ・フォン・ボルン

 

 

 実はイグナーツ・フォン・ボルンは、ヴァイスハウプトの片腕として、イルミナティの指導者的立場にいた人物でもある。もしそうなら、日本から伝わった預言書はヴァイスハウプトだけでなく、ボルンもそれを読める立場にあったということだ。ところが1784年、突然ボルンはイルミナティから手を引き、同時にフリーメーソンに関する活動も停止し、代表を務めるロッジも辞めている。これはイルミナティが解散させられる1年前のことである。

 

 なぜボルンはフリーメーソンもイルミナティもやめたのか。それはヴァイスハウプトがイルミナティ消滅の1785年に言い残した言葉に現れている。「闇のイルミナティに気をつけろ」である。ヴァイスハウプトもボルンも彼らが作った「イルミナティ」の組織を乗っ取ったマイヤー・アムシェル・ローシルト、つまりロスチャイルドを嫌ったのである。彼らは自分たちが信じていた「イルミナティ」と善なる「フリーメーソン」が、ロスチャイルドに侵食され「悪」となりはてたことを察知していたのである。

 

 飛鳥昭雄氏はヴァイスハウプトが作った「イルミナティ」を「前期イルミナティ」、そしてロスチャイルドに乗っ取られた「イルミナティ」を「後期イルミナティ」として分けている。前期は善で後期が悪ということである。カインメーソンの人間たちによる侵食によって組織が大きく変貌、「闇のイルミナティ」となった組織は、イルミナティ解散後に本家フリーメーソンにも侵食し始め、遂には見分けがつかなくなるになってしまう。そして、それが今日まで続いてきたのだ。だが、全てのフリーメーソンが闇のイルミナティの支配を受けているわけではない。

 

 

◆「魔笛」と聖徳太子の「未来記」

 

 「フリーメーソンとは何か?」というレーゾンデートルが、フリーメーソンの内部で問題となったことがあった。1782年、ドイツのハーナウ市郊外のヴィルヘルムスバードに、全ヨーロッパのフリーメーソンの幹部を集めて会合が開かれた。この時に、真っ先に提示されたのは、「フリーメーソンの真の目的は何か?その起源はどこか?」というものだったのだ。


 そこで高らかに、こう宣言した人物がいた。

 

 「諸君の求めるフリーメーソンの秘密は、わがイルミナティにある!」  

 

 この発現をしたのは「アドルフ・フォン・クニッゲ男爵」である。クニッゲ男爵は「イルミナティの団員たちはフリーメーソンより崇高で、より神秘的なものを与えられる。フリーメーソンの奥義である封印されている秘伝は、わがイルミナティにある」とも話している。この発言の後、ボルンはモーツァルトに急接近し、そこで『魔笛』が企画されたのである。

 この「フリーメーソンより崇高で、より神秘的なもの」とは何かといえば、それは日本の皇子が書き残した預言書のことである。この皇子と預言書の正体、それは「聖徳太子の未然紀・未来記」である!

 

 「聖徳太子の未然紀・未来記」とは、大阪の「四天王寺」と飛鳥の「法隆寺」に封印されてきた太子の預言書といわれる書のことで「未然紀」と「未来記」から成る。様々な人たちが開封させようと働きかけるも、「この書が世に出たら仏教が終焉する」として「四天王寺」も「法隆寺」も開封を拒み、「そんなものは存在しない」としている。だが、実際にはその写しが国会図書館にある。この国会図書館版は江戸時代に徳川吉宗が書き写させたもので、どういう経緯かは分からないが、現在も国会図書館の某所にて厳重に保管されている。

 

 

 「未然紀」と「未来記」の概要を解き明かしたのが、1998年に飛鳥昭雄氏と山上智氏による共著『聖徳太子の大預言』と『聖徳太子の秘文開封』である。日本書紀に「未然を知らしめす」と形容された聖徳太子だったが、その意味は「預言者だった」ということであり、その太子の預言書は本当に実在していたのである。その太子の存在を封印したのが藤原不比等であり、その末裔が陰陽師の血も引く飛鳥昭雄氏である。祖先が封印したものは子孫がその封印を解かねばならないのである。

 

 今から1400年前の斑鳩の里から発せられた太子の警告は、聖徳太子が亡くなってから1400年分の預言である。そこにはアメリカが樹立を目指す「世界政府」は世界の逆賊となり、必ずや第3次世界大戦が勃発するとある。そして偽の預言者とサタンの手先である獣の存在が現れ、やがて世界最終戦争ハルマゲドンが始まると解釈できる預言が残されている。つまり「未然紀」と「未来記」とは「聖書」の「ヨハネ黙示録」の詳細版ともいえる地球規模の預言体系だったのである。

 

 つまり、モーツァルトが作った歌劇『魔笛』に登場する「狩衣」を着た皇子とは聖徳太子のことで、『魔笛』のストーリーとは   

 「聖徳太子の未然紀・未来記」にある、終末の世のエルサレムに集まるとされる「悪魔(赤龍)」「世界の王:獣」「偽預言者」の666の出現と、それに対峙する二人の「聖なる預言者」に関する「預言」だったのである。

 

「ヨハネ黙示録」

 

 「聖徳太子の未然紀・未来記」が示すのは善悪逆転についての預言であり、それが『魔笛』のテーマにも移植されたということのである。そしてその内容を知ったヴァイスハウプトが作ったのが「光」を意味する「イルミナティ」という組織だったのであり、彼の作った初期の「イルミナティ」というのは、本当は聖徳太子の教えに従った光の組織を目指したものだったのである!

 

 

◆「聖徳太子」と「イエス・キリスト」と「明けの明星」

 

 「スペインにあるユダヤ教のシナゴーグに納められていた預言書とされた太子の「未然紀・未来記」の内容を記した書ををヨーロッパに送ったのは、日本にいたヤフェトメーソンだったはずだ。ヨーロッパにいたヤフェトメーソンには大神権を持つ預言者は存在せず、さらにヨーロッパにはイエス・キリストの教えとは異なる偽のキリスト教が支配することを太子の預言を通じて理解していたからだ。

 だからこそ日本にいたヤフェトメーソンは、八咫烏を組織した大神権を持つ聖徳太子の預言を、ヨーロッパにいたヤフェトメーソンに伝えたのだ。そして、そこには聖徳太子の正体も「暗号」として記されていたはずである。

 

 モーツァルトの『魔笛』の舞台はエジプトの神殿である。そこに日本の皇子が現れて悪と対峙するというのは「預言の成就」を示すのである。なぜなら、古代エジプトで奴隷であったイスラエル人たちを、カインメーソンの魔術師たちを従えていたエジプト王ファラオ「ラムセス2世」の手からから解放したのは「モーセ」である。そしてモーセの跡を引き継いだヨシュアが導いて入った「カナンの地」に築かれたのが、完全なるフリーメーソン国家だった「イスラエル」である。

 

 レビ人の家系に生まれたモーセは、レビ人の中のレビ人である大祭司コーヘンの一族であったが、その末裔はモーセの兄「アロン」の一族である。モーセは単にレビ人の大祭司だったのではなく、「大預言者」であり、いわば「裏大祭司」だったのである。なぜなら神ヤハウェからイスラエル民族を導くための言葉を預かり、レビ人の兄「アロン」に指示して、祭祀の道具をつくらせていたのはモーセだからである。

 

モーセ

 

 モーセは古代エジプトの王子として育てられたセムメーソンの王であり、もう一人の王子がハムメーソンの王たるラムセスである。「モーセ」という名前は「息子」を意味する。そして「ラムセス」はエジプトの太陽神「ラー」の息子、「ラー・モーセス」である。ふたりとも「モーセ」だったのである。

 

 イスラエル人の大預言者「モーセ」直系の末裔こそが「聖徳太子」とされた人物であり、「ヤマトメーソン」の国である極東イスラエル王国を成立させた。さらにその末裔が現在の「天皇陛下」である。その天皇陛下にはお役目がある。「天岩戸」を再び開け天照大神たるイエス・キリストの再臨を導くことである。そのためには、先祖であったモーセがカインメーソンと対峙したのと同様に、世の終わりに「ラムセス」の末裔とカインメーソンと再び対峙しなければならないのである。歴史は繰り返すのであり、それを両義預言という。

 

 イエス・キリストの象徴は「明けの明星」である金星である。だが、しかし、「聖書」にはもうひとり、明けの明星と呼ばれた存在がいる。大魔王サタンである。悪魔の王サタンは、かつでは最も神に近い光の天使で、神学では「熾天使セラフィム」の位にあった「光を運ぶ者」たる「ルシフェル」であり、神に戦いを挑んで負けたことで堕落した「堕天使ルシファー」である。

 

「明けの明星」

 

 この世が最も暗くなった時代に光輝くのが「宵の明星」で、それは同じ光でも闇に輝くサタンの星となる。しかし、やがて朝が近づくと、その他の星の輝きは見えなくなり、唯一「明けの明星」だけが光り輝く。最後の輝きである。しかし、太陽には勝てない。地平線から太陽が顔をのぞかせ、天空に昇ってくると、圧倒的な光の量によって明けの明星も姿を消すのである。太陽が絶対神、金星を堕天使になぞらえているのである。

 

 2022年の天空には「宵の明星」が輝いている。堕天使ルシファーの邪悪な思いが多くの人間の心を惑わせ、世界を終わりへと導いている。地球上で起きる全ての出来事に大きな影響を及ぼしている。そしてその動きは加速する。だが、人類最終戦争の引き金を引くのはわれわれヘブルメーソンの役割である。

 古い世を終わらせなければ新しい世を迎えることはできない。明けの明星が輝きを失い、地平線の彼方へと消え去るには「太陽」が再び姿を現さないとダメだからだ。そのためにはわれわれ大和民族は重たい十字架を背負うことになる。世界の雛形「ヤマト」がその役を担わなければ、太陽は昇らないのである。

 

<終わり>