「生きてるだけで丸儲け」
明石家さんまの座右の銘
この年末年始は久しぶりにTVを見ることが多かった。
レコ大や紅白を全て見たのも10年ぶり以上かもしれないが、中でも明石家さんまが出演していた番組はほとんど見たかもしれない(笑)。本日の言葉である「生きてるだけで丸儲け」は、愛娘「IMALU」の名前の由来にもなっていることは結構知られた話だと思うのだが、なんでさんまさんはこの言葉を座右の銘にしたのかは、あまり知られていない。
1985年8月12日に起きた犠牲者520名の大惨事となったJAL123便の墜落事故。実は、さんまさんはこの瓶に元々乗る予定だったのだが、たまたま番組収録が早く終わったため、この瓶をキャンセルして、ひとつ前の便に搭乗して助かった。このときから、今、ここを生きることに対する認識が変わったそうだ。だから、「生きてるだけで丸儲け」なのである。
明石家さんまの長寿番組『さんまのまんま』は台本をつくらないことで有名だが、それはなぜかというと、「正解が一番つまらんのや」というさんまさんの考えで番組が作られているからだ。その背景には、「今この瞬間をしっかり感じて、目の前にいる人を一番大事にするため」なのである。そう、この番組の根本には「生きてるだけで丸儲け」の思想が反映されているのだ。
『さんまのまんま』は数あるトーク番組の中でも、ゲストが素になる数少ない番組で、女性ゲストが最も泣くのもこの番組だ。この番組が始まって4か月後に起きたのが、JALの墜落事故なのだ。だからこそ、この番組には明石家さんまの意思が色濃く反映されているのだ。見た目は笑えるお気楽なトーク番組であっても、その番組作りには明石家さんまの魂が注入されていたからこそ、長寿番組になったのだろうと思っている。
明石家さんまという人が、誰にとって、。どんな存在でありたいのか、それが分かる別の名言を紹介しておく。
「俺は幸せな人を感動させたいんやなくて、泣いている人を笑わせて幸せにしたいんや。これが俺の笑いの哲学や」
30年以上もトップランナーでい続けられることの理由、それがこの言葉に表現されていうと思う。
2017年1月19日記述