ロシアのウクライナ侵攻と第三次世界大戦:その10
12歳のときに竜巻に飲み込まれ、激しい砂嵐で両目を傷つけられて失明し、盲目となった。それ以来、予知能力が身についた。本人は、普通の人間には見えない不思議な生き物が、未来の出来事を予知夢として教えてくれると主張していた。
予言の的中率は70〜80%、または85%といわれている。第二次世界大戦の勃発、チェルノブイリ原子力発電所事故、ソビエト連邦の崩壊、ダイアナ妃の死去、アメリカ同時多発テロ事件、スマトラ島沖地震、バラク・オバマの大統領当選、東北地方太平洋沖地震、福島第一原子力発電所事故、イスラム国の台頭、新型コロナウイルスの流行などを予言したともいわれる。生前にはアドルフ・ヒトラーの訪問を受けて、戦況の推移を尋ねられたこともある。
1996年に乳癌で死去。死後、予言の多くは衝撃的なものだったためにブルガリア政府によって国家機密扱いされた。
目が見えなかった予知能力者の予言の内容は国家機密、的中率は70〜85%で、ヒトラーの訪問も受けていたとは、ただならぬ存在である。ババ・ヴァンガは視力を失った代わりに高度な予知能力を得たとされている。厳密には彼女は未来を見通すことができたわけではなく、一般人には見えない「不思議な生き物」から未来の世界で起こる出来事を予知夢として見せられていたのだという。胎児の未来を予言したり、数百年前に亡くなった人々の霊と対話することもできたとされている。
ちなみに的中率は70〜85%という数字だが、これはゲオロギ・ラゾノフ博士の「暗示学および超心理学研究所」というところで綿密な調査を何度も受けた結果、研究所から予言の的中率は80%であると公式に認定され、研究所の敷地内に銅像まで立てられたよいう。かなり興味深い話である。
◆「不思議な生き物」から見せられる未来
「一般人には見えない「不思議な生き物」から未来の世界で起こる出来事を予知夢として見せられていた」というのだ。いったいどんな生物なのか知りたいところだが、予言ではないのだがこれと同じような話は聞いたことがある。それは世界的なSF作家であり科学者でもあったアイザック・アシモフの話だ。
アイザック・アシモフは、世界3大SF作家としても知られるアメリカの作家で生化学者でもあった人だ。その著作は500冊以上を数え、SFはもちろん著作は多様な分野に渡っていた。特にロボット関係の著作が多かったが、個人的には『ミクロの決死圏』が大好きだった。日本にもアシモフのファンはいっぱいいると思うが、実はアシモフは自分で著作を書いていたのではなく、「小人と一緒に書いていた」というのだ!
この話は、明治天皇の孫であり世界的なジャーナリストである中丸薫氏が、ベンジャミン・フルフォード氏との対談した本の中で語ったものなのだが、中丸薫氏がアシモフと話しをした内容がそのまま掲載されている。ちなみに中丸薫氏は世界の要人と言われる人たちに数多くインタビューをしており、その中にはロスチャイルド卿やロックフェラー、殺されてしまったリビアのカダフィなどがいる。さらに北朝鮮の金日成から招待されて平壌を訪れた時には、金日成が突然亡くなり、軍事クーデターかと世界中が騒ぐ中、唯一の西側のジャーナリストとして平壌から電話で世界中に状況を伝えるなど、単なるジャーナリストではない方だ。
中丸薫氏、デヴィッド・ロックフェラーと共に
以下、中丸薫氏の著作『開戦前夜』から引用する。
「ここにタイプライターがあるでしょ。ここに私が座る。するとそちら側に小人たちが座るんです。3~4人くらい。あるときは、もっとたくさんやって来ます。そうして、いろんなことを話し始めます。私はそれを聞きながら、タイプライターを打つだけなんです」
彼はそのときの様子を再現するかのように、身振り手振りを交えながら、けんめいになって私に説明した。
「あなたは、そうやって367編もの本を書いたのですね」
「そのとおりです」
「そのことを、どうやったら科学的に説明できますか。それこそ心の世界というのではないですか」
彼は唖然としていた。それは彼にとって当り前になっていて、ことさら自分の口から他人に話す必要もなかったことのようなのだ。しかし、そんな彼にもどうして書けない時が過去に一度だけあったという。それは、ある日突然、出版社の人がやって来て、「このようなストーリーの本を書いてほしい」と細かく注文をつけ、さらに強引に契約書を交わし、前金まで置いて帰っていったときのことだ。彼としては興味も湧かず、書きたいという気持ちも一向に起きなかった。するとその夜は小人たちも現れてくれなかった。出版社からの題材を断り、小切手を返すことにした。すると、それを彼がもともと選んでいた題材の本のための前金にしてほしいという話になったという。
「宇宙やロボット、あるいはコンピューターのことを書くと、ジャーナリストたちは、私のことをよほどの大家だと思ってインタビューにやって来ますが、それは勘違いなのです」
アシモフの小説やエッセイは、緻密な計算に基づいた数字や科学を題材にしたものが多い。しかし本人に言わせると、小人が語ったことを、そのまま文章化しただけだというのだ。
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あの世界的なSF作家の作品は「小人が語っていたことを書いていた」のである!ババ・ヴァンガ「一般人には見えない「不思議な生き物」から未来の世界で起こる出来事を予知夢として見せられていた」としても不思議ではなくなってくる。そんなババ・ヴァンガが残した膨大な予言は今でも研究と解読が続けられているらしい。それらの予言の中でも特に注目されるのが、1979年に作家のヴァレンティン・シドロフ氏と行った会談での以下の発言である。
この1979年の予言だが、ウラジミールの栄光、ロシアの栄光、といえばロシアのウラジミール・プーチンをおいて他には考えにくい。予言、この場合は「予知夢」であるが、予言や予知夢というのは、言葉や映像の解釈によって大きく変わるものだ。ちなみに他の日本語訳ではこう書かれている。
「氷のように全てが溶ける。しかし、一箇所だけ手つかずの領域が残るだろう。それは、ウラジミールの栄光、ロシアの栄光である」
どちらにしても「ウラジミールの栄光」と「ロシアの栄光」は変わらない。どう考えても現在のウクライナ侵攻後の結果を言っていると思われるのだが、この会談にはまだ続きがある。
「多すぎる犠牲者が出るが、誰にもロシアを止めることはできない」
「ロシアが全てを取り去ってしまう。そして、ロシアは残るだけではなく、世界の覇者となる」