268本目「マジッククンフー神打拳」(1975年・香港) | ★にわか香港映画ファンの映画ノート★

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キングレコード
マジッククンフー 神打拳

オレンジポスター
神打

The Spiritiual Boxer

製作年度:1975年

上映時間:98分

製作国・地域:香港

監督:ラウ・カーリョン

武術指導:ラウ・カーリョン

製作:ラン・ラン・ショウ

出演:ワン・ユー、ティ・ロン、リン・チー・ティン、チェン・クァンタイ、ラウ・カーリョン、リー・ホイサン


ショウ・ブラザースの“黄金のシネマシリーズ”第弐期!インチキマジックを使い、神の力によって武器を体に通さない武術“神打”の達人と称する男たちの物語を描いた、ラウ・カーリョン監督が贈るクンフー・アクション映画。ワン・ユー、ティ・ロン、リン・チンチー、チェン・クアンタイほか出演。(Oriconデータベースより)


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ラウ・カーリョン監督デビュー作「マジッククンフー神打拳」を観ました。

ラウ・カーリョンのその当時のことを語ったインタビューを読みますと、大スターはいらんと、そのへんの役者を、つうことで、化粧室の目の前に偶然いたワン・ユー(そ数々のピンチ のとき名前も知らんかったらしいっす。)を主演に、女優も、適当に、あの娘だ、と選んだそうです。観客は、俳優を観にくるんでなく、俺のカンフーを観に来るんだと思っていて、無名のギャラの安い俳優さんを使って、衣裳も中古、セットも、どこかの撮り終えた映画のセットをそのまんま使って、28日間で撮りあげた作品とのことでした。そして、大ヒットした作品だそうです。


友情出演ででている、冒頭のティ・ロンと、チェン・クァンタイの神々しいお姿(このころは、彼らはもう大スター)と、その後はじまるなんとも金かかってなさそうなお話と・・・、ほんと、別の映画のようであります。

見世物

黄色い鉢巻
冒頭での、刀でも、銃でも、体が傷つかない秘術「神打」の説明的シーンに、西太后の前で、ご披露するティ様と、チェン・カンタイ。黄色い鉢巻が、うれしいです。

刀を胸でぐいって折ったり、世界びっくり大賞にも、こういう人、でてきてたなぁと思うような技の連続でした。

いましたよね。のどで、鉄の棒を曲げる人とか。

そして、ティ様の美しい背中に、「神打」って、赤い文字。かっこいい~~♪(ここがこの映画の中で、一番好きなシーンです。このタイトルの出し方。)

最高の出だしです。


お若い2人
そして、「神打」にみせかけて金儲けするワン・ユーなんすが、意外と人のためになって、街の人から「先生」なんていって拝められたりするんですけど、なんだかばれそうになったり、こういろんな敵が来たり、ちょっと、恋愛物になったり、いろんな要素が混じり合った作品です。途中、幽霊物にもなったなぁ。。ほのぼの人情物みたいにもなったし・・・。基本、明るいトーンで。(チャン・チェ監督と反対で。)


ワン・ユー、さすがに、デビュー作ですし、いきなり大スターの冒頭とくらべたら、「華」っていうものは、くらべもんにならないんですけど、ちょっと、見ている自分もわかっていながらも、騙されそうになったり、かなり思い入れが深くなったりしました。サッカーの福西選手を誰かと足して割ったような顔です。(誰と足したかは、とっても大事ですけど。)のちに、薬物中毒になったと聞きましたが、元気で復活されていることを祈ります・・・。

女の子も、西洋チックな顔がかわいらしいです。ふたりのやりとりもほほえましいです。


もんたさんヘア
途中、ワン・ユーが街の中で闘うときに、ラウ・カーリョン監督もでておられました。一発でわかる、個性的なお顔。(うちのばあちゃんに似ている。。髪型とか。)動きもすごい飛び跳ねようだったことを覚えております。


若いエリック・ツァンがでていたみたいですが、全然映画の中ではわからんかったっす。長いなぁ。芸歴。


でも、やっぱり、私は、あの冒頭に魅了されて、もっと、でてほしい・・・と強く願わずにはいられない作品でした。


オススメ度:★★★☆☆

最初だけでも見ていただきたい度:★★★★☆

真ん中の人
(きっと真ん中の人が、やせているエリックだと思われます。)