「フリーメーソン」の真実 その13

 後編:超古代フリーメーソンと闇の秘密結社

 

◆1ドル札に込められた預言

 

 アメリカの1ドル札の裏にはアメリカの国璽の表と裏の両方の図柄が描かれている。左には「13段のピラミッド」「プロビデンスの目」が描かれている。「プロビデンス」は「全能なる神の目」であり、ピラミッドとともにアメリカの国璽の裏側の図柄である。

 右側には国璽の表の図柄である翼を広げたハクトウワシ、合衆国のモットーである「E Pluribus Unum」(ラテン語: 多数から一つへ)と書かれた布、13個の星を囲む「六芒星」=「ダビデの星」が描かれている。

 

 

アメリカの1ドル札の裏面

 

 鷲の羽根の数は33枚、鷲は13個の実と13枚の葉のついたオリーブの枝と13本の矢とをそれぞれの足に握り、鷲の頭上には「栄光」を表す13個の星が「六芒星」=「ダビデの星」の形に並べられている。もう呪術だらけである。この1ドル札に込められているのは「アメリカという国はフリーメーソンが建国したが、やがて裏側はイルミナティが支配する」という「預言」である。

 

 これはどういう意味なのかといえば、アメリカはまずフリーメーソンが「悪」の意図はなく「自由の国」として建国した国ということである。ヨーロッパ、イギリスの王族たちの支配体制と、その根本にあった「ヴァチカン」=「カトリック」による支配を嫌った「プロテスタント」たちが、フリーメーソンとともに建国した国ということである。

 

 

 1ドル札の裏側左に描かれている「ピラミッド」「プロビデンスの目」がをつなぐと「上向きの三角形」となる。更にそれに対応するように「下向きの三角形」を描くと、5箇所の文字が浮かび上がってくる。「MASON」という文字である。「フリーメーソンが建国した」という暗号であり、左側の六芒星は右側の国璽の13個の星を囲む「六芒星」と対を成しているのである。

 右側の「六芒星」はユダヤ人事業家「ハイム・ソロモン」がユダヤ民族の象徴を入れて欲しいという要望から入れたものだが、やがて建国される「イスラエル」の預言であり、左側の「新世界秩序」=「New World Order」を意味する文字「Novus ordo seclorum」と、右側の「E Pluribus Unum」(ラテン語: 多数から一つへ)が陰陽でひとつになる預言である。つまり、やがて終わりの日の前には「新世界秩序」の名のもとに「世界統一政府」ができ、それを作るのは「アメリカ」であるという意味なのである。

 

 さらに左側の13段ピラミッド、右側の13個の星を囲む「六芒星」と「鷲」の足が掴む「13個の実と13枚の葉のついたオリーブの枝と13本の矢」が暗示するのは「死」である。それは「この世の終わり」をもたらすという意味となる。

 

 13段ピラミッドの上に光る「プロビデンスの目」は左目である。左というのは「左遷」「左道」というように、中国やヒンドゥー教などでも古来より「左」は「卑しい」「不浄」「低い地位に落とされる」意味で使われてきた。だが、「プロビデンスの目」は「万物を見通す神の目」であり、本来ならば「右目」が正解のはずなのだが「左目」が描かれているのはなぜか。その答えは日本にしかない。古事記の「天岩戸神話」である。

 

 「天岩戸神話」では、天岩屋の中にお隠れになった天照大神を岩屋の中から出てきていただくため、天岩屋前に立てられた「榊」(さかき)に三種の神器の「八咫鏡」(やたのかがみ)が掛けらる。そして「天宇受賣命」(アメノウズメノミコト)が裸踊りをすると、これを見た神々が大笑いをして大変な騒ぎとなる。騒ぎが気になった天照大神は、少し岩戸を開いて外を覗くと、榊にかけられた鏡に映ったのは、光り輝く神の「右目」が映っていたとある。

 


 神の右目は「鏡像反転」で左目になる。「榊」という神を吊るした木にかけられた鏡に映った右目は天照大神の目であり、十字架にかけられたイエス・キリストの目である。イエス・キリストが男神なのに天照大神が女神とされているのも鏡像反転で「左右を逆に見よ」という示唆である。

 

 つまり「プロビデンスの目」である「左目」は神の目であるのだが、それは1ドル札の裏側に描かれることで「神の目とは反対の目」となる。「悪魔サタンの目」である。さらに上部にある「神は我々の 企てを支持した」を意味するラテン語「Annuit cœptis」も 「サタンは我々の 企てを支持した」 という意味になる。なぜならピラミッドの底部にある「MDCCLXXVI」というローマ数字が示すのは、1776年5月1日の「イルミナティ創立記念日」だからである。

 

 1ドル札の刻まれているアメリカの「国璽」とはアメリカという国自体の預言となっているのである。敢えて裏側に描くことで「正なるもの作るが、やがて邪が支配し、世界を終わりに導く」という預言なのである。これはイルミナティが仕掛けたものではなく、フリーメーソンの奥義を知り尽くした「真正フリーメーソン」が仕掛けたものである。

 もちろん、普通のフリーメーソンに混じってイルミナティ系のメーソンの人間も混じっていたいたに違いない。だが、アメリカは建国から約100年、イルミナティのアメリカ進出を許さなかったのである。

 

 

◆イルミナティによるアメリカ乗っ取り

 

 当時、金融支配を企てるロスチャイルドによる支配を反対するアメリカ人が多かったため、ロスチャイルド家の人間はアメリカには渡れなかった。そこでロスチャイルド家は傍系の人間をアメリカに送り込む。それが「ロックフェラー家」である。

 

ジョン・D・ロックフェラー

 

  アメリカがイギリスから独立する前、「カトリック」と「イルミナティ」が支配したヨーロッパ大陸から逃れた「プロテスタント」と「ピューリタント」(清教徒)は、大西洋を挟んだアメリカ東海岸地帯で旧支配勢力の移住を拒否、逆に徹底排除していたのである。この時代のアメリカにとって「イルミナティ」は歴史的事実として認知されており、だからこそ新大陸へ移住させないようにしていたのである。よって「ロスチャイルド」はアメリカの直接支配に乗り出せず、代わりに17世紀初頭のドイツ、ラインラント=プファルツ州に起源を持つ「ロックフェラー」を送り込んだのである。

 「ロックフェラー」は自分達をドイツ系の「WASP」(ホワイト・アングロサクソン・プロテスタント)と称しているが、ジャーナリストで歴史家のゲイリーアレンが著した『The Rockefeller File』には、「ロスチャイルド」の当主が語った言葉として「ロックフェラーはロスチャイルドの傍系にあたる」とその正体を暴露されている。


 「ロックフェラー」は、元はスペインにいた裕福なアシュケナジー系ユダヤで、15世紀に広大な土地を領有する地主階級だったが、1492年にスペイン国王の「ユダヤ人追放令」が発布されるとトルコに逃れたと、ジェラルド・R・フォード前大統領の副大統領でニューヨーク市長だった「ネルソン・D・ロックフェラー」の祖父が認めている。
 「ロックフェラー」の一族はトルコからフランスへ逃れ、キリスト教の方が商売上有利だとプロテスタントへと改宗、次々と国を移るたびに姓名を変え、フランスで「ロクフイユ」(Roquefeuille)、ドイツで「ロッゲンフェルダー」(Roggenfelder)、そしてアメリカで「ロックフェラー」(Rockefeller)と名を変え素性をロンダリングしていった。

 

 「ロスチャイルド」による支配を恐れるアメリカの住民たちに気づかせないようにするため、「ロスチャイルド」は新大陸に入った「ジョン・D・ロックフェラー」に多大な資金を与え、アメリカを裏から支配する石油王に仕立てる。ジョン・D・ロックフェラーは1870年に「スタンダード・オイル」を創業、ピーク時はアメリカの石油の90%をコントロールするなど同社は石油市場を独占。ロックフェラー家はその後ロスチャイルド家と同様にアメリカの財閥との政略結婚を進め、大富豪の半分以上がロックフェラーと血縁関係になり巨大財閥を形成することによってアメリカを事実上支配することになる。

 

 ロスチャイルドはロックフェラーに巨大な新興国アメリカの金融を支配させるため、アメリカ合衆国に「中央銀行制度」を導入させようと企てる。「連邦準備制度理事会」(FRB)を設立させ、ドル札を自由に刷れる体制を作り上げることでアメリカの金融を支配することをたくらむ。だが、当初は反対する議員も多く、予定通りにはことが進まなかった。そのため邪魔になる者たちを抹殺する計画を進めた。これが処女航海中の1912年4月14日深夜に氷山に衝突し、その損傷による浸水が原因となって翌15日未明に沈没した豪華客船「タイタニック」である。

 

「タイタニック」

 

 沈没したタイタニック号には連邦準備制度理事会(FRB)の設置、第一次世界大戦に強く反対してた三人が乗っていた。鉱山経営で莫大な富を築いた「ベンジャミン・グッケンハイム」、メイシーズ百貨店のオーナーで政治家の「イジドー・ストラウス」、そして資産5兆円を誇るといわれた当時のアメリカ最大の大富豪「ジョン・ジェイコブ・アスター4世」である。

 彼らの共通点は大富豪であり、同じ大富豪であった「J・P・モルガン」が三人をタイタニックの乗船に招待。タイタニック号を運行させた会社は「ホワイトスター・ライン」で、そのオーナーはJ・P・モルガンであった。モルガンと親しい55人はタイタニック号に乗る直前にキャンセル。だがそんなことを知らない3人は乗船し海の藻屑となってしまう。

 

 邪魔となった議員を取り除いた後もまだ反対する議員たちも残っていたが、議員たちが参加しないようクリスマス休暇の1913年 12月 23日にひっそりと「連邦準備法」を成立させることに成功。さらに「J・P・モルガン」は第一次世界大戦で莫大な金額を手にする。ここからイルミナティによるアメリカ合衆国の本格的な乗っ取りが始まったのである。

 

 

<つづく>