430本目「ヒーロー・オブ・クンフー 裸足の洪家拳」(1975年・香港) | ★にわか香港映画ファンの映画ノート★

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くろぽすたー
洪拳小子

Disciples Of Shaolin

製作年度:1975年

上映時間:102分

製作国・地域:香港

監督:チャン・チェ

脚本:チャン・チェ、ニー・クァン

撮影:カン・ムートー、シュー・トーリー

武術指導:ラウ・カーリョン

出演:アレクサンダー・フー・シェン、チー・クアンチュン、チェン・ミンリー、ワン・チンピン、ルー・ティ、チアン・タオ、フォン・コーアン


◎1975年香港・映画興行成績 8位(総合17位)

■上映期間(香港) 1975/6/28~1975/7/10   

★上映日数(香港) 13日

●売上(港元) $1,319,161.60


男性アクション路線を作った巨匠チャン・チェと“クンフーの貴公子”『嵐を呼ぶドラゴン』のアレクサンダー・フー・シェンのコンビによる1970年代クンフー映画の傑作。1993年にジョ二―・トー監督、アーロン・クォック主演『裸足のクンフーファイター』としてリメイクされている。裸足でみずぼらしい格好をした少年クワン(アレクサンダー・フー・シェン)は、紡績工場で働く同門の兄貴分ホアン(チー・クアンチュン)を尋ねてやってきた。だが、その工場は買収問題が持ち上がっており、純真無垢なクアンもその争いの中に巻き込まれていく・・(シアターN HPより)


チャン・チェ監督の「ヒーロー・オブ・クンフー 裸足の洪家拳」を香港レジェンド・シネマフェスティバルで観ました。

この作品、1975年6月28日に香港で公開されたそうです。

その日に、私は生まれました。

そして、2008年6月28日に、この作品を観ることができました。

勝手に、運命的に思えた作品でした。

きんどけい

フー・シェンは、いつも裸足で、とても貧乏でした。

そして、用心棒として、どんどんえらくなっていくんですが、そのときに、貧しかった頃のなにかをどんどん失っていきます。

だけど、その存在の輝きといいますか、一瞬の美しさといいますか、なんていうか、とても切ない気持ちになります。

誰がああなった彼を責められるんだ~、と。あの見守っていた女の子の心の優しさが胸をうちました。

靴の新品さが、なんともいえないです。


兄貴分のチーさん、かっこいいです!!

浮かれた感じのフー・シェンにくらべて、用心棒とはどんなもんであるか、体でわかっていらっしゃいます。

終盤の彼に、わたしは、ふるえるほど、かっこいい!!と思ったのでした。

確かに、唐突な感じで終わるような作品(会場内に笑いがでました。)でしたけど、出演している俳優さんを、あそこまで、切なく、しびれるかっこよさを描ける監督って、ものすごいなと思いました。


あいかわらず悪い役、フォン・ハクオン。とっても憎ったらしいんだけど、なんだか、かっこよくみえました。


ジョニー・トゥ監督がリメイクした「裸足のクンフーファイター」を観ることができなかったのですが、どういう風になったのか、とても興味深いです。9月10日発売なので、ほんとに、楽しみです。


ショウ・ブラザース 黄金のシネマシリーズ 第参期 2009年1月7日発売になるようですので、今回のフェスティバルにいかれなかった方も、どうかご覧になっていただければ、と思います。


オススメ度:★★★★☆

時計の音色も心にしみます。度:★★★★☆