「コンビニで流通しているすべてのペットボトル入り緑茶から、農薬が検出された。日本の農薬残留値の基準は海外と比べて非常にゆるく、輸出しようとすれば検疫を通らないほど。人体に深刻な影響を及ぼしている可能性もある」
奥野修司(『本当は危ない国産食品 「食」が「病」を引き起こす』)
「中国の食べ物は危険で国産食品は安全」などとだと言われてきたが、どうやら実際はかなり違うみたいだ。以前からもちょくちょく耳にしていたが、日本は海外とは大きく異なり、農薬の基準値が信じられないほどゆるいらしい。
「日本の基準はゆるすぎ」 緑茶の飲みすぎは"農薬中毒"を引き起こす?
いずれにせよ、私たちの体は、お茶を飲むことたびに、この農薬に汚染されているということなのだ。
と語るのは、この衝撃的な事実を調査したチームの一人、北海道大学の池中良徳准教授。
麦茶やウーロン茶からはあまり農薬は検出されなかったようだ。「焙煎する過程でなくなったのだろう」と池中氏は推測しており、通常ネオニコは270度以上で分解されるかららしいのだが、但し中国産ウーロン茶からは重金属もよく検出されるので要注意みたいだ。
実はこのネオニコという農薬、検出されるのはお茶からだけではない。ほとんどの野菜から検出されているのだ。
東京都は毎年、「国内産野菜・果実類中の残留農薬実態調査」を公表しているが、平均して約6割の農産物からネオニコが検出されている!
「野菜ジュースからも100%出ます」と言うように、日本人が口にするお茶や野菜など、様々な農産物は「農薬漬け」ということなのだ。日本で許されている数値は、EUやカナダ、台湾、韓国などに輸出すれば検疫ではねられるほど高く、それがなぜ日本のスーパーでは売られているのかと言えば、EUなどにくらべ、日本の残留基準値の設定が信じられないほどユルいからだ。
同じようにお茶を生産している台湾と比べてみると、ネオニコの中のチアクロプリドは600倍、チアメトキサムは20倍、アセタミプリドは15倍……というふうに、やはり日本の基準値は信じられないほどユルユルなのだ。
アメリカに出張すると「無農薬」の野菜やフルーツを売っているスーパーは大繁盛しているし(まぁその分遺伝子組み換え食品も多いが)、日本産の食品も無農薬ばかりだった。農業大国のフランスに行ったときにも、立ち寄ったスーパーの棚で見た日本産の茶葉のほとんどが無農薬だった。
別に海外を礼賛するつもりはないが、日本はあまりにも農薬にユルイ。ユルすぎる。
コロナを恐れて「健康にいい」と言って緑茶ばかり飲んでいると、実はコロナ感染より酷い病気になりそうだ(笑)。
明日からは麦茶と烏龍茶に変えないと。