「命の危険に直面したとき、死から救ってくれるのは背中にしょったバックの中身ではない。頭の中にある知識でもない。心の中にある『生きる決意』の強さだ」
ローレンス・ゴンザレス 『緊急時サバイバル読本 - 生き延びる人間と死ぬ人間の科学』
別の言い方をすれば、生きるんだ!という強い生への執着、と言い換えることができよう。
自然からのサバイバルムービーはいろいろとあるが、昔見た映画『アンデスの聖餐』(後に『生きてこそ』というたいとるでリエイクされた)は悲惨だった。
ウルグアイのラグビーチームを乗せた飛行機が雪のアンデス山脈に激突、雪が積もる4200mの高地から生還するために生き残った人たちがした苦渋の決断、そして死にゆく若者が友人に託した想い・・・実際に起こった悲劇のストーリーである。
「死」が目の前に立ちはだかる状況で、いかに生き残るか。そのためには「生きる」ことへの強い執着を持ち続けられるかがカギとなる。まさにそれを教えてくれる映画だった。
「死」
軍人のようにミッションに「死」がつきもののの仕事は日本には少ない。戦前のように「明日死んでしまうかも」という危機感がある時代でもない。だからこそ「真剣」に今日を生きる必要がない生き方をする人間がこの国に多くいることは理解できる。
が、情熱に火をともし、心を燃え立てる、そうした「強い決意」を持ち続けなければ、自分が想像したことや願ったことは実現しにくい。
必ず壁が立ちはだかるからだ。
自分の夢を実現させるのは、最後は心の中の「自分はこうして生きたいんだ!」という強い決意=前に進み続けようという執着があるかどうか、そしてそれを持ち続けられるかどうか、全てはそれにかかっているのである。
まぁ、異性に対する「行かないでぇ~!」という執着は、自分をストーカーにする可能性を高めるだけだが(笑)。
2015年4月29日記述
2015年4月29日記述