コメントは「3秒以内」をルールにする。

齋藤孝 『頭のよさはノートで決まる』

 

2017年3月9日記述

 

話をすったときに、パッと答えが返ってくる人は、頭の回転が速い。

これは訓練で誰にでもできるようになる。

 

以前、ライジオ番組やネットの生放送TV番組レギュラーをやらせていただいたり、番組のプロデュースを手掛けていたりしたのだが、そこで感じたのは、まさに「頭の回転の速さ」であった。

 

特に表情や動きが見えないラジオ番組の場合、コンマ5秒の「間」がとても気になる。

一瞬考えたり答えを躊躇したりして、コンマ5秒遅い返答が来ると、もうじれったくなってしまうのだ。それが理由でレギュラーを降りていただいたアーティストもいた。

 

インターFMでレギュラーをやっていた時も同様で、ゲストでやってきた頭の悪い女性アーティストが、とても返しが遅くて、二度とゲストには来ないでいただいた。

 

出演したご本人は、マイペースでやっていたのだと思うのだが、自分の名前を冠したレギュラー番組だったり、収録方式でバサバサ編集しない限り、とてつもなくテンポの悪い番組になってしまう。

これはラジオではもう致命的だ。

 

逆にペースを変えずに一定の速度でずっと話せる人は安心感を与えるから、何十年とレギュラーを務めているMCの方もいたりするが、これはコメントを返すことは不要だからこそOKなのだ。

 

番組でなくとも、仕事のできる人は頭の回転が速くてせっかちなので、3秒も返答がないと絶対にじれったくなったりイライラする。

もう、返事が遅いだけで「こいつNG!」のレッテルを貼られてしまう可能性が高いので気をつけよう。

 

先日も話す「テンポ」について書かせてもらったが、何かを聞かれたら、その瞬間に返答できれば会話のテンポは崩れない。だが、聞かれてから考えたのではもう遅い。

 

齋藤氏が「訓練」というのは、常にノートにメモする習慣を身につけろ!ということなのだ。

いつ話がふられても即答できるようになるには、「つねに準備しておく」ように訓練が必要で、そこで役に立つのが、いつもノートにメモをするという習慣なのだ。

 

きれいに書こうなんて考える必要はなく、ノートを見返そうなんてことも不要だ。もう人の話しをきいたら、ひたすらその場で書きながら頭を整理することが重要で、ノートは書いた時点で8割の役割を終えてしまうからだ。

 

ノートに書くこと自体が心を強くし、頭をよくする。これはやってみるとよくわかる。

僕もメモ魔でいろんなノートがある。

 

打合せ用、新聞や雑誌の記事の切り抜き、グラビア写真、アイデアなどなど、ノートのタイトルも「天才ノート」やら「俺って最高!感謝ノート」とか、「原色美女図鑑」などなど、自分が面白がれる仕組みを盛り込んで使っている。

 

ノートのポイントは、客観情報(事実、重要なポイント)と主観情報(コメントやアイデア)を交えてメモして、その日かその週に、その内容を2人以上の人に話すと自分の中に定着する。

そして斎藤氏同様にノートを見返すことはあまりない。

 

ちなみに僕の夢は「超天才になる」ことなのだが(笑)、頭を良くするうえでも、人生を楽しむためにも、ノートで自分と社会に化学反応と連鎖反応を起こしたいとたくらんでいる・・・。