J-POP数珠つなぎ その199


「Hello Mr. Santa Claus」/河内淳一




   日本語のタイトル「ハロー・ミスターサンタクロース」が正式なもののようだ。

この方は元々はスタジオ・ミュージシャンで、1986年に桑田佳祐が率いるKUWATA BANDのメンバーとしても活躍した方だ。

   日本テレビで桑田佳祐がプロデュースした、クリスマスのTV番組「メリークリスマス・ショー」にも出演していたので、このシングルが91年にリリースした時に買ってしまった記憶がある。




 曲は山下達郎の「クリスマス・イブ」のような感じで、サンタになり切れない男の切ない気持ちをサンタに託すというミディアム・テンポのクリスマス・ソング。歌詞の内容はこの時期にはありがちな感じなのだが、サビに向かって盛り上がっていく感じが覚えやすくていい曲だ。


 ちなみにカップリングもクリスマスソングで「メリークリスマス」。これまたイヴを寂しくすごす男の気持ちを綴ったバラード。J-POPのクリスマスソングには「イブは一人=寂しい」という山下達郎が作ってしまった法則から抜けられない曲が多すぎる気がする(笑)。


 イブは前日のことで、クリスマスではないのだが、日本はイブ好きが多すぎて困る。キリスト教徒の外国人からすると、なんで日本人はそんなにイブ好きなんだ?となるのだが、そういう時には「日本人はキリスト教徒ではないから、クリスマスは仕事なんでイブを大切にするんだ」と訳の分からないことを言うようにしている(笑)。


 それにしても日本のオリジナル・クリスマス・ソングは本当に1989年から1992年までに大量にリリースされていた。「クリスマス音楽バブル期」勝手に名付けている(笑)。