真っ二つとなった「九尾の狐の”殺生石”」

 

 またまた神道的には恐ろしい「予兆」となることが起きた。それは栃木県にある「九尾の狐」(きゅうびのきつね)伝説にゆかりの名勝「殺生石」(せっしょうせき)が真っ二つに割れてしまったことだ!

 

 

 

 ニュースでは以下のように報道されている。

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栃木県指定文化財で「九尾の狐」伝説にゆかりの名勝「殺生石」が真っ二つに割れてしまったことが、2022年3月5日に報告されました。栃木県観光協会の調べでは、自然に割れたとみられるとのことですが、「伝説のある石が割れた」ということで、海外でも話題になっています。

「殺生石」が割れたのは3月5日午後、Lillian(@Lily0727K)さんのツイートで明らかになりました。観光協会によると、3月4日にはこの種の報告などがなかったことから、3月4日夜から5日にかけて自然に割れたと考えられるとのこと。

「殺生石」は、古くは中国の地理書「山海経」にも登場する伝説の生物「九尾狐(九尾の狐)」にゆかりのある石です。日本での伝承では、鳥羽上皇の女官・玉藻前(たまものまえ)の正体が狐で、陰陽師・安倍泰成によって正体を暴かれて那須野へ逃げ、三浦義明・千葉常胤・上総広常らの追討を受け、最期は姿を変えたのが「殺生石」だとのこと。名前は、石から放たれる毒気(火山性ガス)により周辺の生き物が死ぬとしてつけられたものです。

「伝説的な石が割れた」ということと、そのエピソードに登場する玉藻前がゲーム「Fate/Grand Order」に登場することで名が通っていることもあって、海外でも「Killing Stoneが割れた」として報じられています。

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 割れた「殺生石」を発見されたLillian(@Lily0727K)さんは、ツイートでこうつぶやいている。

「九尾の狐の伝説が残る、殺生石にひとりでやってきました。 縄でぐるっと巻かれた真ん中の大きな岩がそれ… のはずなのですが、なんと岩は真っ二つに割れて、縄も外れていました。 漫画だったらまさに封印が解かれて九尾の狐に取り憑かれるパターンで、見てはいけないものを見てしまった気がします。」

 

 岩は2つに割れ、注連縄も外れていたとある。ご本人が恐れるように、まさに見てはいけないものを見てしまったのである。この事象がとてつもなく重要である。

 

  

 

 なんで「殺生石」が真っ二つに割れてしまったことが恐ろしい出来事の「予兆」なのかといえば、それは「九尾の狐」だからである。日本の伝説や神話は全て象徴であり、「過去に起きた出来事」「日本国と日本人の出自の秘密」「未来の預言」を多層的に象徴で表わしている。「九尾の狐」が何を表わしているかといえば、それは「八岐大蛇」(ヤマタノオロチ)である!

 

 先月投稿した「諏訪大社の3つの神事と「艮の金神」の出現!」という記事の中でも書かせていただいたが、日本の吉凶を占う諏訪大社の神事である「筒粥神事」(つつがゆしんじ)の今年の結果は「三分六厘」であった。また「筒粥神事」と共に吉凶を占う諏訪湖の「御神渡り」(おみわたり)は縁起的によくない「明けの海」が4年連続でつづいた。

 2021年まで4年連続で「三分五厘」の「三行半」(みくだりはん)と出た「筒粥神事」と「御神渡り」が並んだのだ。今年の「筒粥神事」は何とか「三分六厘」と出たものの、それは最後の「一厘」を待つしかない希望が無い状態ということであり、その「筒粥神事」から1年遅れで連続4年の不吉の「明けの海」が出たことになった。実際、過去に「明けの海」が出た年には「阪神淡路大震災」(1995年)と「東日本大震災」(2011年)が起きている。

 

 この2つの神事に加えて、今年は諏訪大社は7年に一度の「御柱祭」(おんばしらさい)が行われる。現在、諏訪の4社には神を象徴する「柱」が立っていない状態である。この諏訪大社の4社に柱を立てるのは、諏訪には日本最大の祟り神である「艮の金神」(うしとらのこんじん)を封印しておくためである。

 なぜ封印する必要があるかといえば、あまりにも強大な力を持つ祟り神だからで、その祟を恐れた八百万の神々が諏訪に封印したとされる。あくまで神話であるが、だからこそ出雲大社に八百万の神々が集まる「神在月(かみありづき)」=全国からは神が消える「神無月」(かんなづき)であっても、「艮の金神」だけは諏訪の地からは出る事が許されず、その正体は人々を強大な力で殺戮する八岐大蛇(やまたのおろち)であり、日本神話の「出雲の国譲り」の際に諏訪に追いやられた「建御名方神」(たけみなかたのかみ)のことでもある。暴れ始めたらどうなるか分からない凶暴さを持つがゆえに、「艮の金神」だけは何があっても絶対に封印しておかねばならないのである。

 

  

 

 2021年は「丑年」(うし)で、2022年が「寅年」(とら)である。「うしとら」=「艮」。牛は角を持ち、虎は凶暴な牙を持つ。その風貌は牛の頭と虎の巻布で「鬼」を表し、さらには角と牙を持つ「龍」にも表すことができる。だからこそ鬼であり龍でもある殺戮の神「艮の金神」は、「丑年」と「寅年」をまたぐ2022年の2月以降に出てくる祟り神とされる。

 

 「九尾の狐」は尾っぽが9本の化け物である。尾っぽが9本というのは八叉に分かれているから尾っぽが9本なのである。日本神話は全て象徴である。何を表わしているかといえば、「八岐大蛇」である!

 その「八岐大蛇」を封印した「注連縄」が外れ、「殺生石」が真っ二つに割れたということは、殺戮の神の象徴である「九尾の狐」=「八岐大蛇」=「艮の金神」=「殺生石」が蘇るという象徴であり、日本が真っ二つにされるということである。「殺生石」とは「日本人の生」を「殺す」のを封印した「要石」(かなめいし)なのである。その「要石」を置き、注連縄で封印していた殺戮の神の封印が解けるということを表しているのである!

 

 さらにいえば、「九尾の狐」は「九」=「苦」で「苦しみ」を象徴。「狐」は日本最大の数を誇る「稲荷神社」で祀られる神の使いの象徴である。伏見稲荷神社に祀られるのは豊穣をもたらす「宇迦之御魂神」(うかのみたま)であり、その正体は荒ぶる神で「八岐大蛇」を退治した=封印した「スサノオ」。それが復活するのである。

 神道の呪詛は全国で行われている神事であり、こうした封印である。諏訪大社の封印が解かれ、さらに「殺生石」の封印までが解かれてしまった。「阪神淡路大震災」や「東日本大震災」を超える、日本を真っ二つにし、多くの日本人に殺戮をもたらす巨大地震が来る予兆と考えた方がいい。残されているのは香取・鹿島に置かれた本当の「要石」だけである。