【LOLメモ】パッチ変更後のOPGGが信用できない理由 | Tkinter好きな人とは友達になれない

LOLのパッチは年末など長期の休暇を除き基本的には2週間に1回、んで今シーズンに関しては2回に1回は大型のパッチが予定されています。

 

LOLユーザーであれば当然ながら水曜朝に公開されるパッチノートを熟読してから登校・通勤されていると思います。パッチノートに記された修正から(少々やり過ぎてしまった)OPチャンプを探してBAN筆頭候補になる前に勝ちまくるのはLOLでランクを上げるコツの1つですからね。しかし自分の予想に反してチャンプが強い/弱いことは珍しくありません。

 

自分の建てた予想が正しいかどうかはビッグデータが証明してくれます。LOLにおける統計情報、つまりOPGG等のサイトですね。パッチが当たった週末くらいには最新パッチに対応した統計データが公開されるので、自分の考えるチャンプが実際に運用可能なのかどうかの判別が可能です。

 

しかし実はここには大きな落とし穴が。OPGGのパッチ更新後の統計データはサンプル数が非常に少ないため、実際にはそれほど強く無い/運用が難しいチャンプのデータが掲載されていることが多いのです。

 

SS撮影してないのでソースはありませんが、パッチ8.7の更新後、OPGGのチャンピオンリストにはグラガスmid、グラガスtopの記載がありました。これはグラガスのAPレシオがバフされたために、多くのプレイヤーが使用感を確認していたためで、プロビルドではグラガスサポートが数多く試されているのも確認できました。しかし4月15日現在のOPGGを見てみるとどうでしょうか、グラガスにはジャングルの表示しかありません。

 

このデータが意味するのは、結局グラガスのトップ、サポート、ミッドでの運用は難しく、ジャングル運用を脱することはできなかったということです。もちろんジャングルで使われても見方のmia ping連打の練習くらいにしかならない糞雑魚デブであることには変わりはないのですが

 

サンプルの少ないデータが信頼性に欠けるのは何もパッチ直後だけではありません。脱線しますが、例えば少し前にシャコ速でADCジンクスの勝率が高い➡OPではないかという議論が投稿されていました。確かに昨日のLJLのようにケイトリンのカウンターとして採用されるケースもありますが、実際にOPなのかと言われれば反応に困ります。

 

ここではもう少しわかりやすい例を使って理由を紹介しましょう。

私のソウルチャンプでもあるオレリオン・ソルは常に高い勝率を維持しているにも関わらずナーフされない、”統計上は”完全にOPチャンプです。しかしながらピック率を見ると僅か2.15%であり、あまり使われていないチャンピオンであることがわかります。

 

何故”統計上は”OPチャンプなのにそれほど使われていないのか??

実はLOLの勝率、ピック率は単純なチャンプ性能だけでは図ることができない若干曖昧な数値なのです。

 

チャンピオンにはそれぞれ独自の難易度、学習曲線、人気度があります。例えばヤスオやリヴェン、ヴェインのような自己中テクニカルチャンプは人気は高いですがチャンプ性能が高くても少し低めの勝率がでます。これらのチャンプは複数回の練習が不可欠であり、最初は負け続けてしまうことが多いからです。

 

逆にウディアやボリベアのようなチャンプはシンプルで操作量も少なく、Riotの強引なバフによって協力な”数値”を与えられていますからファーストタイムでもそこそこの勝率を出すことができます。しかし練習を繰り返すことによる伸びが無いので、使用者が適正レートになるとそのプレイヤーの当該チャンプによる勝率は50%程度に集積することになります。

 

オレリオン・ソルはクセが非常に強いため好みが分かれる”あまり人気が無く、難易度も少し高いが、練習するほど勝てるようになる”チャンピオンなので、その結果極めて少ないオレリオン・ソル好き、あるいはOTP(ワントリックポニー=俗に言う○○専)等が勝率を上げています。

 

この他にも「ケイル」や「ナサス(最近は随分緩和されましたが)」、「旧ガリオ」等は後出し推奨チャンピオンと言われてきました。これらのチャンプの特徴は難易度が低~中程度で、勝率がそこそこ高いものの致命的に苦手な対面がいる/相性によっては相手をボコボコにできるチャンプです。そのため相手を見てから出すことが多く、ピック順に左右されるため使用率は当然低くなります。またこのタイプのチャンプの勝率は自信が得意とする対面の使用率や性能によって勝率が左右される傾向にあるため、パッチ次第では大暴れすることも。

 

勝率データはランクによっても大きく変わることもありますし、OPGGのデータは基本的にランク上位のデータを抽出してるのでユーザーの大半を占めるブロ・シル層とは異なるデータが出ることもあります。

 

今回紹介したのはあくまでも統計からわかる私個人の”分析”ですが、OPGGのデータをそのまま鵜呑みにしてしまうことの問題は伝わったと思います。データには背景要因が必ず存在するため、勝率が高い➡OPチャンプ認定というのは少々安直過ぎると言えます。読者の皆さんは統計データの真意を理解した上で自分の勝率向上に活かしてください。