177本目「暗黒英雄伝」(1991年・香港) | ★にわか香港映画ファンの映画ノート★

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暗黒英雄伝(字幕)

サラリーマン風 衝撃天子門生

HONG KONG GODFATHER

製作年度:1991年

上映時間:96分

製作国・地域:香港

監督:ホー・チョクウェン

製作:トニー・イップ、ゴン・コクサン

製作総指揮:フォード・チャン

脚本:ナム・イン

撮影:ウォン・ジーウェイ

音楽:シン・スンデー

武術指導:ドン・ワイ

出演もしくは声の出演:アンディ・ラウ、ロイ・チョン、トミー・ウォン、ユウ・リ、ロン・フォン、ジョイ・ウォン


      (サラリーマンじゃありません。→)


麻薬捜査官が惨殺されるという事件が発生した。香港警察は、三大香港マフィアのひとつ、洪興社の首領に目をつけた。それを知った首領は台湾へ逃亡、参考人として首領代行が連行されることになった。だがその護送中、何者かによって首領代行は殺害されてしまう。やがてこれは、三大マフィアの、覇権を争う戦いの幕開けとなっていった……。香港のスーパースター、A・ラウ主演によるギャング・アクション。(allcinema onlineより)


アンディ・ラウ スペシャル・ウィーク第6弾!

(まだ、続いていたんだ・・・って、言わないで・・・)


この映画を観る前に、ちょうど図書館で借りてきた本を読んでおりました。

谷垣 健治
香港電影 燃えよ!スタントマン

香港映画大好きな谷垣さんが、スタントマンとしていろんな出来事や、裏話を書いてある、とっても読みやすく、楽しい本でした。まず、スタントマンになるために、映画会社を手当たり次第、100件近く、一日一日まわったというエピソードは、ほんと、たいしたもんだなぁと思いました。就職活動、1回や2回、落ちたくらいで、ピール大瓶6本飲んだ私とは、だいぶ違います。精神が。タフだなぁ。

そして、その本の中で、この作品のことが書いてありました。

黒社会出資のこの作品は、アンディのマネージャーに銃をつきつけて、アンディをランタオ島に2週間、閉じ込めて作った作品だそうです・・・・・・。


この本の知識がなかったら、また別の見方をしたと思います。

だけど、この本のおかげで、それでも、アンディは、どんな演技するんだろう・・・・・という気持ちで、いつもとは、まったく違う気分で見ました。


若々しいぜ やっぱり、やっぱり、黒社会っていう組織が、そんなに悪くなさそうな、いいやつは、いいやつ、義理と人情を大切にする人たち(何度も、「義理と人情」は、でてきたなぁ。)という風に・・・・。

そして、警官のほうが、ちょっと、やな奴じゃん?みたいなね。

配役だって、アンディが、黒社会ボスの有能息子で、ロイ・チョン(その当時悪役ばかりしていたはず)が、イギリスから帰ってきた刑事役。

警察の中にも、かなり黒社会寄りの人がいたり、病院でも、廊下でタバコを吸っているのは、警察連中だけだったり・・。


でも、黒社会でも、○○社は、いいんだけど、相手方は、ダメみたいなね。

○○社、万歳!!って感じです。(「欲望の街」と同じ社名です・・)

ロイが刑事 ロイ・チョンがね、だんだんアンディに惹かれて行く感じが、おおわかり。おおあま捜査ですし。

途中から、お前、ファンか!ってかなり突っ込みたくなります。

この作品は、「刑事ロイ、黒社会アンディに魅せられるストーリー」なので、ロイは、最初やな奴、最後いい奴みたいな位置づけになっております。(黒社会にとって、こんな警官、ありがたすぎるだろう。)


アンディの彼女も、なんとなく幸薄そうな。だけど、黒社会の人間でも、彼女の誕生日は、こんな風に祝っちゃう、優しいところもあるんだぞ~~って感じで。(それでも、怖いから。)


最後もね、男同士「俺たち会うタイミング間違ったんだね」みたいな。カップルか!!

立場の違うもの同士、通じ合うところが、ちょいと、「ヒーロー・ネバー・ダイ」っぽいかな、とも思ったけど、そこまでの深さはまったくないですけどね。


この人が悪い ビデオパッケージには、「アンディ・ラウ&ジョイ・ウォン 暗黒英雄伝」ってなっておりましたが、彼女、ロイ・チョンの奥さん役で、なんか話しに絡むのかな・・・・と思ったら、ワン・シーンで、顔出ししてたくらいで!!

邦題、これ、ジョイ・ファンは、怒るだろう・・・・。その当時。


アンディのアクションは、けっこう見られます。エスカレーターからエスカレーターのジャンプは、かっこいいなぁ。(私は、柵とかヒョイと足をそろえて超えられる人に、異様にときめきます。これにときめく女って、なんかね。ちょっと、恥ずかしいんですけどね。わかりやすいものに、異様に憧れるというか。車のバックのときの、左手を助手席とかね。なんか、読みすぎ。見すぎ。って感じです。)

アンディは、それでも、手を抜かずがんばっておりました。(手を抜いたら、どうなるんだろう・・・・マネージャー!!!)ちょこちょこ、きゅ~んとするシーンもあります。


あと、投票したら「正」の字を書くのって、香港も一緒なんですね。



この映画を、その当時、香港の映画館で観たら、客層どんなんだろう・・・と思うと、ぬくぬく、家で見られたのは、よかったかなと思いました。


オススメ度:★★☆☆☆

でも、香港映画界は、やっぱり、いろいろありますよね。そちらの社会とは。きっと。:★★★★☆